2013/08/27

翻訳トレーニーを募集します!

翻訳者1000日育成計画を開始いたしました!

自社で翻訳者を育成することになりました。今年は1名の採用を予定しております。毎年1名ずつ採用して4年目に1年目に採用した方がフリーランサーとして独立していくことを想定しています。

独立を目標としている方を対象とさせていただきますので、独立の予定がない方のご応募はご遠慮下さい。また3年程度のトレーニングを予定しておりますので、続けられそうにない方もご応募はご遠慮ください。

独立にご興味がある方はどうぞ奮ってご応募下さい。

*追記(2013/09/03)少なくとも1年目は事務所にてトレーニングしますが、2年目以降は、大阪市内に設立予定のCentral Translation Unit (CTU)での勤務になる予定です。
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対象とする方
  • 3年後に独立を考えている方。
分野
  • 特許
必要資格
  • TOEIC900点以上、または英検1級以上が望ましいです。
  • 知財検定3級以上。
  • 上記に満たない場合、今回は残念ながら書類選考で不合格とさせていただきます。
業務概要
  • 翻訳業務を行っていただきます。
  • 翻訳アシスタントとしての業務もあります。
  • 会社のスタッフといしての一般的なお仕事もあります。
給料
  • 時給1000円
  • 3か月の試用期間あり
  • 交通費は月に1万5千円まで支給します
募集地域
  • 大阪市中央区の弊社事務所まで通勤できる範囲内にお住まいのこと。
勤務時間
  • 9:00~17:30 
  • 休日・休暇
  • 土、日、祝日
  • 年末年始(2011年度実績、12月28日~1月4日)
応募方法:以下の応募書類をメールでお送り下さい 
  • カバーレター(メール本文にお書きいただければ結構です)
  • 学歴と職歴とが分かる履歴書兼職務経歴書(面接に際に使用しますので、顔写真を添付下さい(携帯で撮影したもの程度で結構です)
応募先
  • メール:translator(at)mktranslationfirm.com
  • 担当:梶木
  • なお電話によるお問い合わせはご遠慮ください。お問い合わせはメールにてお願いいたします。

2013/08/01

最近の低価格翻訳について思うこと

以前、高額翻訳と低価格翻訳との差が広がりつつあるという記事を書きました。その続編です。

なぜこれほどまでに差が広がったのかを自分なりに考えてみました。

それは、その仕事をお引き受けになる翻訳者さんがいらっしゃるからです<=当たり前のことですが。

もう少し詳しくお書きします。

今、3つのグループがあります。


  1. 翻訳会社等で働いている人達(経営者、サラリーマン等)
  2. 翻訳だけで食べているフリーランス翻訳者さん
  3. 翻訳もするフリーランサーさん


2と3の違いを説明します。

2は、翻訳を専門にしているフリーランサーさんです。翻訳以外はされません。基本ご自宅で作業をされます。

3は、翻訳もされます。それ以外にアプリ開発やイラストレーションやウエブ作成等、様々なお仕事を限定することなく(フリーに)、お仕事をされる方々です。作業は、自宅に限らずノマド的に仕事をすることも可能です。

低価格翻訳は2のグループに属している方はお引き受けにならないだろう。自分が設定している料金より安いので。

低価格翻訳は、3のグループに属する方々によって提供されているのではないだろうか、というのが私の見方です。特に翻訳に特化しているわけではないので、とにかく仕事が見つかれば引き受けるようなイメージです。

3つめに属しているフリーランサーさんは、インターネット上のマッチングサイトの到来によりお仕事を得るチャンスが以前より増したようです。

翻訳のお仕事の中には、翻訳者さんよりもアプリ開発者さんにお願いしたいとか、専任の翻訳者さんでなくてもお願いできる場合もあるので、依頼する側もニーズに合わせて依頼先を選択できているのではないだろうか。


2013/07/28

企画立案、戦略設定、営業活動・・・。

翻訳会社の代表として、例えば、企画立案、戦略設定、営業活動みたいなことは全部自分の責任です。

会計年度が8月に終了するので、新期の9月に向けて、いろいろアイデアを練っています。かれこれ20ぐらいアイデアだけは出てきましたが、実行に移そうと思ったら検討しきれていないことが出てきたり、もう一度読み直したら、絶対実現不可能なことだったり。

本日は、休みでしたが2つほど考えました。午前中にネタを考えましたが、やはり午後になると随分変更が入りました。とは言え、このアイデアが実行に移される保証はどこにもありませんが。

別にアイデアを考えるのは嫌いではないので、湧いてきたアイデアはグーグルアップルにメモ書きしています。

随分前に書いたアイデアもあって、タイトルだけでは思い出せないものもあります。中には「東京ドミナント作戦」というタイトルのものもありました。なにをしようと思っていたのかこのファイルを開くのが怖いので開いていません。

8月になったら少なくとも2~3は実行に移さなくては・・・。

頑張ろう・・・。

2013/07/23

ロイヤルベイビー誕生!

実は、僕の誕生日が7月21日なので、ひょっとしたら同じ誕生日になるかな?と期待していましたが、お生まれになったのは7月23日でした。

円安の影響と翻訳会社との関係

ブログの下書きを見てたら下のような下書きが見つかりました。実は、下の記事を書いたのは今年(2013年)の2月です。

すでに1ドル=100円になりましたね。選挙も終わり、円=ドルはどうなるでしょうか。確か、昨日(7月22日)は、101円だったと記憶しています。

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円安について書いてみます。

私の記憶が正しければ、2012の後半のある時期、1ドル=78円だったと思います。

この時期、翻訳会社が海外に子会社を設立して、円高を利用していました。日本国内の翻訳者さんに対しても翻訳料金をドルで支払っていたところもありました。

2013年2月現在、円安です。1ドル=94円です。

最近、翻訳会社さんが日本国内の翻訳者さんを募集する求人広告をよく目にするようになりました。円高の効果が薄くなってきたので、日本国内で円払いができる翻訳者さんを確保しようとする動きを感じます。

特許、知財翻訳の場合、円安の方がメーカーさんはお得ですから外国出願も増えるようです。2012年の11月~12月に比べて、2013年の1月はより忙しかったです。

この状況では、当然、海外のクライアントに対して営業を強化することも考えられます。円安ですから日本国内の翻訳会社を利用すればお得ですと、というわけです。

たしかに日本は、円安の方がビジネスは活発になるかもしれませんが、コストも上昇します。経営改善をする場合、「コストを下げるよりも売り上げを上げろ」という基本がありますので、たとえコストが上がってもそれはそれでいいかもしれません。

私が独立した2006年は、確か、1ドル=120円だったと記憶しています。2013年中に、1ドル=100円まで円安が続くでしょうか?

