2012/08/30

6年前のちらし

6年前、僕は独立した。すぐに自分のPCでとりあえず50枚ほどちらしを作った。

特許事務所が集中している地域に訪問営業をかけた。

だけどほとんど門前払いに終わったので、もうやる気もなくして、残った何枚かのちらしをドアをノックせずに郵便受けに入れて逃げるように帰って来た。

ちらしだけ配って即仕事を受注できるほどこの世は甘くない。知名度もないし、コネもないし。この状況では営業は苦戦する。

先日、ある事務所さんに挨拶に伺った。コネがあったので受注は間違いなしの状況だ。

だからかなりリラックスして訪問した。リラックスし過ぎたためからしれないが、事務所を出て地下鉄淀屋橋駅の手前50メートルぐらいで右足の靴の底が剥がれた(営業から帰ってきたら左足の底も剥がれた)。靴の底ってのはそう簡単に剥がれないものだと僕の中で思っていたが、そうではないことが分かった。

その挨拶中、僕が6年前にお配りしたチラシが目の前に出てきた。一緒に入れておいた名刺もちらしにくっついてあった。

6年前、そのときは一生懸命作ったちらしだ。1社でいいから仕事もらえないかと淡い期待を込めて作ったちらしだ。1件だけ返答があったけど、必要ないから次回から持ってこないでくれと電話で言われた。結局1件も反響がなかったちらしだ。こういうちらしは作るなというタブー本でもあれば是非掲載したくなるようなちらしだ。

6年後、この事務所さんからお仕事をいただいた。

6年前なんの反響もなかったが、中には「ああこんな翻訳会社ができたんだ。このちらしファイルにとりあえず保管しておこう」と思った方もいたのだ。

あのちらし今でもどなたかが保管されているかもしれない。

頑張ろう。

2012/08/29

体制

現在、体制を立て直しています。

部署まではいきませんが、チームぐらいを作ろうと思ってます。9月から弊社新年度に合わせて。

2012/08/27

DMの送り主が変わってきた

以前は、中国やアジアの翻訳会社からのDMが多かった。今はイギリスとかの先進国からのDMが増えている。ずばり機械翻訳(MT)の営業メールである。

以前は、物価や人件費が安いアジアで翻訳すると料金が下がりますよというのがアジアの翻訳会社さんの売り文句だった。今は頭脳の粋を結集して作りだしたMTを導入してコストを下げましょうというのが先進国の翻訳会社さんの売り文句だ。

ただし今のところMTにしたところでそれほど料金的にお得感を感じない・・・。得だと感じるのはスピードだろうか。確かに早い。

MTはどのように進化するだろうか。非常に興味がある。

9月には東京で「特許文書の機械翻訳結果評価方法検討会」というものすごく難しそうな検討会がある。多分理解できるのは半分以下だろうが、参加してみようと思う。参加費無料だし・・・。

2012/08/24

フリーランサー時代に学ばなかったこと

僕は、フリーランサーだった頃、翻訳に関してたくさんのことを学んだ。

だが学ばなかったことが1つだけある。

それは、仕事を断ることだ。

仕事はほぼすべて受けた。

だから毎日毎日仕事だらけだった。

処理できない量の仕事が常に机の上を占拠していた(そのときの机は妻が独立祝いに近くの日曜大工の店で買ってきてくれた長い板だった。板の両端を部屋の両端に置いた2つの本棚に架設して机として使った)。

もう腕がちぎれるんちゃうかと思うぐらいの仕事量だった。でも腕がちぎれることはなかった。まぁ翻訳やってて腕がちぎれた人はいないと思う。

でもこうすることによって色々と工夫するようになった。

このとき学んだ(学ばなかった)ことは今でも役に立っている。

だから仕事なんて断らなくていいと思う。

絶対無理そうで受けられない仕事でもどうやれば受けることができるかを考えるようになったし。

2012/08/21

絶対的な翻訳方法

翻訳には絶対的な基本というものがあると思う。クライアントの指示通りに翻訳するとか、原文に忠実にとか、出願ルートに合わせるとかである。

では、絶対的な翻訳方法はあるかというとないと思う。

野球で例えると、王、張本、イチロー、落合みんな打ち方が違う。同じなのは、ボールをとらえる瞬間のフォームだけだ。

翻訳においては、翻訳ソフト(翻訳メモリ)、テキストエディター、ワードマクロ、音声入力ソフトを使った様々な方法がある。およびこれらを組み合わせることも可能だ(全てを組み合わせる人はいないと思うけど)。方法は異なるだろうが、プロが翻訳すると、いかにもプロが翻訳したなという成果物が出来上がる。

プロの翻訳者は自分に合った方法を選ぶ。ある翻訳者が選んだ方法が他の翻訳者にとってベストな方法かどうかは分からない。絶対的な翻訳方法はない、と思う。

2012/08/20

クラウドは危険か?

この話題以前も書いたかな・・・。

クラウドは賛成派と反対派に分かれる。

賛成派は、いつでもデータが取り出せる利便性を挙げる。特に、災害が発生して事業所が物理的に壊滅した場合、データがクラウドに保管されていると、仮の事業所でも即業務を再開できる。日本は自然災害も多いので、クラウドの利点はこれだろう。

反対派はデータの漏洩の可能性を指摘する。クラウドサービスを提供しているプロバイダーが消滅してしまうと、データを取りだすことができなくなる。

データ漏洩の危険性に関して、クラウドを提供しているサービスプロバイダーは漏洩の危険性は承知している。だからデータが漏洩しないように特許事務所や企業の事業所や支店や営業所単体では到底考えられない巨額を投資してデータ漏洩を防いでいる。危険性だけで言うと特許事務所や企業の1事業所の所(社)内ネットワークの方が漏洩の危険性は高い。

クラウドはデータ漏洩の危険性があるので使用しないという特許事務所内には携帯電話が自由に持ち込める。持ち物検査もしないので、メモリースティックをスーツのポケットに忍び込ませて、データを持ち帰っても発覚しない。ファイルキャビネットは所内のスタッフなら誰でもアクセスできる。誰にも気づかれずに2~3冊持って帰ることも可能だろう。それでも自所はクラウドを使っていないので安全だと主張する・・・。

在宅で作業されている方もクラウドは危険だと主張する方もいるが、一日中、SNSに接続しっぱなし。それって・・・。

弊社としてはなにもかもクラウド化させる予定はいまのところない。できるところとできないところがあると思う。

クラウドサービスを提供しているプロバイダーも選別した。トランスレーション・メモリのプロバイダーには、NDAを結ばせた(弊社のTMは一般には公開されていない。弊社限定のクラウドスペースに保管されている)。TMはアドミニストレータ・アカウントを有する者しかを書き換えることができない。データストレージは数社を使っている。1社のみ使うと全てのデータが漏洩してしまう(しないと思っている)可能性があるので、分散させた。

クラウドで困ることは、サーバーダウンか・・・。メンテナンスがあるので必ずダウンタイムが生じる。

私は全面的クラウド賛成派ではない。ただクラウド便利派だと思う・・・。

2012/08/19

GTD~MKTFウェイ

弊社のGTD(Get Thing Done)について書きます。と言ってもスケジュール管理について。基本的に、納期管理はPC上で行っている。当たり前だと思う。ただし停電もあるだろうし、サーバーダウンもあるだろうから、手書きのスケジュール帳というか紙にも書き出している。まぁ弊社なりのGTDというか、初歩的なプロジェクト・マネージメントと言えると思う(言えないかもしれない)。

