書類選考+トライアルにいかにすれば落ちるかについて書いてみたい。巷ではこうすれば合格する!的な記事が多い中、真逆の発想である(笑)。
書類選考に落ちるためには、正直コツがある。以下に列挙したい。
- 募集要項を読まない。
- 他社の仕事をサンプルとして加工もなにもせずそのまま添付して応募する。
- hokujuygduuuuuu58/941@gmail.com のような誰から送ってきたか分からないアドレスを使って応募する。
- メール本文に履歴を直接書いて応募する。
- 平日は、1~2時間ぐらいしか仕事ができないことを強調する。
- まだ経験不足だが学ぶ機会を提供してほしい。しかし翻訳料金だけはちゃんと払ってほしいと言って応募する。
- メール本文に「応募します」とだけ書いて後は履歴書を添付する。
- どの職種に応募するか具体的に書かない。
- 応募理由が残念(今仕事が減っているので応募しますとか)。
- 自己アピールがとにかく根性はありますとか根性だけなら負けませんとか、大学時代にラグビーをやっていたので馬力はあるとか、体力だけで勝負をしたがる。
こんな感じだろうか。ただし4だが、中にはファイルを添付せずにメールに直接履歴等を記載することを望む翻訳会社さんもあるだろうから絶対的な意見ではないと思います。
それと5だが、我々は、専業翻訳者さんしか採用していないので6はマイナスにしかならないが、他社さんはそれでもいい場合があります。
ちなみに1は高齢の翻訳者に多いです。7も年齢に拘らず結構多いですね。
9も結構多いです。景気に左右されるので時期によるのかもしれません。確かにそれが応募理由だと思いますが、仕事が減ってるから応募しましたというのは、応募された我々としては気分が良いものではありません。できれば、仕事が減っている減っていないに拘らず是非御社の仕事がしたいです!ぐらい書いてほしいです(嘘でもいいので)。
10ですが、確かに根性は必要かもしれません。しかし我々は翻訳会社なので、体力ばかり自慢されてもね・・・。
1~10全てを実践していただくと100%書類選考は不合格でしょう。お試しください!(笑)
では、次にトライアルに落ちるコツについて書いてみたい。こうすれば確実に落ちます(涙)!
- 締切に遅れる。
- コメントを付けない。
- コメントを付けるのはいいがあまり翻訳に関係がないことを延々と書く。
- コメントを付けるのはいいがあまりにも的外れなコメント自信満々書く。
- 訳抜けがある。
- 誤訳がある。
- トライアル依頼のメールに対して返答がない。
- フィードバックを要求する。または催促する(何度も)。
- 不明点があっても質問しない(翻訳そのものではなくて。例えば、提出時のファイル形式とか)。
トライアルは、本番と同じなので、上記はトライアルだけではなくて実ジョブでも当てはまるでしょう。
特に1は致命的ですね。トライアルに遅れてくる翻訳者さんは実ジョブでも間違いなく遅れてくると想像してしまうので。他社さんの実ジョブの都合でどうしても締切に間に合わない場合は、我々の場合、相談応としています。減点もしません。
2ですが、トライアルは短いのでコメントがない場合も勿論あると思いますが、コメントを拝見するとその翻訳者さんのセンスみたいなものが分かります。我々は、翻訳者さんのコメント欄を設けています。本当にコメントがない場合は、「コメントはございません」というコメントをお書きいただければ良いです。逆にコメント欄が白紙の場合、「?」と感じます。
7ですが、我々は重視しています。トライアルの依頼に返答してこない翻訳者さんは実ジョブでもファイル受領の返答も期待できません(そもそもファイル受領の返答なんか必要ないじゃないかとおっしゃる翻訳者さんもいらっしゃるみたいですね)。
8は、期待される翻訳者さんがいらっしゃるのですが、我々は行っておりません。一般企業でも不合格理由は公表しないものだと思うので。法人企業として公表する義務は負ってないと判断しています。ただし合格者には、面接時(もし行えば)、トライアルの評価を提示する場合はあります。
9ですが、トライアルに関する質問は一切お答えしません!という翻訳会社さんがあることを存じ上げています。我々は、翻訳自体に関する質問(この単語はどう訳せば良いかとか)はお答えできませんが、それ以外のことはお答えするようにしています。上を繰り返すようですが、トライアルも本番です。本番は質問するけど、トライアルは質問しないというのはおかしいと考えています。トライアルを実施した側もミスはするでしょうし、それに答えないのもおかしいと思おうので。
上の全てを実践されることはまずないと思いますが、逆に言えば、上の反対をやれば合格率は飛躍的に上がると思います。
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