平日の朝10時に、銀行から為替レートの速報メールを頂戴するのですが、いつも10時頃、ソワソワします。


2013/07/22

高額翻訳と低額翻訳の差が増々広がる

高額翻訳と低額翻訳の差が増々広がっている。

日英翻訳で、1文字当たり1円~15円の範囲もあり得る。無論、分野によっては、元々差が大きかったのも事実である。

低額翻訳の発生原因としては、インターネットを介してエンドユーザーさんが翻訳者さんに直接依頼できることが要因ではないかと思う。それらの案件の依頼主さんは適正翻訳料金をご存じないので、超低価格翻訳の依頼が発生しているのではないか。10000文字の日英翻訳を1文字1円で依頼という掲載も見たことがある。

翻訳者さん側から言えば、隙間時間を利用して臨時のおこずかいを得ることを目的としている場合もある。だから低価格翻訳を受注してはいけないわけではない。

ユーザーさん側から言えば、1文字15円支払ってでも正確な翻訳が必要となる裁判資料の翻訳という場合もあれば、ちょっとビジネスレターの翻訳が必要になったけど自分は翻訳している時間がないのでどなたかに翻訳してほしい、予算は~円です、という場合もあるだろう。

どんな市場も2極化するというのがマーケティング理論なので当然の結果と言えばそれまでかもしれない。

ホテルだって超高級ホテルもあれば、B&Bもある。

どちらを選ぶかはユーザー様のご自由だし。

2013/07/18

某専門学校で5回目の講演が終わりました!-翻訳後作業について

昨日、兵庫県にある専門学校さんでの5回目の講演を終えました。ここ2年間、毎回講演を依頼していただいています。参加者は、翻訳を学んでいる生徒さん達です。

毎回、講演内容を少しだけ変えていましたが、今回は前回のアンケート結果に基づいて大幅に変更してみました。

大きな違いは、口頭でだけ説明していた翻訳会社内でのワークフローを実演したことです。

僕は、毎回、翻訳作業とは、「前作業」、「翻訳作業」、「後作業」がある。だから翻訳業界で仕事をしたければ、なにも翻訳だけでなく、前作業、後作業に関するお仕事があるということを知っていた方が、就職のときに広い目で活動できると言ってきました。

今まではプレゼン資料と口頭による説明だけだったのですが、今回は、実演をしてみました。講演の後のアンケートを見ても、多くの生徒さんが翻訳におけるワークフローが分かって良かった、と言ってくれました。

翻訳に関するセミナーの多くは、翻訳実務に集中したものになりがちですが、後作業(校正、チェック、誤字脱字の発見)にまで及んだセミナーという講演は弊社しか提供していないかもしれません。

講演では、後作業に興味を持ってくれた生徒さんに手を上げていただきましたが、約30名のうち、7~8名の生徒さんが手を上げられました。チェッカーの仕事に興味を持ってくれた生徒さんがいたことがすごくうれしかったです!

その他お話ししたことは、翻訳業界について3点ほどです。

これ以外にも、トランスレーションメモリの使用法、その概念についてもお話しおよび実演をしました。

この実演のために、Wordfast Anywhere を使いました。会社ではこのソフトは使ったいないのですが、生徒さんに対する実演として使ってみました。ちなみに無料ソフトでここまでできるのか~と感心しました。

とにかく生徒の皆さん、頑張って下さい。

若い人が翻訳業界を将来のキャリアとして選択してくれたら嬉しいです。

2013/06/04

ノートPCにセカンドモニターを接続する方法

皆さんは出張の際とかノートPCでお仕事を楽にこなせているでしょうか。僕は全然こなせません。ノーとPCのモニターサイズが小さすぎるからです。そこでノートPCのセカンドモニター化を検討してみました。当初は、iPad をセカンドモニターとして使う方法を探した。ネットで検索すると様々なアプリが出ておりまして、ノートPC+iPad で目的を達成できそうでした。

で、実際試してみましたが、どうもうまく行きません。サポートデスクと数度、メールをやり取りして問題を解決しようとしたら解決できず。面倒くさすぎるので完全に断念。

次に、小さいモニターを購入することにしました。出張にも持って行けそう。プレゼン用にも使用可能とか。

で、ネットで検索すると見つかりました!ThinkVision LT1421 1452DB6。USBケーブルをPCに接続して、ドライバーをインストールすると即使用開始できます。

写真をアップします。


左がセカンドモニター(14インチ)、右がノートPC(13.5インチ)

早速、本日の打ち合わせで使ってみましたよ!

別の角度からは、




これでセカンドモニター化が成功しました!出張時も持って行こうと思います。

こちらは、本日いただいたお土産(セカンドモニターには関係ありません)。

*本日、日本代表がワールドカップの出場を決めたそうです(これもセカンドモニターには関係ありません)。


2013/05/05

2013年GWスペシャル ナレッジキャピタル、コラボオフィスにやってきて・・・。002

昨日に続いてコラボオフィスにやってきました(GWは十分休みました。コスト削減とかいろいろな事情もあります・・・。)。日曜日+GWといこともあってすいています。パラパラとご入居希望の方が見学に来られていました。本日は、7階のサロンでちょっと仕事してみました。こちらの方が椅子が座りごごちがいいような気がします。それに圧倒的にWifiの電波の入りもいいようだし・・・。


こちらの写真は7階サロンのブース型のスペースです。予約とかは不要のようです(昔、予約が必要だと聞いていたような・・・。)。

本日はオフィス・マネージャーもやってきました。案の定Wifi接続に苦戦していました。

コラボオフィスの入居率が低いと新聞報道がありましたが、どうやら意図的ではないでしょうか?噂では1/3しか面接に通らなかったと聞きました(あくまでも噂です)。所謂「大阪営業所を手っ取り早く設立したい」的な使い方はだめみたいです。コラボを目的にしないといけない。

このサロンの会員になれば月4回の木曜サロンに参加できます。月4回のセミナーに参加できて交流会も出席できるのならかなりお安いのではないでしょうか?

こういうオープンスペースで仕事をする場を提供しているサービスは沢山ありますが、違うところは、コラボオフィス会員になれば10名まで同伴者を伴うことができるところ。

全然コラボできていない・・・。どなたか一緒になにかやりませんか?