私は縦割りの、以下のようなデザインのものでGTD管理している。

done 案件名 1月1日 1月2日 1月3日・・・1月31日 備考
 □   201201         ○
 □   201202  ×           ○
 □   201203         ×            ○
 □   201204         ×            ○
 □        ・
 □        ・
 □        ・

縦軸は、案件名(A4サイズだと20件ぐらいしかを記入できません)、横軸は日を表す。

*○が納品日を示す。
*×が翻訳者が納品してくる日を示す。
*□のチェックボックスには、納品完了後チェックを入れます。
*実際には、全体的に罫線が入っています。
*本来、クライアント名等も記入すべきだが、それらはPCに入力している。上のスケジュールボードには最低限の情報のみを記入している。第一、案件番号からクライアント名は想像できるので。

上のようなデザインで管理するのが私にとってはベストだ!特定日の納品数が一目瞭然であるのが助かる。また本日から納品日までの残り日数も分かりやすい。さらに検品にさける日数も分かりやすい。

このようなデザインのスケジュール帳って売ってない・・・。僕は文房具が好きなのでよく文房具コーナーをのぞくのだが、見つけられない。

昔はA3のノートを買ってきてオフィスマネージャーが手書きで上のデザインを書いていた。でも面倒くさいみたいで評判がすこぶる悪かった。だから1年ほどで止めてしまった・・・。

エクセルで作成してプリントアウトします。文房具屋で買ってきたA4のボードにクリップします。

どちらにしても上のデザインが一番スケジュールを管理し易い。

2012/08/16

一日の平均稼働時間12~14時間

弊社で翻訳をしてもらっている翻訳者さんは、一日平均、12~14時間翻訳をしてるらしい。それでも足りない!と言っている。

仕事の効率を上げれば時間数は減るだろうが、どうでもいいみたい。

僕もフリーランサーやってたとき、これぐらい仕事をしてた。土日も、GWも、正月も。その時に培ったもの(体力とか精神力とか)が今になって活きてるような気がする。

自宅の近くにビジネスホテルがあるけど、そこに甲子園に出場する高校野球時が宿泊している。20時頃そのビジネスホテルの近くを自転車で通るとバッターは素振りをしてる。ピッチャーはシャドーピッチングをしてる。レギュラー選手はみんなこんな感じだと思う。

練習や試合が終わって宿舎に戻れば遊んでいるわけではない。昔から「家に帰ってからが勝負だ」と言う。

練習が夜の9時に終わるから親に迎えに来てもらっているようではレギュラーにはなれない。レギュラー選手は夜9時から家までランニングして帰る。人と同じことをしてないからレギュラーになれる。

2012/08/12

番外編 - ロンドンオリンピック

ブログのページビューを増やす簡単な方法について書きます。

それは、その季節に合った書き込みをすること。翻訳に関して書くにしてもなんとか「オリンピック」というキーワードを混ぜないといけない。「高校野球」というキーワードでもいいだろう。「ロンドン」でもいいかもしれない。「節電」もいいかも?

翻訳会社のブログでもオリンピックといくキーワードが盛り込まれているのはそのためである(ブログを書いた方も感性かもしれないけど)。

そういう感性があればいいな・・・。

今回のブログのテーマが無理やり「ロンドンオリンピック」。本日の書き込みと全く関係ありません。

翻訳者さんの専門分野-003

では、専門分野を持った方がいいのか、専門分野を持たず広い分野を翻訳すればよいのかちょっと書いてます。

専門分野を持つ利点というのは、1つの技術分野に特化して翻訳するので翻訳する内容がいつも同じになる。従って、翻訳スピードが速くなる。たとえ単価が安くても量をこなせる。これが利点である。5000ワード/日(日英の場合)という翻訳者さんも珍しくない。

専門分野を持たず広く翻訳する利点は、仕事が途切れない可能性が高いということである。分野別の単価を設定できるかもしれない。

2012/08/11

翻訳者さんの専門分野-002

翻訳会社側に立って書きます。

翻訳者さんに専門分野を持っていただきたいのには理由があります。それは品質向上です。

クライアントさんに対して、専門分野の翻訳者が翻訳します、と言いたいわけです。特許翻訳者が翻訳しますよりも、電気・電子分野の専門の翻訳者が翻訳しますと言った方が説得力があります。それに翻訳会社としても、翻訳者さんが全分野翻訳できますと言ったとしても疑ってしまいます。

翻訳会社には翻訳者さんのデータベースがあります。そこには専門分野という欄があります。電気・電子でもデジタルカメラとか、画像形成装置とかが記入されています。新規案件がデジタルカメラに関するものであればその専門の翻訳者さんをアサインするのは当然だと思いますし、翻訳会社にとれば保険みたいな感じがするかもしれません。

私の感想ですが、専門分野をかなり詳細に細分化しているのは、海外の翻訳会社よりも日本の翻訳会社の方です。上に書いたように、大項目として、「電気・電子」、小項目として「デジタルカメラ」というような細分化はあまり海外の翻訳会社は行ってないのかもしれません(行っているかもしれませんが)。

なぜ日本の翻訳会社の方が細分化が進んでいるかというと、「日英特許翻訳」という市場が日本国内に確立しているからだと思います。「独日特許翻訳」や「仏日特許翻訳」という市場も日本にあるのはあるでしょうが、「日英特許翻訳と」いう市場にはかないません。市場が大きいのですからクライアントにベストなサービスを提供するため当然細分化が進むわけです。

2012/08/06

翻訳者さんの専門分野-001

特許翻訳の場合、どうしても専門分野というものがある。大きく分けて、電気(電子)、化学(有機、無機)、バイオ、医薬などがある。

翻訳者さんはご応募されるときに、自分の専門を明記の上、履歴書等を送ってこられる。その際、文系出身の翻訳者さんが専門分野を記載していることにちょっと違和感を覚える。つまり文系出身の翻訳者さんには本来専門分野はないはずである。専門分野だといっているのは過去の翻訳技術分野の頻度に過ぎないはずだ。文系出身の翻訳者が「私は過去5年間、半導体に関する明細書の翻訳を50件行いました」というのは、我々プロの間では、「専門分野」ではない。それは「頻度」だ。

理系出身の翻訳者さんは専門があって当然である。その分野に関する論文の1本や2本を執筆したこともあるだろう。その分野の製品を開発したこともあるだろう。だからこその専門分野だ。専門分野以外の翻訳ができないというのもうなずける。当然だ。白か黒かだ。デジタル思考とも言う。

文系出身の翻訳者さんは、逆に、自分の専門分野がなければすべての分野の翻訳をすればいいのではないか。理系の翻訳者が専門分野以外の翻訳ができないのなら、文系翻訳者は全分野翻訳すればよい。そこが文系翻訳者の「売り」のはずだ。白も黒もだ。アナログ思考とも言う。

