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2012/04/13

営業経費を限りなくゼロに!

弊社の経営方針です。営業マンを置きません(野球で言ったら「救援投手置きません」みたいなものかもしれません)。

同業者さんの中には、IT翻訳やビジネス翻訳はするけど特許翻訳はしないという翻訳会社さんが結構いらっしゃいます。そういった会社様の営業活動の結果、付随して発生する特許翻訳のご依頼を頂くことがあるのですが、こういう場合、結果的に営業活動はその会社様に行って頂いている形になります。必然的に、ソースクライアント様とのお打合せもその会社様にお願いすることになります(事前にその会社様と弊社との綿密なお打合せは行うことはもとより、ご同行が必要な場合は同行させて頂いていますが)。

また弊社では、官公庁の入札案件にも入札していますが、入札案件は営業経費ほぼゼロです。入札情報を流している業者さんの情報では、翻訳案件の入札数は全国で年間2000件もあります!経費は、提案書に関する経費(印刷代、発送料)ぐらいです。それから提案書を作成する時間も費用と言えば費用ですが・・・。それでも1万円以下でしょうか。

さらに、私は、色々なところで講演とかセミナーとかの講師をお引き受けしています。50名ぐらいの方々の前で1時間なんらかのセミナーをやらせていただくと宣伝効果は絶大です。この場合、かかる経費は交通費程度です。講演料を頂戴できる場合もありますので、赤字になることはまずありません。セミナーはご依頼いただかなくても独自に開催するという方法もあります。

営業経費を限りなくゼロにする、というのはJay Conrad Levinson 氏の「ゲリラマーケティング」で学びました。スモールビジネスを遂行する場合、営業マンという固定経費を削減しながら、いかに効果的な営業活動を行うかが知恵の絞り所です。

2012/04/11

ホテルビジネスと翻訳ビジネスの共通点

ホテルビジネスと翻訳ビジネスの共通点は、人件費率の高さである。

僕は元ホテルマンだった。大阪のホテルが一時期バタバタと倒産に追い込まれたり、オーナーが変わったり、買収されたりしたことがあった。原因は様々だが、人件費率の高さが経営を圧迫したと言われている。

当時は、フロントレセプションの年収が1000万円に近いホテルもあったらしい。20年前の話しだけど。当然このホテルはつぶれた。

当時、ホテルでは、フロントレセプションは現金を取扱うので、大卒の社員でなければならないと言われていた。今、そんなことを言うホテル経営者はほとんど皆無だ。むしろ、ほとんどのホテル経営者は、正社員、契約社員、外国人留学生等のアルバイトをうまく配分するのがいいのだと言う。先日、利用した老舗系列ホテルでチェックアウト業務を機械化していたのはさすがに驚いた。

翻訳業界も似たことが言える。日本やアメリカなどの先進国在住の、人件費が高いネイティブ翻訳者だけを起用しても翻訳会社の経営は成り立たなくなりつつある。

翻訳会社は、人件費を削減するために様々な取組みを行っている。例えば、アジアのベンダーさんを使う。アジアの翻訳者を使う。機械翻訳を使う。TMのリソースをうまく再活用する等。ネイティブはチェックだけを行うなんてのもありだ。これらをうまく導入したり、組合わせて活用することにより、品質を維持しながら経費を削減するたゆまぬ努力を行い、ノウハウを蓄積し、生き残りをかける。

バックオフィス業務(データ変換、TM作成、DTP)なんかは海外のベンダーに依頼する。社内作業と外注とをうまく配分するのがいいみたいだ。