ちなみにサロンには食べ物の持ち込みはダメです。本日下の階で買ってきたパンを食べてると注意されてしまいました・・・。考えてみると当然だめでしょうが・・・。

16時頃帰りましたが、グランフロントは劇込みの様子でした。GW終わってからゆっくり訪れてみたいものです。

2013/05/03

2013年GWスペシャル ナレッジキャピタル、コラボオフィスにやってきて・・・。001

ただ今(5月4日)全国的にGWの後半に突入しました。世間はGW真っ盛りだと思います。私はGW前半はゆっくる休んだので、本日は仕事半分、このコラボオフィス(以下、CO)での仕事がどれほどはかどるのか(どれほどはかどらないのか)を試すためにCOにやってきました。


ここは、8階のエレベータホールです。上の写真ではよく分かりませんが、「ここからは部外者はだめですよ」的なことが書かれているプレートが立っています。

こちらの写真の方が分かりやすいでしょう。入っちゃだめよと書かれています(勿論、丁寧に)。


↑この写真でも分からない・・・?

こちらはCOの8階廊下です。本日は祭日のためし~んとしています。


私はPCを広げたところです。



ネットは、無線と有線と両方が備えられています。無線の場合、PCの設定がちょっと面倒でした。電源も勿論取れます。

こちらはCOのオープンスペースです。


広いです。

誰もいないのでちょっと寂しいです(さっきまでお一人いらっしゃいました)・・・。

このスペースの両側は、オフィス列に挟まれた状態でして、ときどきそのオフィスにお勤めの方が歩いている姿が見えます。GW中だけど仕事してる人いるんだ・・・。それと警備員みたいな人と、ここのスタッフの人が警備のためか何往復もされていました。

机、ロッカー、大変綺麗です(ちょっと弊社の事務所っぽいです)。しいて言えば椅子に長時間座るとおしりが痛いです。ですので、事務所から座布団を持ってきました。座布団はこのままにはしておけないのでロッカーに入れておきます。


ここは、休憩コーナーです。ここには、自動販売機、コピー機、シュレッダーが設置されています。シュレッダーは結構大型です。




ちなみにコピー機から印刷する場合は、無線LANで接続して、印刷します。本日は、実施に印刷できるかを試しに来ました。ただし本日は、つり銭切れのため実験できず。ワード文書を直接印刷することはできず一度pdfファイルに変換してから印刷する必要があるようです。それが嫌ならビジネスセンターのようなコーナーがあるのでそこで印刷してもらえばよいようです。

プリンターは持ってきた方がよさそうな気がしました。今では2万円以下で携帯用のプリンターが販売されているので、それを購入しようと思います。

つづく・・・。

2013/03/06

履歴書と資格だけで翻訳会社を選ぶ?

先日、まだ取引のないヨーロッパのクライアントさんから日本語訳をお願いできないかという打診を頂戴した。結局、受注には至らなかったのだが、また連絡しますよ、ということだった。

その時、「今後の参考として、翻訳者の履歴書(CV)とか資格(credential)を見せてもらえないか」と言われて非常に違和感を覚えた。

前者に関して、弊社の方針として、翻訳者のCVは個人情報保護法もあるので公表しない。それに履歴書がたとえ素晴らしくても翻訳の質が分かるわけではない。

*個人情報保護法が登録翻訳者の個人情報の公開を禁止しているわけではないと思います(?)。弊社の方針と言った方が適切だと思います。

後者に関して、資格があるから翻訳できるわけではないし、日本には公的な翻訳の資格がないので、見せれるものがない。

弊社の品質を確認したいのならトライアル用の料金を支払っていただければいくらでも翻訳しますと、と付け加えた。

*ちなみに弊社は翻訳会社を選ぶとき個人の翻訳者のCVの閲覧は求めない。翻訳会社としてどの程度の翻訳をおできになるのかしかみない。

違和感を覚えたのは、このクライアントは、翻訳者のCVと資格だけで翻訳会社を選んでいるかもしれないことに対してだ。

もしそうだとしたら、翻訳会社の選定方法としてベストと言えないのではないか?と思う。つまり、翻訳会社そのものの存在が不要になる。素晴らしい経歴をお持ちの、有資格者である翻訳者個人に依頼すればよいことになるので。

それでは、翻訳者さんのお名前とか住所とかメールアドレスを伏せてCVを公開すればよいのではないかと言われそうだが、特許翻訳のプロのフリーランサーさんは数がしれているので、我々翻訳会社の人間ならある程度個人を特定できるので、このようにしたCVでも個人情報を伏せているといは言えない。

アメリカの会社は、トライアルをやって下さい、と提案してきたと思う。

CVと資格で選定するというのは、やはりヨーロッパは保守的なんだろうか?

というかアメリカはどうだ、ヨーロッパがどうだと固定概念化しようとしている私が一番保守的かもしれない・・・。

ヨーロッパの個人情報の取り扱いについて詳しくないのだが、翻訳会社が登録翻訳者のCVをクライアントに提示するというのは普通に行われているのだろうか?もしご存じの方がいらっしゃればご教示下さい。

P.S. 良く考えてみるとこのクライアントさんは日本語が読めないので、翻訳の質が分からない。だからCVと資格だけで判断しようとしたのではないか?だけどCVは日本人の場合、日本語だけだけど・・・。

2013/02/16

翻訳会社の最低料金はおいくらぐらい?-002

最低翻訳料金をさらに下げる方法について書きます。

基本料金は18円などの最低料金のままにする。そして翻訳不必要箇所を増やす。例えば、サマリーとか要約とか、繰り返し箇所を不要箇所とする。

不要箇所があると仮定して、全体の文字数やワード数に対して計算すれば、1文字や1ワード当たりの平均単価は下がります。

この方法が現実的ではないか、と思う。

その場合、不要箇所は、クライアント側で削除する必要はない。いちいち不要箇所を探して削除するのは面倒な作業だと思う。それならいっそのこと明細書全体の翻訳を依頼すれば良い。

翻訳会社側のTMを使えば、過去と一致する箇所、つまり、不要箇所は自動的に削除できる。

クライアント側にしてみれば、不要箇所を削除する手間も省けるのでお得だとは思います。

写真:弊社トランスレーション・メモリの管理画面

2013/02/11

翻訳会社の最低料金はおいくらぐらい?-001

翻訳会社の最低料金に関して書きます。

翻訳料金の大半は人件費です。翻訳コスト、事務所経費、会社の利益等から合理的に算出されています。値引きは可能ですが、保証対象外の料金も存在します。つまり修正の依頼があってもお受けできないような低価格です。基本的には、修正は応じることができなくてもよいのなら値引きはいくらでも可能です。