理系出身の特許翻訳者さんは、ご自身の専門分野で勝負すればよい(絶対に文系翻訳者は太刀打ちできない)。文系出身の特許翻訳者さんは、広く浅く全分野の翻訳をすればよい(理系翻訳者さんにはこれだけ広い分野の翻訳はできない)。

*文系出身の翻訳者さんの中にもご自身で勉強をされて専門分野を確立されている方もいらっしゃいます。
*文系や理系のような区別はナンセンスだという主張もあります。

2012/07/14

事業計画書をそろそろ用意せねば

弊社は9月から新しい会計年度が始まる(4月からではない)。ヨーロッパの大学のカレンダーに合わせたのだ。

別に銀行の融資担当者に見せるわけではないけど、パソコンを使って思いつくままに書いている。今はメモ書き程度だけど。

僕は事業計画を練るのが好きだ。あんなことがしたい、こんなことがしたい・・・。きっと全てはできないだろうな・・・。

まだ50日程度あるのでゆっくる練ってみます。

重要なのは紙に書くことである(PCに記憶させてもいいと思う)。

なぜか紙に書くと実現する。不思議だけど本当だ。去年は手帳に書いたが、そのうちのいくつかは実現した。

そう言えば、年度の途中で計画書ってあんまり見返さないな~。

2012/06/30

海外ノマドしてみました


久しぶりに投稿します。本日は「ノマド」について書いてみたい。発注元である私がノマドで仕事をした場合できることと、できないこと、問題点などについて書いてみたい。

主道具:

  • ノートパソコン
  • プリンター
  • インターネット環境

机の上はこんな感じです。


今回大活躍してくれたプリンター。 

ノマド(出張)用の東芝ウルトラブック。 

上の3つは必ず必要だと思われる。プリンターだが、ホテルに泊まった場合、ホテルのビジネスセンターとかフロントにもプリントアウトできる機能はある。ただし、夜中でも好きなタイミングでプリントアウトしたいのであればポータブルタイプのプリンターが必要である。

副道具:
  • コピー用紙
コピー用紙だが、都会にいるとどこででも入手可能だが、観光地に行くと入手も難しくなる。注意しなければならないのは、A4サイズだと思って購入した用紙が、実は「レターサイズ」で、A4より少々小さい場合がることだ。

仕事場所: 
  • ホテルの1
カフェとかでも良さそうだが、弊社が扱っているのが知的財産に関する文書の翻訳であるので他人の目に晒すことができない。従って、ホテルを出てカフェで仕事をすることは不可能である。ホテルに缶詰めのような感じで仕事をすればよい。


まぁ鳥が入ってきてもいいか・・・。

問題点:
  • 特定のクライアント様のためだけに使用しているソフトウエアがある場合、注意が必要である。ノマド中にこのクライアント様から注文があった場合、そのソフトがないと仕事が完成しない。今回は、オフィスマネージャーのノートパソコンに奇跡的にソフトが入っており、ピンチを脱したのだが。
  • もし可能であれば、空港等でお願いできるWifiを使ってみるのもいいだろう。大半のホテルはネット接続が可能であるが、1台のパソコンにしか接続できない。その場合2室取るしかない・・・。
  • 今回実現できなかったが、やはりノートパソコンは画面が小さい(14インチを使用)ので、別途モニターがあれば更に充実したノマドライフを過ごすことが可能だったと思う。調べてみたが、14インチのモニターも販売されているようなので、実現自体は可能だろう。ipadをセカンドモニターにする方法もあるようだが、2つのパソコンを同じWifiに接続しなければならないという条件はあるようだ。

海外ノマドの感想:
  • 私が事務所内で通常行っている業務の85%は難なく遂行できた。電話も携帯電話があるので、難なく通話可能。残り15%ってなんだっただろうか、とおもうぐらいほとんどのことが可能だった。強いて言うならばいつも参照している書物が見れないことぐらいか?
  • 上にも書いたが、知的財産関係の文書の翻訳をする場合、ちょっとカフェで気分転換のようなことができない。他人の目にさらすことができない。今回はホテルでずっと仕事をしていたが、レンタルオフィスを借りて仕事するのも悪くないと思う。
  • 今後、海外および国内出張等が増えることが予想される。サテライトオフィス設立も視野に入れている。スモールビジネスならではの「小回り」を発揮していきたいと思っていたところ、大変良いモデルケースになったと思う。ノマド、ノマドって言っても本からの知識ではなく、自分の体験が蓄積できのは意味があっと思う。
  • 弊社のBCP(事業継続計画)には、災害時にも業務を停止せず通常通り事業を継続する、ことがうたわれている。事務所外でも通常業務の85%を遂行できることを立証したというのは、リスク管理上、意義があると思う。
  • 事務所と同じ仕事環境を望むと、道具が増えるが、すべてを持ち運びするのは不可能である。従って、あれもこれも持って行かず、割り切って道具は制限するべきだと思う。その際、可能であれば、各パソコンメーカーが販売されてるウルトラブックのような薄いノートパソコンや、ポータブルタイプのプリンターの方が荷物を減らすことができて便利ではないだろうか。
  • ソフトだが、クラウドタイプは、ノマドには欠かせないと思う。例えば、TMをパソコンに入れ替える必要がない場合、ノマドには便利だと思う。スタンドアローンタイプはちょっと苦しいというか不便ではないだろうか。

2012/06/11

社内英語公用語化

たまたまYouTubeを見てたら、通訳者さんが社内英語公用語化に関してお話をされていた。そのときはあまり時間がなかったのでちょっとだけ見てその場を離れた。

そのとき思ったのは、将来英語はリンガフランカとしての独占的地位を失う。将来のリンガフランカは機械翻訳だ、と。

だから将来への投資と考えるなら、社内英語公用語化の導入より、機械翻訳を導入した方が投資になるのではないだろうか。

2012/06/10

おたくは品質はいいけど、お値段が・・・。

この間、ある翻訳総会に出席した。そのとき新しく理事になられた方が就任のスピーチでこんなことをおっしゃった。

「営業に行くと、自社の翻訳が一番いいと褒められます。しかし、御社はお値段も一番です、とも言われます。ただし他社さんがどれだけの工程を経ているのか分からないので値段だけで比較されても答えに窮する。適正な価格を付けているつもりです。」

というようなことだったと記憶している。

今度、営業に行って他社さんと値段を比較されたときに上のように切り返してみようと思った。たしかにお値段が安い翻訳会社は3工程しか経てないかもしれない。値段が高い翻訳会社は5工程を経ているかもしれない。

3工程しか経ていない翻訳の方が品質が良かったってこともあるだろうけど・・・。

2012/06/09

【ニュース】WIPOの指定翻訳会社になりました!

