翻訳会社を選ぶ基準は様々だと思います。ネットで「翻訳会社を選ぶ基準」のようなキーワードで検索すれば簡単に1つ、2つ関連する記事が見つかると思います。
僕は、翻訳会社を選ぶ際の基準は、その翻訳会社がどれぐらいネットワークを持っているかが良い翻訳会社を選ぶ基準だと思っています。
無論、一匹狼的な経営をなさっている翻訳会社もありますので、一概には言えませんが、これが僕の考えです。
我々は知財に関する翻訳を生業にしていますが、なにも出願用明細書を訳しているだけではありません。時には裁判資料も訳しますし、今まで扱ったことがない分野の翻訳もします。
そのときに、ネットワークがある翻訳会社とない会社とでは大きな差があります。前者は、普段通り受注できます。後者は受注できないでしょう。
以前、ある明細書に「重量(weight)」と「質量(mass)」とが混在していたことがあります。クライアントに通知しましたが、逆に我々に対処方法を求められました。
僕は、付き合いのあるアメリカの翻訳会社の社長さんに連絡して、その社長さんがアメリカ特許庁の元審査官の友人に尋ねてくれました。その結果、「普通、審査官は、重量と質量とが混在していても同じことを言っていると好意に解釈してくれる場合が多い」との回答を得ました。それを我々のクライアントに伝えたところ、大変喜んでいただきましたし、我々を信頼してくれました。
僕は、ネットワークを広げるため、様々な翻訳イベントに顔を出しています。様々なベンダーの方とも付き合いがあります。
どれだけネットワークがあるかどうかはなかなか表に出てこない情報かもしれませんが、翻訳会社をお選びになる際は、その会社のネットワーク力を試してみるのもいいかもしれません。
また2015年は、「コラボレーションの時代」とも言われています(これは翻訳業界だけに当てはまるわけではありません)。どれだけコラボレーションが可能か、ということも翻訳会社を選ぶ際の基準になるかもしれません。
登録:
投稿 (Atom)
-
サブスクリプションと聞くとお安い印象がある。実際どうなんだろうか。ときには買い取りの方が安く済む場合がある。 単純計算だが、1名当たり年間24万円(月間2万円)のサブスクリプションを例に挙げます。10名のアカウントが必要と仮定します。 1)24万円×10=240万円(年間) これ...
-
ある方がご自身事業を停止すると告知した。僕は、この事業は失敗に終わると最初から感じていた。 なぜそう感じていたかと言うと、3つの理由がある。 理由1:事業(飲食業)を開始する前に後は場所だけだと言って事業がなかなか始まらない。自分の経験から言うとこういうパターンになると結局事業は...
-
「パーソナルカラー診断」ってご存知でしょうか?特定の人にどの色が合っているかを診断してもらう診断です。士業さん、セミナー講師、営業マン、会社経営者等、第一印象が大切な方向けのサービスです。 ずっとコロナで営業でクライアントの事務所に訪問する機会がありませんでした。パーソナルカラー...