日本国内では、翻訳会社が設定する料金としては、日英特許翻訳なら9円/文字(18円/ワード)でしょう。これ以下の料金で行われた翻訳に対して、修正を希望しても断られます。この料金の翻訳に対して修正を後で加えてほしいとお願いする方が間違っています。安物買いの銭失いとはこのことです。

翻訳会社の場合、翻訳者とチェックする人は別人ですから最低限2名分の人件費が必要です。フリーランサーさんの料金が翻訳会社のそれよりお安い理由は、フリーランサーさんは1名分の人件費だからです。

ただしどうすればコスト削減が可能になるかという課題に対しては、経営者として、その解決策を常に考えています。ここを諦めたら経営者として終わりだと思います。

どうすれば現在の最低料金を1円でも―0.5円でも―削減できるようになるかという課題は各翻訳会社さん共通の課題でもあります。

株式会社MK翻訳事務所
541-0047 大阪市中央区淡路町3-4-3 仁商建物3階
特許・知財:http://www.mktrans.jp/
リーガル:http://mktranslation.jimdo.com/
EN:http://mktrans.jimdo.com/

2012/11/16

本日で6周年を迎えました

11月16日は、6年前に僕がこの会社を作った日です(本当はもうちょっとだけ早いのですが、法人登記上、16日です)。当時は、神戸の灘区のアパートの1室が事務所でした。2009年に大阪市中央区の事務所に引っ越しをして、現在の至ります。これも、ひとえにお客様のご支援、ご愛顧の賜であると、衷心より深く感謝しております。
 
2013年は、スタッフを増やしてもっと新しいことをやっていこうと思っています。これからも、末永くお付き合いいただける翻訳会社を目指していくつもりですのでのご支援、ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
 
株式会社MK翻訳事務所 代表
梶木正紀

2012/11/12

減量中です-001

この間、iphone のメモをいじっていたら08年の僕の体重の記録が発見された。その当時も、毎日フィットネスクラブへ行って30分程度運動して、シャワーを浴びて、その後に体重を測って、その体重をメモしていたらしい。




08年8月25日(月) 77.9
08年8月25日(火) ←この日は、行かなかったのか、または記録を忘れたのか、記録なし。
08年8月28日(木) 80.2
08年8月29日(金) 77.7




記録によると、08年は、3.5キロ程度しか毎日走っていない。

ちなみに、2012年の1月は、78キロあった。08年から僕の体重は、ほぼ変化してないことが分かる。体重が減りはしなかったが増えなかったのは毎日フィットネスクラブに通った効果の現れだろう。

2012年は、あまり無理をしない方針だった。ノンビリ行こうと決めた。しかし、今年の前半は、78キロ前後を変動しており、もういい加減痩せたかったので、運動量を増やすことにした。

現在の運動量は、

  • 1時間ランニングマシーンを平均時速8.5キロで走って、700キロカロリー消費
  • 週6回ジムへ通う

である。


現在の体重は、73キロ台に入っている。

ずいぶん贅肉が落ちたと思うが、それでもおなかの回りの贅肉が気になる。

本当は、日曜日も運動して週7回運動したい。でも通っているクラブが日曜日と祝日が休みなのだ。だから土日も営業しているクラブを探して、そこの会員になって運動しようかと思っている(それなら外を走ればよいではないか、と言われそうだが、僕は屋内派である)。屋内と屋外を走ることを比べるとお分かりになると思うが、計画的に汗をかいて体重を落としたければ、ランニングマシーン等器具を使って定期的に運動した方がよいと思う。

減量を試みていて分かったことがある。

それは、体重を落とすには、無理するべし、ということだ。

週3日、1回に付き30分の運動では体重は落ちない。週6日、1回に付き700キロカロリー以上カロリーを消費、1時間運動する、ぐらいでないと僕の場合は体重は落ちない(落ちない理由は分かっている。昼間に運動してランチの量も控えているが晩御飯はおなか一杯になるまで食べているからだ(笑))。

勉強も同じことが言えると思う。やはり無理しないといい成績は取れない。英検1級とかTOEIC900点というのはものすごく勉強した人しか取れない。

体重が落ちて一番嬉しかったことは、ズボンが楽に穿けるようになったことだ。

2013年中に、70キロを切るように頑張りたい。

*無理な運動は体を痛める場合があります。過剰な運動をされる場合は、自己判断で願います。

2012/11/08

ロゴを無料ソフトで作ってみたら・・・。

以前、無料ソフトを使えば翻訳会社まで運営できるのではないかと記事にしました。そこで無料のロゴ作成ソフトを使ってロゴを作成してみました。しかし反吐が出るほどひどい仕上がりなのでブログにアップします(アップしなくていい?)。ソフト自体は悪くないと思いますが、作成した方に問題があると思います。

その1 グラデーションの加工もできました↓


その2 見えにくいですが、白い枠があります↓

その3 同様に、白い枠がこれにもあります。なんとなく雪が降った感じがを醸し出してみました(冬だし←夏どうする?)↓

その4 ちょっとまともか?



その5 目に触れないところで実際に使用中↓



その6 レンタカー会社みたい↓


その6 緑色も完成↓(これも目に触れないところで使用中)



その7 メタリック感を出してみました↓(なんのために?)


その8 これが一番爽やかさがあるかなと思います(そうでもないか・・・)。



その9 ジャイアンツが優勝したし、原監督の爽やかさをイメージしました(なんのために?)。



その他もろもろ





増殖中・・・。

2012/11/07

無料で翻訳会社を設立することは可能か?―003


もう一度無料に関して考えてみたい。

無料で翻訳会社を設立できるだろうかというのがテーマだが、設立だけ無料でできればよいのか、その後無料で翻訳を提供するのかという問題もある。

Chris Anderson氏の「Free」には、多数の無料ユーザーをささえているのは少数の有料ユーザーであると書かれている。

つまり無料で翻訳会社を運営するといってもなにもかも無料で提供する必要もなければ、無料でモノやサービスを入手する必要はない。

翻訳会社の主たるサービスは、翻訳することであるので、それなら一部の翻訳料金を無料にするだけで、無料化に成功したと言えるはずだ。

そもそも「無料で翻訳会社を設立することは可能か?」というタイトルが誤っていたのかもしれない。

無料で翻訳会社を設立することは可能か?―001~002に、無料で入手できるものについてお書きした。しかし無料で入手する必要はないかもしれない。ただコスト削減として無料で入手できるものがあれば入手すればよいだろう。