弊社がWIPO(World Intellectual Property Organization:世界知的所有権機構;本部:スイス、ジュネーブ)から公式翻訳会社に指定されました。今後は、要約書、サーチレポート等の日英翻訳を弊社が担当することになりました。

本件のプレスリリースはここ

2012/05/28

翻訳業界にもプロ野球みたいに育成枠があってもいいじゃない

プロ野球には「育成枠」というカテゴリーがある。球団と契約はするが、選手契約ではないので、実質上、練習生である。ちなみに育成枠の選手の最低保障年俸は240万円だそうだ。その育成枠の選手育成に定評があるのがジャイアンツである。なにしろ育成枠で契約した山口投手、松本選手が新人王を獲得している。

翻訳業界にも育成枠があってもいいかなと思う。トライアルには不合格なのでプロとして登録翻訳者契約はできないけど、研修は受けることができる。適切な実践を経験した後、適正に応じて、登録翻訳者(スタッフ)として仕事を開始する、というわけだ。

プロ野球の育成枠で入団してくる選手はアマチュアではトップレベルの選手である。翻訳業界の育成枠もトップレベルの人たちである。英検は1級またはTOEIC900点レベル、または日本語検定1級の人たちだろう。

たとえアマチュアのトップであってもプロのトライアルにはそう簡単には合格しない。しかしプロがちゃんと研修さえ提供したら彼らが新人王クラスの活躍をしてもおかしくはない。

プロ野球には支配下登録選手枠の上限が70名と決まっているので、それを超えてしまうと育成枠でしか契約できないとう事情がある。翻訳会社は採用する翻訳者の上限が決まっているわけではないので、育成枠という枠組みはそもそも必要ないかもしれないが・・・。しかしトライアルは合格しないが、語学のアマチュア業界ではトップという方々を見過ごす手はない。

2012/05/26

ある観光団体のHPが誤訳だらけに・・・

東大寺のHPの翻訳がMTを使ったばかりに誤訳だらけになってしまった、という新聞記事を読んだ(著作権の関係上、記事は掲載いたしません)。

以前は、委託業者に1言語に付き150万円支払っていたが、自動翻訳システム(MT?)にしたところ全言語(何言語あるか不明)で35万円になったそうだ―余談だが、1言語に付き150万円が落札価格だったようだ。

この記事だけを読むと、MTにご理解がない方は「やはりMTはまだまだ使い物にならない」とおっしゃるだろうが、私なりに原因を掘り下げてみたい。

記事には、「固有名詞の読み方もあらかじめ登録していなかったことからミスが続出、確認作業も怠っていた」という風に書かれている。恐らく担当者のMTに関する理解は「どんな言語でもスイッチ1つで翻訳されるのだろう」程度だったのではないだろうか。この程度の理解はなにもMTだけではなく通訳や翻訳に関しても同じことが言える。通訳や翻訳をご存じない方は、「どんな言語でも通訳者や翻訳者にかかれば他の言語に入れ替わるのだろう」とおっしゃる。

MTをうまくビジネスに活用するためには、下準備が必要だ。MTが理解しやすり文法に従って原文を作成するとか、コーパスを大量に獲得するとか、適切なMTエンジンを利用するとかだ。

この記事を読む限り、HPの翻訳は失敗したようだが、HPをMTで作成して大成功している例も数多くあるので、「MTは使い物にならない」という誤解だけは止めていただきたい。

TAUS Tokyo Executive Forum ではMTで最高した事例が数多く紹介されていた。

追記:記事には、「機械翻訳」とは書かれていません。「自動翻訳システム」と書かれていました。

2012/05/25

出張用のグッズ-001

今日は出張用のグッズについて書きたい。

最も重要なのは「首枕」だ!(首枕に関しては、以前、散々書いてきたのでもう書かない)。

出張のときに持っていくPCは当然ノートパソコン(以下、NP)だ。別にデスクトップパソコンを持って行ってもいいけど、持って行かない理由は自明であるので、省略する。

それでNPの入力手段だが、私はNPの中央部分に設置されているタッチパッドよりマウスの方が好きだ。理由はなんとなくマウスの方が使いやすいと感じるからだ。

そのマウスなのだが、ホテルなんかでは問題ないのだが新幹線の中ではちょい使いにくい。座席の机にNPを置くとマウスを置くスペースがなくなる。それならタッチパッドかなと思うが、タッチパッドはあまり好きではない・・・。

本日家電量販店に行って出張用のマウスを買いに行ったのだが、同じ売り場に外付けワイヤレス型タッチパッドが売られており、それならひょっとしたら新幹線の中でも使えるかも?と思った。外付けであるのでタッチパッド自体は自分の膝の上に置いて使えばいいわけだし。



写真の手前側が2つに分かれていますが、左側は左クリック、右側が右クリックに対応しています。

この記事を書いている時点ではまだ出張に出てないので試せてないが、今度新幹線に乗るときは是非試してみたい。

Logicool Wireless Touchpad  (3790円でした)

2012/05/24

研修にご参加されたBさんの声

では、今度は、Bさんのお声も紹介したいと思います。外国語にご興味があり、大学時代に多国語に挑戦されました。弊社本棚の「古代教会スラブ語」の文法の本に食いつかれたぐらいの外国語好きの方です。

Bさんにもすでにお仕事をお願いしています。研修も並行して受けていただています。


1)簡単で結構ですので、自己紹介(お名前は結構です。いままでのキャリア、資格等支障がない程度に)をお願いします。
  • 大学を卒業し、商社にて事務職をしております。翻訳は独学で学んでいる程度でした。資格はTOEIC905点、英検1級です。
2)なぜ研修を受けようと思いましたか。
  • 翻訳の仕事、特に特許翻訳がしたいと思い、探していましたが、実績がなければトライアルさえ受けることができないことがほとんど、トライアルを受けることができても落ちてしまうという現状でした。お金をだしてスクールに通うしかないのか・・と思った時に本研修を知り、無料でしかも個人的に添削して頂けるという機会を大変貴重でありがたいものに思い、受けさせて頂くことになりました。
3)研修の感想(良かった点、悪かった点)
  • 良かった点:特許翻訳での翻訳ルールや単語や流れなどを知ることができた、毎日少しずつなので続けられる、初歩的なことも丁寧に添削で教えて頂けた
  • 悪かった点:特にありません 
4)今後の目標(夢)
  • チェッカーの業務をさせて頂き、意外と自分に向いていることに気付けました。この仕事をもっと突き詰めていきたいと思います。 
  • チェックを通してだいぶ特許翻訳に慣れてきつつあります。翻訳とチェッカー業務は別物ではありますが、これを活かして翻訳も勉強を続けていきたいです。将来的にはSOHOとして仕事をすることが目標です。
5)次回、研修に参加される方へのメッセージ
  • お金を出してもなかなかこのような機会はないと思います。たまたまこの募集を知ることができ、自分のしたいことに合致していたのでとてもラッキーでした。同じような方がいらっしゃいましたら、ぜひ参加してみてください。私にとってこの研修はプラスしかありませんでした。



