2017/09/19

読んだ本:もっと遠くへ

印象的な言葉は、「私の記録はすべて不器用さと頑固さのおかげ」でした。

王選手とイチロー選手の共通点があっておもしろかったです。それは、打席に向かう前の一連のルーチン>打撃を突き詰めていくと失投を見逃さないこと。そのために初球から振れる準備>臨戦態勢を取る。

ルーチンって大切みたいですね。

王選手は、バットをわずかに遊ばせていたことで有名ですが(バットをあまらしていた)、それは、インパクトの瞬間、ヘッドの遠心力が最大限活かすためだったようです。バットを最大限長く持っているイチロー選手とは好対照です。

王選手が引退を考えたのは、牽制球のボールを後ろにそらしそうな不安を感じたから。その後、打撃にも現れたからだそうで。最初に守備で不安を感じるようになったということろが意外でした。一塁手として名手と言われた王選手らしいといえばらしいですね。

荒川博さんは言うには、「名人ってのはいくらでもいるんだよ。野球界だって、おすし屋さんだって、職人という名人がいくらでもいる。だけど、その道を極めた人はめたにいない。」だそうですが、王選手はその道を極めた人ですね。

「助監督時代は、学ぶことがなかった。責任を持って決断するという経験ができなければ何も学ばない。」とのことですが、なるほどーと思います。会社でも文句ばっかり言ってる人がいますが、その人がいつも不平不満や文句しか言わないのは自分の発言に責任を取る必要がないからですよね。

この本、面白かったです。

書名:もっと遠くへ
著者:王貞治氏
出版社:日本経済新聞出版社

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