ある一定の条件を認めていただけるユーザーさんに対しては、無料で翻訳を提供します。その条件とは、翻訳成果物に翻訳会社名を必ず印刷していただくとか、ワープロはLibreを使いますので、データをワードに変換する際に、フォーマットがずれてしまう可能性があることを承諾していただくとか、TMとしてWordfast Anywhereを使用します。この場合、TMはウェブベースであることをご納得いただくとか、の条件である。

色々考えてみたが、無料の翻訳会社を設立するよりも、既存の翻訳会社内に、無料のソフトだけを使用する翻訳部門を立ち上げて様子を見るのが現実的かもしれない。もし実現性ありと判断すれば、別ブランドを設立すればよい。

他の問題としては、たとえ無料のソフトウエアを使用したとしても現行の翻訳料金とそれほど変わらないかもしれない、というものがある。ソフトウエアが無料になってもそもそも翻訳者さんは自前でソフトウエアを購入しているのだし、翻訳者に支払う翻訳料金に変化はないだろう。そうすれば翻訳会社のソフトウエア購入料金は確かに下がるだろうが、全体で考えれば、大幅なコスト減は難しい。翻訳会社のオーバーヘッドが下がるだけでは、クライアントに請求する翻訳料金の値下げは難しい。

では、新しいブランドを立ち上げても格別クライアントにアピールできるポイントがない・・・。クライアントはどんなソフトを使っているかはそれほどご興味がないと思われるためである。それより関心は無料ソフトを使用しているのでお安い料金を提供できることだろう。

また、ある特定のメーカーの製品の使用をときとして避ける傾向にある市町村の仕事(入札案件とか)に対しては、訴えるものがあるかもしれない。無料とはかけ離れた話題になるが・・・。

無料で翻訳会社を設立できるか、というテーマだが、いつかもう少し掘り下げてみたい。



2012/11/04

無料で翻訳会社を設立することは可能か?―002

ソフトウエアはある程度無料で入手できることが分かった。しかしそれだけでは翻訳会社は設立(運営)できない。

事務所はどうする?パソコンはどうする?翻訳料金はどうする?それらは無料では不可能なはずだ。

無料では不可能だと思えるビジネスでも無料で運営可能な場合がある。

私が最近読んだ「なぜ、あの会社は儲かるのか?ビジネスモデル編(2012 山田英夫、日本経済新聞出版社)」という本に色々とヒントが書かれている。

この本で紹介されているのは無料のレンタカー会社である(利用者が無料でレンタカーを使える)。レンタカーはガソリン、保険代、整備代等が必要なので無料は実現不可能なはずだ。

このレンタカー会社のビジネスモデルは、こうだ。

ユーザーはA地点からB地点まで車で行く。B地点で車を乗り捨てる。これまでは、B地点からA地点までレンタカー会社側が運転して車を戻していた。これを、B地点からA地点まで車が必要なユーザーに車を無料で貸し出すことによってレンタカーの無料化を実現したわけである。

この本にはこれ以外にも様々なビジネスモデルが紹介されていたので会社経営にご興味がある方には是非一読をお勧めしたい。

では、翻訳会社を無料で設立するとうい問題に戻ろうと思う。

翻訳料の無料化は、翻訳成果物に翻訳会社の名前を入れていただくことにより実現できる。ホームページ、パンフレット、レポートなどを翻訳した場合、多少なりとも宣伝効果はあるだろうから翻訳料金を請求する代わりに翻訳会社の名前を記載していただく。ただし、最低ページビュー数とか最低印刷数等の設定は必要かもしれない。

PCやプリンター等はPC会社の新製品のモニター制度を利用する。一般公募はしていない場合が多いのでPC会社の関係者と密な関係を築く必要はあるだろう(PC雑誌等の懸賞に応募してPCを無料で入手するという手段もないわけではないが、これにはかなりの運が必要)。またはPC会社の資料を翻訳したら翻訳料金ではなくPCでその対価とするという手もないわけではない。しかしこれでは厳密には無料ではない・・・。バーターであるが。

後は事務所であるが、こんなアイデアはどうだろうか。

繁華街のテナントビルの1階に入居する。窓ガラスは大き目のテナントだ。ケーキ屋さんみたいに通行人から見えるように翻訳を実演する。すると通行人は興味を持って立ち止まるだろう。ビルの宣伝にもなるし、話題性もある。通行人に見えるように翻訳している翻訳会社って恐らく世界初ではないか(展示会等に翻訳を実演するブースを出展するというのは今までもあるだろうが)。世界初という文言が使えるなら(少なくとも業界初とかの文言も)プレスリリースを発行するとマスコミも興味を持つかもしれない。

これだけじゃ無料で事務所貸してくれないかな・・・。値引きぐらいはしてくれるかもしれないが。

2012/11/01

無料で翻訳会社を設立することは可能か?―001

クリス・アンダーソン(Chris Anderson)氏の「Makers」を読んでみた。製造業も製造工程を外注(outsourcing)してもビジネスとして成り立つと書かれていた。3Dプリンターなぞがあって、いくらでもパーツの複製が可能らしい。すごい時代だ。

翻訳会社だってすべての工程を外注してもビジネスとしては成り立つ。翻訳は、翻訳者(翻訳会社)に外注、編集も外注、DTPも外注、営業も外注、なにもかもを外注してもビジネスとしては成り立つ。実際、そのような形態を取られている翻訳会社さんは以前から存在している。

同氏の「Free」という本には、無料のソフトが世に出回っていると書かれていた。今なら、レンダリング・ソフト、写真加工ソフト、製図ソフトも無料だ。

翻訳関係で無料ソフトは以下のようなものがある。
*上記以外にも無数の素晴らしいソフトがあると思いますので、もしあればぜひ教えてください。

上記のソフトを使用して翻訳作業をしたらどの程度まで商売として翻訳会社が運営できるか試してみたいと思っている。トランスレーションメモリが無料というのはすごい(すごくない?)。

無料ソフトを駆使して翻訳するので、割引しますというサービスも提供可能ではないだろうか。

スタッフ募集も無料の求人サイトを使えばできる。ホームページは、Jimdoの無料バージョンを使えばなんとかなる。

翻訳会社の業務をすべて外注、ソフトも無料としたら、どのような翻訳会社が出来上がるだろうか。むろん、限界もあるだろうが、ある程度それなりの業務は可能ではないだろうか。