2012/05/21

研修にご参加されたAさんの声

弊社の翻訳者育成プログラムにご参加いただいたAさんに研修の感想を書いていただきました。Aさんは、驚異的なネット検索力をお持ちの方でした。

1)簡単で結構ですので、自己紹介を(お名前は結構です。いままでのキャリア、資格等支障がない程度に)お書き下さい。
  • 2歳児を子育て中のママであり、前職はJAVAプログラマーです。
2)なぜ研修を受けようと思いましたか。
  • プログラマーとして働くことは非常にやりがいもあり、周りからも頼られるようになって楽しかったのですが、ある程度行きつくところまでいってしまったことと、将来に対する不安をかかえていました。
  • もともと好奇心旺盛でいろいろなことに興味があるほうなので、たまたま縁のあった特許業界についての知識を得るべく、2級知的財産管理技能士の資格を取得しました。
 3)オンライントレーニングの感想(良かった点、悪かった点)
  • プログラマーの次に特許翻訳の仕事に目標を定め、一人自宅で勉強していましたが、幼い子を子育て中ということで、なかなか仕事に結びつく環境にありませんでした。
  •  そんな中、子供の保育園入園が決まり、3か月以内に仕事を見つけなければいけないという条件のもと、必死で仕事を探すうちに、目標の仕事に近づけるこちらの研修を知り、迷わず応募しました。
  •  子育て中のママさんの多くが望んでいる、在宅勤務ができる予定の研修であったことも、大きなポイントです。
4)社内研修の感想(良かった点、悪かった点)
  • 本で勉強するより、実際に仕事をしている方に見てもらえるので、短期間で数倍勉強になりました。
  • 毎回とても丁寧にフィードバックして頂けるし、無料でトレーニングしてもらえるなんて、すごくすごく親切だと思います!!!
  • 基本は実際の仕事を通しての研修なので、自宅での仕事が始まった時に、あまりとまどいがなくていいと思います。
  • 慣れるまでは丁寧にフィードバックして頂けるし、無理も言われないので、慌てず落ち着いて学ぶことができたと思います。
5)悪かった点
  •  募集要項の文章ほど、社長は怖くないです(笑)
  • 逆にいうと、募集要項の文章で怖気づいてしまっている人が沢山いるかもしれない。。。(!?)と思いました。
  • 私自身で残念なこととして、せっかく事務所に沢山の本があったのに、あんまり活用させてもらわなかったな~と思っています。
  • あと、遠慮してしまってオフィスグリコが食べられませんでした。。。
6)今後の目標(夢)
  • 今はチェッカーとしての仕事を始めたばかりでまだまだ半人前ですが、ある程度チェッカーとして一人前になれたら、やはり将来は翻訳者になりたいです。
  • 保育園に入れたとはいえ子供に向き合う時間も大切だし、かといって仕事も責任を持ってしっかりこなしていきたいので、子育てと仕事のバランスをうまく取りながら、成長していきたいと思います。
7)次回、研修に参加される方へのメッセージ
  • 最初はとても大変だけど、オンライントレーニングを含め約2か月の研修さえ乗り越えられれば、明るい未来が待っているとお伝えしたいです。
  • 私自身、「途中で打ち切るかもしれない」「油断しないように」など時々脅されましたが(笑)、本気で一生懸命取り組めばなんとかなるのではないでしょうか?
  • とにかく、挑戦してみることが大切だと思います。

2012/05/12

研修生のインタビュー(予告)

弊社では、在宅スタッフを自前で育てるという試みを3月から始めました。オンライントレーニングと社内研修を経て、現在、在宅でお仕事をしていただいている方が2名出ました。ひとまずここまでこぎつけることができてホッとしています。

弊社の試みと、研修生の方の生の声をご紹介したいと思います。

弊社の試みは、「スモールビジネスの人材確保の試み」としてブログにいつかお書きします。

研修生の声は、インタビュー形式でUSTREAMに配信する予定です。


録画は、5月14日~5月18日に行う予定です(インタビューの生放送はございません)。


録画が終了したら、このブログに配信スケジュールをお書きします。

では。

追記:インタビューは諸般の事情で中止いたします(5月19日)。

2012/05/11

売上目標を達成するには

ある年までだらだら仕事をしていた。年商1,500万円ぐらいまでは比較的無難に達成できたので、少々、軽く考えていたところがある。独立する前に読んだ本で、1,000万円ぐらいまでは簡単に達成する場合もありますよ、と書いてあった。私の場合、幸運にもそれに当てはまった。

ある年、売上目標を掲げた。決算最終月が近づいてきた。その年の売上目標額を達成するには、最終月にその年の平均売上月額の約2.5倍の売上が必要だった。

それまでの自分なら、「無理だな」で終わっていたと思う。目標が達成できなくてもまぁそれでいいやとしか思わなかった。どうせ自分が作った目標だ。達成できなくても誰にも怒られない。ああ今年もだめだった。来年頑張ろうと思うだけだ。

私がサラリーマンの頃、上司が常に「今年も目標を達成できなかった。景気が悪い、政府が悪い、国が悪い、あいつが悪い、こいつが悪い」と、責任は必ず他人にあるというスタンスを取っていたので、目標というものは、普通、達成されることはないのだ、と信じていた。私は自分が勤めた会社のことしか分からないが、上司の大半がそういうスタンスを取るような会社は、倒産とまでは言わないが、吸収合併や買収され、跡形もなくなることがある。

その年はなぜだか分からないが―今でも分からないが―、それではダメだと思った。独立して初めて、今のままではだめなんだと思うようになった。だから1か月で約2.5倍の売上を達成するために必死になって仕事をした。

命がけで仕事をしたら目標を達成できた。

深夜2時まで事務所で仕事をして、翌朝6時には事務所に到着して仕事を開始したことも何度もあった。

必死に仕事をしたらその必死さがクライアント様に伝わったのかもしれない。それ以降、定期的にまとめた量を発注して下さるクライアントが現れた。

売上目標を達成するノウハウのようなものはなかった。こうすれば目標を達成できますよ、というやり方をお伝えできないのが残念だ。

目標が達成されない場合、原因は自分であると考えるのがリーダーだ、と思う。達成できなかったとしても決して「景気が悪い、政府が悪い、国が悪い、あいつが悪い、こいつが悪い」」と言ってはならない。

2012/05/09

翻訳で年商1千万円稼ぐ方法-001

年商1千万円稼ぐ方法について書いてみたい。

人を雇って(能力があるならば家族でもいい)、訳文チェックや経理処理等をやってもらえばいい。つまり賃金を払ってでも人を採用した方が売上は結果的に上がるのだ。自分一人で全てをするな、ということだ。

乱暴な言い方だが、翻訳者が何度もチェックするよりも、ある程度、セルフチェックが終われば、後はチェッカーにチェックを依頼し、さっさと次の案件に移った方が効率的である。こうした方が、処理量は倍になる。

私はこの方法をどこかで学んだのではない。処理量が増えていったので自分で工夫して期限内に処理できる方法を確立する必要があったのだ。

会社というのは基本的にこの考え方に基づいている。要するに、人が5人集まったとしよう。その際、処理できる仕事量は1人分×5の仕事量ではない。普通―よっぽど互いに憎しみ合ってない限り―5人集まれば、8人分ぐらいの仕事はできる。5人集まっても5人分の仕事しかできない場合、やり方に問題があると思う。少なくとも5人集まれば6~8人分の仕事はできるはずだ。ただし、5人集まっても、20人分の仕事を完了するのは無理だろう(大規模にオートメーション化できれば可能かもしれない)。

私は独立2年目から、ある程度の訳文のセルフチェック後は、チェックは自分以外の別の人に任せた。そうしたら年商1千万円を超えた。もし翻訳をやって、チェックをやって、経理業務をやって、全てを自分一人でやっていたら年商500万円がせいぜいだっただろう。例えば、チェック代金をその人に200万円お支払しても800万円残る(1000万-200万=800万)。自分一人で全てをすればせいぜい500万円しか稼げなかったはずなので、つまり300万円売上アップ(800万-500万=300万)だ。

