2016/12/01
2017年の機械翻訳の発展
僕の理解が正しければだが・・・。今年機械翻訳のセミナーに参加した。そのとき、その機械翻訳の団体のトップぐらいの方と交流会でお話をする機会があった。そのとき「コーパスの収集はネットで簡単にできるが、AIに活用できるデータの収集ができない(のでAIを機械翻訳に活用できるわけではない)」と言っていたと思う。僕は、人間翻訳+翻訳テクノロジー+人口知能のハイブリッド翻訳に興味があったので、正直言って、そのご指摘にはガッカリした。
日本の機械翻訳業界はグーグルさんの機械翻訳を予想していなかったのか?日本の機械翻訳の研究をなさっているトップクラスの研究者も予想していなかったのか?
グーグルさんの本業は、機械翻訳開発ではない。本業は、サーチエンジンのサービス提供だ(マイクロソフトさんは、OSのライセンス会社だ)。
もし同業者さんが我々よりも品質の良い翻訳を低コストで生産できるサービスを提供したとしても脅威には感じない。我々は反省して、更に低価格の翻訳が提供できるように努力するだろう。ただしもし他業者さん(例えば、携帯電話会社さんとか極端に言えば、コンビニ)が我々と同程度の翻訳を低価格で提供できるようになったら僕は廃業を考える。もう勝負にならないと負けを認める。
他業種であるグーグルさんのような会社が機械翻訳の精度を飛躍的に向上させた。機械翻訳開発会社はどのような戦略でグーグルさん等の企業と戦うのだろうか。
2017年も機械翻訳から目を離せない。
我々は、機械翻訳会社ではない。機械翻訳のユーザだ。より良い機械翻訳を求めている。より良いサービスを選択し購入する。
2017年は、付加価値として機械翻訳を導入したい。
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