無料の事務所ってないとは思いますが、カフェとかネットがつながるところで始めればよいか?ただしそれなら自宅で始めればよいような気もしますが。

2012/10/22

特許翻訳専門のMTを構築したらどうだろうか

最近、マイクロソフトさんがMicrosoft with feedbackという無料の機械翻訳(MT)の提供を開始した(私が存知上げなかっただけで、かなり前から開始していたかも?)。

MTが行った翻訳がうまくいかなかった例は何度が耳にした。

MTの欠点はグローバルMTであるので、様々な分野のコーパスが混ざってしまうことだ。ただし分野を絞れば翻訳の精度が高まるのではないかと思う。

マイクロソフトさんと提携して、全世界で1万人ぐらい採用して、特許だけに特化したMTの構築ってできないのだろうか。

特許の文は決まりきった言い方も多いので、MTには向いていると思う。上のMTを使って実験してみましたが、翻訳としては使えなかったが、固有名詞とか化合物名は正しかった。さすがに何十(百?ひょっとしたら千?)冊も辞書を搭載してるだけはある。

我々の業界では交流会などで特許に特化したMTの構築の実現可能性についての話題が出る場合がある。特許庁が構築してくれないかとか、民間が構築すればいいとかの意見が出る。

早い者勝ちだと思うので、弊社がやってもいいけど。

投資家さん募るか、エンジェル探そうかな・・・。

2012/10/18

Sanwa Supply - blue tooth keyboard

下の写真をご覧ください。

モバイルパソコン?

実はこれ、iPad を外付けのキーボードに接続した状態です。横から見た写真は、

こんな感じで、キーボードというかキーボードが付いているiPadのスタンドと言った方が分かりやすいかもしれません。

出張に出たり、セミナーに参加したり、商談なんかで活用できそうです。

iWorkもインストールしてますので、ちらし作ったりもこれでできそうです。やはりキーボード入力できた方がタイピングが楽だし・・・。

ちなみにこのキーボードとiPadとはblue toothで接続されています。ですので、ケーブルいらず。

2012/10/15

Q)1文字13円(1英単語24円~26円)という料金設定は高くはないですか?

Q)1文字13円(1英単語24円~26円)という料金設定は高くはないですか?

A)決して高くないと思います。廉価で粗悪な翻訳を行った結果、現地代理人や審査官が理解できない英文明細書で出願するぐらいなら弊社レベルの料金をお支払いになってしっかり翻訳をした方が無駄な拒絶理由通知書も発行させずに済みます。結果的にその方がお安くなると考えております。

さらに、特に特許翻訳では、各クライアント様によって大きくスタイルが異なり、用語指定がなされ、厳格なルールに従って翻訳する必要があります。つまり簡単には大量生産ができないため、価格もそれなりになります。

2012/10/14

1週間徹夜で仕上げても

「1週間徹夜で仕上げた苦労は感謝できる。ただし出来が悪いのでやり直してください」と言われることがある。

*ちなみに本日の書き込みが下書きを含めて100通目でした。

2012/10/10

Oxford Style Manual

Oxford Style Manual の新版が到着!

旧版と比べれば、デザインの違いが一目瞭然!

内容はまだ読み比べていませんが、レイアウトが変わったような気がします。

左が新版、右が旧版です。

2012/10/01

首の傾斜角度11度

2001年、僕は大阪市内のある特許事務所に就職した。翻訳の経験はゼロだったけど採用された。翻訳者としてスタートを切った。ちょうどこの頃、左肩に寝違いのような症状が出るようになった。最初はなにもせずにいたけど、3カ月周期ぐらいで再発していた。そのうち家の近所をジョギングするようになった。運動することによって痛みは緩和するようだった。だから特に治療はせず数年が経過した。

2012年1月、日本翻訳連盟さん主催で大阪で翻訳セミナーが開催された。講師として呼んでいただいて「スモールビジネスの世界戦略(←今から考えると別に世界戦略ではない)」みたいな壮大なテーマで話しをした。このときの自分の写真を見ると、ほんとうにだるそうだ。頭がぼ~としているのが分かる。

この時期、左肩は症状が我慢の限界を超えるほど悪化しており、体全体がだるく、朝起きて即、イライラが始まっていた。この状態が2~3カ月続いた。

治療のためマッサージに通った。症状は改善されなかった。その後、ペインクリニックに通った。ここでも症状は緩和されなかった。

次はどの医者に行けばよいかわからなかったが、ネットで調べるとカイロプラクティックという治療があることが分かった。事務所の近くに評判がいい先生がいらっしゃることが判明したので、そのクリニックに通うことにした。

まずレントゲンを撮った。レントゲン写真をみせていただきながら先生に解説していただいた。僕の首は11度右に傾いていた。この傾きのために肩に負担がかかって、逆の左が痛むということだった。今までは左肩が痛かったので左を中心に治療していたが、それは正しくなかったようだ。右に傾いているので左が痛んだというのが実情だった。

2001年に痛みの症状が出たのでかれこれ10年以上に渡って症状が蓄積されたことになる。もっと早く治療をしていればよかったのだが。

治療では、まず背骨を思いっきり2~3発チョップされた。その後、首の骨と骨との間に指を添えて、首を傾けた。これが毎回、まさに死ぬ思いがするほど痛かった。マッサージではよく「痛気持ちいい」と言うが、まさに痛いだけ。ただ単に痛い。激痛。首が折れるのではないかと思うぐらいの激痛。治療が終わると、助かった生きてる!と感激した。

この治療を4カ月ほど続けた。状況を確認するためまたレントゲンを撮った。その結果、首の傾きがゼロになったことが分かった!でもまだ通院は必要のようだが、とにかく寝違いのような症状はもう現れないだろうとのことだ。

いつもパソコンに向かっているので、それが原因で肩こりか、もしくは寝違いだと思っていた。これが間違いだった。これほどの治療が必要だったとは夢にも思ってなかった。やはり専門家もアドバイスは重要だ。もし肩こりか寝違いだと思って治療を行っていなかったら今頃ひどいことになっていたと思う。まさにぞっとする。

ただ残念だったのが、カイロプラクティックに健康保険が適用されないので、全額負担になること。金額は書きませんが治療費は相当な額です・・・。

僕は大きな病気をしたことがないし、入院の経験もない。まぁ体のオーバーホールを行ったということでよしとしよう。

ちなみにこのクリニックで治療できるのが首の傾きが12度までらしい。僕は11度だったのでもうちょっとで治療不可だった。12度を超えると、手にしびれが出てもおかしくないらしい。脊髄に通っている神経が圧迫されるから。