勿論、人を雇っただけではない。翻訳支援ソフトも使用した。その当時は、Wordfast Classicというソフトを使用していた。これはワードのマクロを拡張したようなものだ。秀丸エディターというテキストエディターも少しだけ使った。あまりマクロには詳しくないので用語一括変換用マクロはセミナーでいただいたマクロをそのまま使用した。

つまり年商1千万円を稼ぐために、人を採用した。そして翻訳支援を利用した。

その後、売上が1千5百万円を超えた。この段階では、部屋中が原稿や資料だらけになる。家庭用のファイルキャビネットには書類が入りきらない。シュレッダーで裁断すべき不要原稿も山積みだ。どうしようもないので、その後、大阪市内に事務所を借りた(大阪市の中央区辺りに事務所を借りることがイケテルと信じていた)。

株式会社MK翻訳事務所が誕生した。

2012/05/07

食べていける翻訳者(会社)とそうでない翻訳者(会社)

GWも終わりました。現実世界に戻りましょう。

翻訳は上手なだけではだめです、というお話をします。

私が存じ上げているバイリンガル翻訳者さんは大変翻訳がお上手です。しかしフリーランス翻訳者だけでは生計が成り立たないので会社員と兼業をされています。

私は独立当初、フリーランス翻訳者でしたが、当時は、翻訳は下手でした。その当時、私は翻訳に向いてないのかもしれないと悩んでいました。ただ、翻訳を好きだという気持ちだけで自分を奮いたたせていた記憶があります。

そんな私ですが、幸運なことに、独立後1年目からフリーランス翻訳者としての収入だけで生計を立てることができました。独立する前はアルバイトとの掛け持ちが必要だと覚悟をしていました。元ホテルマンですので、どこかのホテルでバイトを探すつもりでした。多分フリーランス翻訳者としての収入 だけでは生計が立たないだろうから副収入が必要だと想像していました。

理由は分かりませんが、当時、私を使ってくれた翻訳会社がありました。このクライアントは、私が会社員をしているときから仕事を頂いていました。会社員を辞職し、専業翻訳者になったらアルバイトを探す暇なんてないぐらい仕事を頂きました。ただし、毎回、ボロクソ言われました。フィードバックというかクレームだらけでした。これだけ文句があるなら他の翻訳者に依頼すればいいのに、なぜ私に依頼するのか全く理解できませんでした。でも仕事は途切れることなく舞い込んできました。

1年目、この翻訳会社さんからの仕事だけで年間400万円ぐらいになっていたと思います。このクライアントがなければ年商200万円程度ですから、やはり副業がないと食べていけなかったと思います。2年目は多分700万円ぐらいの仕事を頂いたと思います。この翻訳会社さんからの仕事は断りませんでした。とにかく全て受けました。翻訳料金も安いし、使い勝手が良いいと思われたのかもしれません。

翻訳者(会社)は翻訳が上手なだけでは独立できません。翻訳は大変お上手だが独立できない翻訳者が大勢います。逆に、下手でも仕事さえあると独立が可能です。

私の場合、「翻訳がうまくなった、みんなに認められたから独立した」というより、「翻訳は下手だし、誰からも認められなかったけど、使ってくれるクライアントがあるから独立できた」でした。

翻訳会社としても全く同じことが言えます。仕事がないとやっていけないのです・・・。

2012/05/04

「仕事中毒」という病気

私はここ6年ほど病気を患っていました。重度のワーカホリック患者でした。過去6年間、平均して、1日完全に休んだののは年間10日ぐらいだったと思います(そんなに休んでない年もあったと思います)。

独立1年目にすぐ中毒症状が出ました。土日祝日と平日の区別が付かなくなるまでにそれほどの時間はかかりませんでした。それ以降、中毒患者のごとくずっと仕事ばかりしてきました。

この当時は、仕事があるだけでもありがたいと思っていましたので(現在も仕事を頂けるありがたさは変わりません!)、土日祝日も仕事をしている自分はいけてると感じていました。初めて契約してくれたエージェントさんからのお仕事は断らずに全て受けていました。その他にも2~3社契約していただけたのでほぼ365日稼働していました。

1年目は自分一人で仕事をしていました。10か月で年商が600万円。忙しくなってきたので2年目には家内に仕事を辞めてもらい自分の仕事を手伝ってもらうようになりました。2年目に年商1千万円、3年目には1千5百万円と順調に売上だけは伸びて行きました。

売上も順調に伸びて行きましたので、忙しくて当たり前だと思いました。最初の3~4年は、まさか自分が病気だとは夢にも思いませんでした。

サラリーマン時代、連休は必ず家内と旅行に行っていたのに、独立してからは土日祝日も仕事をやり続けたため、旅行らしい旅行に行った記憶がありません。

その後、お陰様でクライアント様も増えてきたので家で仕事をする限界が来ました。それで大阪市内に事務所を借りることにしましたた。翻訳に加えて事務所の経営も自分の責任でしたので更に忙殺されました。

理由は忘れてしまいましたが、ひょっとして自分は病気ではないかと感じるようになりました。ここ1年ぐらい前からですが、その症状が悪化していると自覚できるようになりました。すると、逆に心に少し余裕が出てきました。病気だと気付いたからです。

2011年からある翻訳イベントの運営をお手伝いをさせていいただく予定でしたが、途中でご辞退させていただきました。精神的にも体力的にも限界が来ました。このときから自分の症状を悪化させないよう少しずつ努力するようになりました。

中毒症状を自覚できて自分で脱する努力ができるようになって本当によかったと思っています。

ベストセラーの本ですので、ご存じの方も多いと思いますが、「The E Myth (1991), Michael Gerber」を読んでみました。この本には、失敗に終わるスモールビジネスのことが書かれています。どうすれば失敗せずに済むかということも説明されています。人に教えられない仕事(マニュアル化できない仕事)をやっている限り、その組織は大きくならないことを学びました。以前は、自分が全てを行わないと落ち着きませんでした。

2011年の暮れにスタッフを採用することを決定しました。ハローワークに行って初めて求人広告を出しました。それと在宅スタッフもインターネットを使って募集しました。

2011年の暮れは、独立して初めて年末年始の休みを取りました。12月30日~1月3日まで完全に休みました。

中小企業なので土曜日も休みにするのはなかなか難しいのですが、日曜日は休むようにしています。

これからは人を育てることに全精力を注ぎたいと思います。

2012/05/02

お客様のニーズ

我々はどなたにご飯を食べせていただいているのか。それはお客様からご飯を食べせていただいているのだ。今回はそんなことを書いてみたい。お客様から想定外のご指示をいただいたとき、翻訳者によっては、瞬間的に拒絶反応を示す場合がある。そんな時、下のようなたとえ話をして翻訳者に説明する。

元ホテルマンである私はケーキ屋さんやレストランを評価するとき、パティシエやシェフが化粧をしているかしてないかを見てその店を評価する。化粧は食材に匂いを付けるので味が変わる。化粧が食材に降りかかったら不衛生なので、ホテルのキッチンでは化粧は厳禁である(ファンデーションは絶対にダメ!)。同じ理由から香水もだめである。一流のシティーホテルのキッチン内での食材の管理はそれぐらい厳しい。ケーキ屋さんのアルバイトのパティシィエは化粧している。ひどいところではマニキュアまでしている!

