翻訳会社を選ぶ基準は様々だと思います。ネットで「翻訳会社を選ぶ基準」のようなキーワードで検索すれば簡単に1つ、2つ関連する記事が見つかると思います。
僕は、翻訳会社を選ぶ際の基準は、その翻訳会社がどれぐらいネットワークを持っているかが良い翻訳会社を選ぶ基準だと思っています。
無論、一匹狼的な経営をなさっている翻訳会社もありますので、一概には言えませんが、これが僕の考えです。
我々は知財に関する翻訳を生業にしていますが、なにも出願用明細書を訳しているだけではありません。時には裁判資料も訳しますし、今まで扱ったことがない分野の翻訳もします。
そのときに、ネットワークがある翻訳会社とない会社とでは大きな差があります。前者は、普段通り受注できます。後者は受注できないでしょう。
以前、ある明細書に「重量(weight)」と「質量(mass)」とが混在していたことがあります。クライアントに通知しましたが、逆に我々に対処方法を求められました。
僕は、付き合いのあるアメリカの翻訳会社の社長さんに連絡して、その社長さんがアメリカ特許庁の元審査官の友人に尋ねてくれました。その結果、「普通、審査官は、重量と質量とが混在していても同じことを言っていると好意に解釈してくれる場合が多い」との回答を得ました。それを我々のクライアントに伝えたところ、大変喜んでいただきましたし、我々を信頼してくれました。
僕は、ネットワークを広げるため、様々な翻訳イベントに顔を出しています。様々なベンダーの方とも付き合いがあります。
どれだけネットワークがあるかどうかはなかなか表に出てこない情報かもしれませんが、翻訳会社をお選びになる際は、その会社のネットワーク力を試してみるのもいいかもしれません。
また2015年は、「コラボレーションの時代」とも言われています(これは翻訳業界だけに当てはまるわけではありません)。どれだけコラボレーションが可能か、ということも翻訳会社を選ぶ際の基準になるかもしれません。
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