健康ってありがたいと痛感する。

2012/09/28

辞任とか解任とか引退とか

プロ野球などがシーズン終了に近づくと辞任とか、解任とか、引退に関する記事が載る。今朝も関西の有名チームの選手の引退の記事が出た。自ら辞める道を選ぶことはプロ野球では珍しい。殆どの場合、首になって野球選手生命が終わる。首の場合、選手だけではなくて監督さんも首になる場合がある(監督の場合は普通、「解任」という言葉を使う)。試合前に突然呼び出されて解任されるかもしれないし、事務所の応接間で話し合った後、公式発表とともに解任されるかもしれない。ベストな解任のタイミングなんてない。あるのは解任されるという事実だけだ。殆どの場合が成績不振で解任されるのだし、解任される人に対して大した配慮はしない。契約社会ってこんなものだろう。

解任、解雇、首、いろいろな言い方があるが、もうその組織の人間ではなくなる。

僕は独立する直前の特許事務所は辞めさせられた。そして今の会社を作った(所謂、「脱サラ」)。僕はそのとき、もう一生分サラリーマンはやったし、金輪際二度とサラリーマンをやらないことを誓った。

ちなみに僕は応接室みたいなところで契約を延長しないと告げられた。これからどうする?と尋ねられたが「独立します」と答えた。

僕は辞めさせられて成功した方なので今は別になんとも思わない。特許事務所に勤めていてもサラリーマンとして一社内翻訳者でしかなかっただろうし。それでは現在の活動ができない。

今は毎朝、好きな時間に起きて、毎日自分の事務所に通勤して、夏は半パンで通勤して、翻訳者を採用して、新規開拓して、東京とか出張に行って、ときどき講演とか依頼していただいて、好きな時に家に帰って(お腹空いたら家に帰ることが多い)、好きなだけ本を会社の経費で購入して、ブログとか書いちゃって、どこかで聞いてきて面白そうだなと思うことは即やってみて(9割失敗するけど)、やりたいことは全部やれる。今の生活がいい。

こんなストレスフリーな生活はない。

今が第二の人生なのか、その後に第3の人生があるのか分からないが、第1の人生のときより充実している。第3の人生は、第2の人生より充実してたらいいな・・・。

今年で現役生活を終える野球選手が第2の人生で更なるご活躍をされることを心からお祈りしています。

2012/09/26

件名:国慶節休暇のお知らせ

そう言えば中国の翻訳会社さんとか特許事務所さんから9月30日~10月8日の間は国慶節休暇なので休みですのでよろしくお願いしますのようなお知らせメールが来てる。絶対にこの期間は仕事しませんのでメールも電話もファックスもスカイプもしてこないでくださいみたいなメールもある。

時期忘れたけどインドの翻訳会社からは、お祭りのため営業してないと言われたことがある。

しかしアメリカとかイギリスの取引先とか翻訳会社さんから1週間ぐらい休みますというお知らせメールもらったことないがない(ような気がする)。イースターとかクリスマス休暇のため事務所閉めますのようなお知らせもらっても不思議じゃないけどもらったことないな~。

日本にはゴールデンウイークとやらがある。メーカーさんは10日間休みとか取られるみたいだ。

ただし知財関係の会社(特許翻訳会社とか特許事務所)はGWもカレンダー通りしか休まない。これは特許庁が公官庁のためカレンダー通りしか休めないからだと思われる。

僕が特許事務所に勤めていたころGWはメーカーさんから電話がかかってこなくなったので事務所中がし~んとしていたことを記憶している(特許事務所は基本的にし~んとしている。電話だけがその静寂を切り裂く)。だけど図面会社さんとか調査会社さんはどうなんだろう。あんまりお付き合いがないので知らない。

知財関係でもフリーランサーさん(翻訳者さんとか)は、GWだろうか年末年始だろうが働いてらっしゃる方は大勢いるだろうけど。

2012/09/22

大阪の特許業界での都市伝説・・・。

大阪の特許業界に存在する都市伝説について書きます(本当に都市伝説のレベルなので事実かどうかは分かりません)。

請求項において、「on the basis of(~に基づいて)」と記載したところ、英語が第1言語ではないアメリカ審査官が「on the basis of の「the basis」の「basis」に対するantecedentがない」という理由で拒絶した(所謂"lack of antecedent basis")、というものです。

あくまで「on the basis of」という熟語なので「the」だけを切り離して考えることはできない。つまり、antecedentの問題でない。

しかしこの拒絶の後、大阪の特許業界には、「on the basis of」をやめて「based on」を使うのが正しい」という都市伝説が生まれた・・・。

私は実際に当該拒絶理由通知書を見たことがないので、都市伝説なのか事実なのかは分かりません。

実際にご覧になったことがある方いらっしゃいますか。


*文法的には、「on the basis of」は副詞なので、動詞を修飾する。「based on」は形容詞なので名詞を修飾する。区別できないと、「~に基づいて~を行う(動詞)」なのか「~に基づく~(名詞)」なのか判別できなくなる。

例)

A transmission units transmits a first signal based on the determination.


  1. 送信部は、判定に基づいて第1信号を送信する。
  2. 送信部は、判定に基づいた第1信号を送信する。


1なのか2なのか一見したところ区別ができない。こういう場合の解決方法を以下に示す。


A transmission units transmits a first signal on the basis of the determination.


  1. 送信部は、判定に基づいて第1信号を送信する。


A transmission units transmits a first signal based on the determination.

  1. 送信部は、判定に基づいた第1信号を送信する。
上記のようにすれば区別して書くことができる。


2012/09/20

件名:【至急】翻訳依頼

件名のところに【】付きで【至急】翻訳の依頼、みたいなメールを頂戴することがある。依頼内容を拝見するとかなりお急ぎのご様子。

大急ぎで原稿を確認して目ぼしい翻訳者に当たるだけあたって、ご要望の納期に間に合うのかそれとも間に合わないので納期に遅らせていただければ翻訳は完了しますのような返答をお送りする。

実はこういうご依頼に限って、依頼主からの返答が遅い・・・。

恐らく、複数の翻訳会社とか翻訳者に依頼メールを送って、できまるよという返答が来たので安心して他のメール送信先にことをお忘れになってしまわれるのだろう。

こちらは慣れっこなので別に構わない。24時間経過後、スケジュールボードには「Released」と書き入れる。決して「Cancelled」とは書き入れない。「Released」と「Cancelled」は意味が違うので。