僕はそういうところをねちねち見てその店を評価する。でも普通のお客様はそんなところを評価しない。ではどこを評価する?評価するのはおいしさである。その店の雰囲気かもしれない。お客様は化粧をしているかどうかなんて興味はない。

翻訳も同じことが言える。特許翻訳でいえば構成要素等の主要名詞の用語統一はもちろん重要である。ただし、大量の翻訳を必要とされ、また、管理の効率を重視するお客様は、少々英語として完成度が損なわれるかもしれないが、細部にわたる用語統一を重視される場合がある。そのようなお客様は細部にわたる用語統一がされていない訳文に対して低い評価をするかもしれない。しかし、用語統一を重視すれば、少々違和感のある部分も発生せざるを得ない(そのような場合、弊社はコメントを添付して代替案をご提案しています)。お客様の立場に立ってお客様のニーズに可能な限りお応えした上で、プロとしての我々の意見をご提案するのが我々の務めだと考えている。

村上春樹先生の翻訳を批判するお客様である読者が大勢いる。字幕翻訳の戸田奈津子先生の字幕にケチを付ける方々が大勢いる。「あの場面であの訳はないだろう」と言う。

お金を払うのはお客様。我々はお客様に食べせていただいているということを肝に命じ、自己満足的な訳文に終始することなく、お客様のニーズに対応した訳文をお届けし、さらなるご提案を行っていくことがお客様と我々のwin-winの関係を継続させる鍵だと考える。

2012/04/30

私が翻訳学校のカリキュラム編成担当だったら

仮の話しです。私が翻訳学校のカリキュラム編成担当だったらの仮の話しです。どんな講義をするかという話です。

なぜこういうことを思いついたかというと、GWでちょっと暇だからでしょう。GWは事務所の回りの企業さんが一斉に休まれるので静かで仕事がはかどります。そうなるとちょいちょいブログでも書いてみるかという気になってしまいます(その結果、仕事が遅れます)。

こんなカリキュラムです。
勿論、翻訳を教えます。それに加えて、翻訳チェックも教えます。チェックというかエディットというか。翻訳とチェックとは別物であることを強調します。

翻訳ソフトの使用方法も教えないとね(あんまり詳しくないので、ベンダーの営業マンを臨時講師に呼びます)。「マッチ率とはですね~」みたいな話をしたり。

機械翻訳とは、みたいな講義も必要でしょうね。では、ポストエディットとは、という講義もやりましょう。

ワードとかテキストエディターのマクロについても教えないとね。「いいか~。マクロはあくまでも支援だ!翻訳は人間がするんだ~!まず翻訳技能を磨け~!」とか言いながら・・・。

営業方法も教えます。営業方法が分からなければ仕事が見つかりませんから。

集客方法も教えます。セミナーの開催方法とか。マーケティングの講義もしようかな。ポーターの「競争の原理」とか通ぶって語って(別にいいか)。ゲリラマーケティングも面白いよ。

事業計画の立て方の講義があったもいいよね。

「難しいクライアントに対処する方法」みたいな講義があっても面白いでしょう(と思っているのは私だけ?)。

週2回程度、1回90分で授業で教えられるものではないな、と思います。

翻訳以外のことばっかり教えそう。多分校長に怒られだろうな・・・。


2012/04/26

翻訳ソフト-MemSource

弊社の公式翻訳支援ソフトは、MemSource Editor である。

MemSource さんのHPはこちら

自分が翻訳者からプロジェクトマネージャー(PM)になったとき、案件管理を考えると単なる翻訳支援ソフトでは管理できなくなったので、PMもできる新しいシステムを探していた。そのときちょうどMemSourceを知った。MemSourceさんがATAのなにかのイベントにブースを出されたという記事を読んだと記憶している。

一番助かるのは、弊社の翻訳環境と翻訳者のそれとが完全に等しくできること(同じシステムを使って翻訳することができる)。編集とかチェックを考えると大変ありがたい。ファイル形式を変換することなくファイルの受け渡しができるのが便利だ(Trados を普遍的に使用している業界では、恐らくTrados形式でファイル交換するのが一般的だと思うが)。

IP翻訳業界では、ワードファイルでデータ交換する場合が多い。ただし翻訳作業をしている人がどんなソフトを使用しているかは個人の自由のような雰囲気がある、とこういう話をマニュアル翻訳業界の関係者にすると驚かれる。

弊社はMemSource Editorというサービスを購入しているだけ(商品を購入しているのではない)。弊社は可能な限りハードは所有しないという方針なのだが、その方針にマッチしているのも助かる。

バグがあれば無論サポートに連絡するのだが、日本とチェコとの時差があるにしても、返答はものすごく早い!大変ありがたい。弊社はスモールビジネス(SB)なので、技術スタッフは当然いない。だからサポートの充実が大変魅力的だ。

MemSourceさん主催のWebinarも頻繁に開催されている。ほとんど無料のものなので時間がある限り参加して理解を深めようとしている。

使用料金は1カ月ごとに支払える(1年分一括払いも可)ので、気に入らなくなれば止めればよい。一括払いの場合、それなりの現金が必要だが、1か月ごとに支払えるというシステムは、SBにとればありがたい話だ(弊社は今のところ3か月分を1度に支払っている)。

インターネットを介しているのでMemSourceさんにはNDAを結んでいただいた。翻訳者には、ユーザーネームとパスワードを渡してログインしてもらう。これで弊社のTMに接続される。パスワードは、毎回変更可能。こうすればセキュリティを高めることができる。作業が終われば、ユーザーネームとパスワードを削除することも可能。これでTMへのアクセスは不可能になる。

こまかい編集作業はワープロソフト(ワード)にエクスポートして、ワードの機能をフル活用して行います。編集が終わればMemSourceへインポートバックします。

MemSource Editor だけでも編集は可能ですが、個人的にワープロソフトを使った方が楽だと感じています。

2012/04/23

Global Translation Memory

MTに関連して、本日は書きたい。

ウェブサービスで提供している機械翻訳のトランスレーションメモリは、全世界の翻訳者が利用可能である。翻訳ペアを提供することが翻訳業界のみならずビジネス全体の発展につながると信じている。

弊社は小さな会社なので大金を寄付したりできないけど、翻訳業界に貢献できるのなら翻訳ペアの提供もやぶさかではない、と考えています。

問題は、弊社はIP関係の翻訳をしており、クライアントとの守秘義務があり、文書自体に知的財産権があるので、翻訳ペアを共有目的では提供できないでいることだ(著作権の問題ではなく、知的財産権の問題です)。ですので、趣旨にご賛同いただけるクライアント様がいらっしゃれば大変助かります。出願明細書の翻訳の共有は無理だろうが、先行技術文献等の翻訳ペアの提供は可能かもしれない。

提供することに対してどのような法的問題が生じるのか法律の専門家にご意見をいただきたい。それに翻訳ペアがどのように共有されるのかも知りたい。法的な問題を解決できないと翻訳ペアの提供は無理だろう。