本日はこういうブログ記事にしたのは、他社さんだったら一体どれぐらいお待ちになるのかな、と思ったからだ。

僕は、事務所のProject Managerとして、【至急】の案件だったら依頼を受け取ってから24時間ぐらいは、【至急】(スケジュールボードには「Urgent」と記入)のステータスは維持するかな・・・。それで24時間経っても依頼主から返答がない場合は「Released」としちゃう(もうちょっと待つか・・・)。

これが復活して実ジョブになったことは1回だけあったかな~と思う。6年間で1回だからゼロと考えて間違いないだろう。

依頼主さんに対しては、例えば、「本日18時までにお返事を頂戴しないとご希望の納期は間に合いませんので、お早目にお返事を」的なメールを途中で出したりもするか。

以上は、依頼主さんと弊社の問題だが、まだ残っているのは打診だけした翻訳者さんに対してだ。僕は「本日打診いたしました案件ですが、本日のxx時まで依頼主様からご返答がございません」のような必ず途中経過のメールを送る。恐らく翻訳者さんは「あ~だめっぽいな」みたいな感じで「ご丁寧にメールありがとうございます。決まりましたら是非ご連絡をお待ちしております」のようなメールが返ってくる(返って来ないケースもある)。

僕がホテルマンだったころ、飛行機のディレイが発生して、空港の航空会社の事務所からお客さんを緊急で宿泊していただくための客室を50室探しているのだが、御社は空いてますか、のような電話を何度も受けた(ホテル用語で「イマージェンシー」とか「ディレイ」とか言う)。

その時点での取れる客室数(ホテル用語で「アベイラブル」と言う。英語では「availability」だが)をお伝えする。ここで大切なのは電話口の担当者さんの直通の電話番号を聞いておくことだ。航空会社の担当者はこういう場合、複数のホテルに同じ内容の電話をしているので、客室が確保できると分かると、その他電話したホテルには断りの連絡を入れ忘れるのが多いのである。だから適当な時間が経ってからその後の状況を確認するため担当者の直通の電話番号を聞いておくのである。

空港事務所の電話番号を聞いただけではだめである。なぜなら空港事務所はある時間になると自動的にクローズになってしまうので、連絡が取れないのである。


もし50室分の宿泊客が夕方に突然増えると、レストランの翌日の朝食の食材が足りなくなるので、宿泊部はなんとしても宿泊があるのかないのか責任をもって確認しなければならない。50室分増えてしまうと恐らくベルボーイは最低1人は泊まり残業になるだろう。

まぁホテルの仕事も楽しかったね~。今考えると。


僕は以前、急ぎだと言ったのでこちらは色々な手をまわしたのに断りの連絡さえ入れてこない。失礼な客だ!と思ったことがあるけど、回数をこなしていくうちに、こちらも時間を定めてその時間を過ぎてもご連絡がない場合はご希望の納期には間に合わないとか、自動的にキャンセルさせていただく(実際は、「リリース」だけど)とかは、翻訳会社側から依頼主さんにお伝えしておくのがプロだ、と思うようになった。

ただしがくっとくるのはPDF原稿しかなくて(さらにダメージが大きいのはファックス原稿しかなく、文字が粗すぎてOCRも通らない場合)それも図とか表とか一杯あるので、文字数をカウントするのが結構大変で、それでもなんとか見積もりを出した急ぎの問い合わせに返答が一切ないことである・・・。

連絡してよね。

2012/09/19

イノベーションとは?

ピーター・ドラッカー曰く「企業にはイノベーションが必要である」。

企業にとれば稼ぎ頭の事業をさておいて、次に到来するであろう事業に資本を投入することは難しいかもしれないが、それなくしてイノベーションはない!

翻訳会社にとれば、主力商品である翻訳に対する資本投下を止めて、機械翻訳に資本投下を集中させることか、はたまた翻訳事業に対する資本投下を止めて、ポストエディットに資本投下を集中させることか、日英翻訳を止めて、日中翻訳を始めるとか・・・。

2012/09/17

翻訳会社は法人としてSNSをどう使うのか

今日は、単なるつぶやきです。読み流してください。

先日、あるセミナーに出席して、考えさせられたことがある。

クライアントにSNSを禁止までは行かないが、ほぼ使用を控えるように依頼されることがある。

企業のマーケティング方針に他者が口を挟むことは無理がある。ただし自主的にSNSを勤務中に禁止するのは自由だ。データ漏えいの危険性があるので、SNSを勤務中に禁止するのは理解できるが、従業員がSNSで一日中遊んでいるから禁止するというのは全くの論外である。その遊んでいる従業員を排除すれば良いだけの話だ。

SNSはマーケティング・ツールであり、テスト・マーケティングを行うことができる場でもあり、宣伝広告費を削減できる手段でもある。

「個人情報の保護」に関して、各企業は取決めをしているし、HP上に方針を掲載して、かつ担当者さんの名前まで書いているが、SNSに関しても取決めを公表すべきではないか。私がざっと見たところ、SNSに関する方針をHP等に掲載している翻訳会社はゼロに等しい(他業種では掲載している企業はある)。

はたして翻訳会社が登録翻訳者に対して、翻訳作業中はSNSに接続しないでくれと指示できるのか?翻訳者さんにとってもパーソナル・ブランディング上SNSは重要なツールのはずだ。情報収集をするためにもなくてはならないものだろう。上の遊んでいる従業員の例と同じで、機密性がある文書の翻訳の質問をSNSに掲載しているのは論外だ。発覚すれば責任を負わせば済むことだ。

たしかに個人情報の漏えい等、SNSの危険性ははっきりと認識しているが、世界中で数億人が利用しているSNSを利用しない手はない。ポテンシャルが高すぎて無視できない。SNSを使用している企業の大半は危険性に関して見切り発車しているのが現状だ。

2012/09/11

エンドユーザーさんの景気と翻訳料金

現在、日本の家電メーカーさんは経営に苦労されているようだ。

当然、そういったメーカーさんが出願人となる外国出願用の翻訳では、単価が下がる。

先日、営業に行った特許事務所の所長さんは、「うちは家電のクライアントいませんので、料金は提案の料金通りで結構です」みたいな話しをされた。

翻訳単価を確保したければ家電以外の外国出願を扱っている事務所へ行け、となる(逆に、家電がメインクライアントである事務所へは行くな、になるか?)。

ただしこれは単案件での話し。

月間10件(または年間数百件)の翻訳依頼するから出願人は家電以外だけど値引きして、みたいな話しは無論ある。