以前、Google Translator Toolkit を使って、提供した翻訳ペアがどのように保存されるかの実験をしたことがある。1パラグラフだけを完了させた後、エンターキーを押した。その直後に、同じフレーズを翻訳しようとしてみたが、自分が提供した訳文は現れなかった。恐らく数日しないと現れないようである。これは翻訳ペアの精査をやってるからだろうか?誤訳を削除するといった作業をMT側が行っているのかもしれない。

2012/04/21

機械翻訳(Machine Translation)-TAUS Tokyo Executive Forum-003

許可を得てないので、講演の内容は書きませんが、2日間のTAUSのフォーラムに関して、自分がまとめたことを書きたい。各プレゼンテーションでは色々なことが話された。各社の様々な取組が紹介された。研究結果の発表も行われた。自分はまだMTの知識がないに等しいので、理解できなかったプレゼンもあった。プレゼンターの意図とは異なる理解をしてしまったこともあると思う。

とにかくビジネスにMTをどのように活用するかが経営課題となる、と感じた。

自分は以下のように理解した。

MTの広がる速度:

  • すさまじい速度で世界中で導入されている。理由は、翻訳業界という一部のビジネスだけが導入したからではなく、ビジネス全般で導入されたからだ。翻訳ソフト(メモリー)は、ほぼ翻訳業界でのみ導入されたが、MTはビジネスツールとして業界に関わらず導入されている。その広がる速度はすさまじい。世の中には翻訳するべき文章があふれている。そのためにもMTの活用が検討されている。
翻訳の精度に関して:

  • MTは、センテンスレベルでの翻訳では、精度が悪い場合もあるが、単語レベル(専門用語)では、かなり精度が高い(辞書を使っているので当然だ)。所詮人間が翻訳やっても不完全な翻訳があるでしょ(笑)。
MTが世界共通語に:

  • 近い将来、英語の支配力が弱まる!世界の共通語(リンガフランカ)がMTになる。
特許翻訳業界:

  • JPO等各特許庁は大量の文章を保有している。MT用に供給すれば、知財翻訳業界に革命が起きるのではないかと思った。ただし知的財産権等克服しなければならない問題も多いが。
  • メーカーさん(出願人)はMTの利用を念頭に置いて出願するという発想はないのだろうか、と疑問に感じた?少なくともMTの利用を念頭に置けば、現在の明細書のあの日本語はないな(笑)。
セミナーの長さに関して:

  • プログラムをみたとき、セミナー時間が30分と知って驚いた。今まで参加したセミナーは1コマが1時間はあったので、最初は違和感があった。しかし、30分のセミナーをたくさん聞けるとういのは意外によかった。展開も早く躍動感という大げさだが、テンポがよかった。
TMの共有化に関して:

  • たしかにIP翻訳の場合、TMを他人と共有するというのは法的にも問題はあるだろう。しかし、MTを使わなくても(ローカルの翻訳メモリを使用しても)、A社で使用したTMをB社に使用する(クライアント別のTMを作成しない:global translation memory)のは、問題である。ちなみに弊社では、クライアント様ごとにTMを作っているので、A社のTMをB社のTMとして使用することはない。 用語集も使いまわさない。
  • NDAに、ある特定のクライアントのTMやグロッサリーを別のクライアントに使用することを禁じると明記すればよいかもしれない。ただ翻訳会社の場合は、出願人(依頼主)が分かっているので、TMの共有を防げるが、フリーランサさんは出願人名を伏せられる場合が多い。この場合、TMを区別するのは、現実的には、難しいかもしれない。
以上、色々書いてみました。MTに関しては、もっともっと勉強をしていこうと思っています。


フォーラムが終わってエレベータで名刺交換をした方は個人の翻訳者さんでした。個人で参加費500ユーロ払って参加されたそうです。気合い入ってるな~。

2012/04/18

機械翻訳(Machine Translation)-TAUS Tokyo Executive Forum-002

参加予定者のリストが送られてきた。

その中には、ベンダーさんとかクライアントさんとかも含まれていた。どっちにも挨拶しないと。

しっかり勉強してくるつもりだ。

今回の投稿は、出発の準備で忙しく、これぐらいで・・・。まだ新幹線のチケット買ってない・・・。

2012/04/16

機械翻訳(Machine Translation)-TAUS Tokyo Executive Forum

最近、翻訳業界の関係者が3人集まれば、必ず機械翻訳(Machine Translation: MT)の話題が出る(2人集まっても話題にするかもしれない)。今週、東京で機械翻訳のフォーラムが開催されるので、参加しようと思う。

導入できるかどうかは分からないというがそもそもMTに関して言うと、Google Translator Toolkit をちょっと試しにいじったことがあるだけで全然分かってないので、大いに勉強してこようと思う。Google のその翻訳ソフトをいじった感想は「へ~ここまでできるの」というものだった(もっとダメだと思っていた)。

IP翻訳業界では、WIPOもEPOもMTを導入している。JPOだってMTを活用している。この業界は積極的にMTを活用してきた業界ではないだろうか。特許明細書の翻訳にMTを導入するということは以前からの試されてきたと記憶している。

でもこのフォーラムの参加料がな・・・。2日間のフォーラムが1000ユーロだってさ・・・。内容濃いだろうが。と思っていたらJTFの法人会員は50%オフだってさ。それでも500ユーロか・・・。500ユーロ分ちゃんと学ばないと。

MTは、翻訳支援ソフトの次に注目すべき新技術だと思うので、このブログでも何度か取り上げて行きたいと思う。

2012/04/13

営業経費を限りなくゼロに!

弊社の経営方針です。営業マンを置きません(野球で言ったら「救援投手置きません」みたいなものかもしれません)。

同業者さんの中には、IT翻訳やビジネス翻訳はするけど特許翻訳はしないという翻訳会社さんが結構いらっしゃいます。そういった会社様の営業活動の結果、付随して発生する特許翻訳のご依頼を頂くことがあるのですが、こういう場合、結果的に営業活動はその会社様に行って頂いている形になります。必然的に、ソースクライアント様とのお打合せもその会社様にお願いすることになります(事前にその会社様と弊社との綿密なお打合せは行うことはもとより、ご同行が必要な場合は同行させて頂いていますが)。

また弊社では、官公庁の入札案件にも入札していますが、入札案件は営業経費ほぼゼロです。入札情報を流している業者さんの情報では、翻訳案件の入札数は全国で年間2000件もあります!経費は、提案書に関する経費(印刷代、発送料)ぐらいです。それから提案書を作成する時間も費用と言えば費用ですが・・・。それでも1万円以下でしょうか。

さらに、私は、色々なところで講演とかセミナーとかの講師をお引き受けしています。50名ぐらいの方々の前で1時間なんらかのセミナーをやらせていただくと宣伝効果は絶大です。この場合、かかる経費は交通費程度です。講演料を頂戴できる場合もありますので、赤字になることはまずありません。セミナーはご依頼いただかなくても独自に開催するという方法もあります。

営業経費を限りなくゼロにする、というのはJay Conrad Levinson 氏の「ゲリラマーケティング」で学びました。スモールビジネスを遂行する場合、営業マンという固定経費を削減しながら、いかに効果的な営業活動を行うかが知恵の絞り所です。