2012/04/30

私が翻訳学校のカリキュラム編成担当だったら

仮の話しです。私が翻訳学校のカリキュラム編成担当だったらの仮の話しです。どんな講義をするかという話です。

なぜこういうことを思いついたかというと、GWでちょっと暇だからでしょう。GWは事務所の回りの企業さんが一斉に休まれるので静かで仕事がはかどります。そうなるとちょいちょいブログでも書いてみるかという気になってしまいます(その結果、仕事が遅れます)。

こんなカリキュラムです。
勿論、翻訳を教えます。それに加えて、翻訳チェックも教えます。チェックというかエディットというか。翻訳とチェックとは別物であることを強調します。

翻訳ソフトの使用方法も教えないとね(あんまり詳しくないので、ベンダーの営業マンを臨時講師に呼びます)。「マッチ率とはですね~」みたいな話をしたり。

機械翻訳とは、みたいな講義も必要でしょうね。では、ポストエディットとは、という講義もやりましょう。

ワードとかテキストエディターのマクロについても教えないとね。「いいか~。マクロはあくまでも支援だ!翻訳は人間がするんだ~!まず翻訳技能を磨け~!」とか言いながら・・・。

営業方法も教えます。営業方法が分からなければ仕事が見つかりませんから。

集客方法も教えます。セミナーの開催方法とか。マーケティングの講義もしようかな。ポーターの「競争の原理」とか通ぶって語って(別にいいか)。ゲリラマーケティングも面白いよ。

事業計画の立て方の講義があったもいいよね。

「難しいクライアントに対処する方法」みたいな講義があっても面白いでしょう(と思っているのは私だけ?)。

週2回程度、1回90分で授業で教えられるものではないな、と思います。

翻訳以外のことばっかり教えそう。多分校長に怒られだろうな・・・。


2012/04/26

翻訳ソフト-MemSource

弊社の公式翻訳支援ソフトは、MemSource Editor である。

MemSource さんのHPはこちら

自分が翻訳者からプロジェクトマネージャー(PM)になったとき、案件管理を考えると単なる翻訳支援ソフトでは管理できなくなったので、PMもできる新しいシステムを探していた。そのときちょうどMemSourceを知った。MemSourceさんがATAのなにかのイベントにブースを出されたという記事を読んだと記憶している。

一番助かるのは、弊社の翻訳環境と翻訳者のそれとが完全に等しくできること(同じシステムを使って翻訳することができる)。編集とかチェックを考えると大変ありがたい。ファイル形式を変換することなくファイルの受け渡しができるのが便利だ(Trados を普遍的に使用している業界では、恐らくTrados形式でファイル交換するのが一般的だと思うが)。

IP翻訳業界では、ワードファイルでデータ交換する場合が多い。ただし翻訳作業をしている人がどんなソフトを使用しているかは個人の自由のような雰囲気がある、とこういう話をマニュアル翻訳業界の関係者にすると驚かれる。

弊社はMemSource Editorというサービスを購入しているだけ(商品を購入しているのではない)。弊社は可能な限りハードは所有しないという方針なのだが、その方針にマッチしているのも助かる。

バグがあれば無論サポートに連絡するのだが、日本とチェコとの時差があるにしても、返答はものすごく早い!大変ありがたい。弊社はスモールビジネス(SB)なので、技術スタッフは当然いない。だからサポートの充実が大変魅力的だ。

MemSourceさん主催のWebinarも頻繁に開催されている。ほとんど無料のものなので時間がある限り参加して理解を深めようとしている。

使用料金は1カ月ごとに支払える(1年分一括払いも可)ので、気に入らなくなれば止めればよい。一括払いの場合、それなりの現金が必要だが、1か月ごとに支払えるというシステムは、SBにとればありがたい話だ(弊社は今のところ3か月分を1度に支払っている)。

インターネットを介しているのでMemSourceさんにはNDAを結んでいただいた。翻訳者には、ユーザーネームとパスワードを渡してログインしてもらう。これで弊社のTMに接続される。パスワードは、毎回変更可能。こうすればセキュリティを高めることができる。作業が終われば、ユーザーネームとパスワードを削除することも可能。これでTMへのアクセスは不可能になる。

こまかい編集作業はワープロソフト(ワード)にエクスポートして、ワードの機能をフル活用して行います。編集が終わればMemSourceへインポートバックします。

MemSource Editor だけでも編集は可能ですが、個人的にワープロソフトを使った方が楽だと感じています。

2012/04/23

Global Translation Memory

MTに関連して、本日は書きたい。

ウェブサービスで提供している機械翻訳のトランスレーションメモリは、全世界の翻訳者が利用可能である。翻訳ペアを提供することが翻訳業界のみならずビジネス全体の発展につながると信じている。

弊社は小さな会社なので大金を寄付したりできないけど、翻訳業界に貢献できるのなら翻訳ペアの提供もやぶさかではない、と考えています。

問題は、弊社はIP関係の翻訳をしており、クライアントとの守秘義務があり、文書自体に知的財産権があるので、翻訳ペアを共有目的では提供できないでいることだ(著作権の問題ではなく、知的財産権の問題です)。ですので、趣旨にご賛同いただけるクライアント様がいらっしゃれば大変助かります。出願明細書の翻訳の共有は無理だろうが、先行技術文献等の翻訳ペアの提供は可能かもしれない。

提供することに対してどのような法的問題が生じるのか法律の専門家にご意見をいただきたい。それに翻訳ペアがどのように共有されるのかも知りたい。法的な問題を解決できないと翻訳ペアの提供は無理だろう。

以前、Google Translator Toolkit を使って、提供した翻訳ペアがどのように保存されるかの実験をしたことがある。1パラグラフだけを完了させた後、エンターキーを押した。その直後に、同じフレーズを翻訳しようとしてみたが、自分が提供した訳文は現れなかった。恐らく数日しないと現れないようである。これは翻訳ペアの精査をやってるからだろうか?誤訳を削除するといった作業をMT側が行っているのかもしれない。

2012/04/21

機械翻訳(Machine Translation)-TAUS Tokyo Executive Forum-003

許可を得てないので、講演の内容は書きませんが、2日間のTAUSのフォーラムに関して、自分がまとめたことを書きたい。各プレゼンテーションでは色々なことが話された。各社の様々な取組が紹介された。研究結果の発表も行われた。自分はまだMTの知識がないに等しいので、理解できなかったプレゼンもあった。プレゼンターの意図とは異なる理解をしてしまったこともあると思う。

とにかくビジネスにMTをどのように活用するかが経営課題となる、と感じた。

自分は以下のように理解した。

MTの広がる速度:

  • すさまじい速度で世界中で導入されている。理由は、翻訳業界という一部のビジネスだけが導入したからではなく、ビジネス全般で導入されたからだ。翻訳ソフト(メモリー)は、ほぼ翻訳業界でのみ導入されたが、MTはビジネスツールとして業界に関わらず導入されている。その広がる速度はすさまじい。世の中には翻訳するべき文章があふれている。そのためにもMTの活用が検討されている。
翻訳の精度に関して:

  • MTは、センテンスレベルでの翻訳では、精度が悪い場合もあるが、単語レベル(専門用語)では、かなり精度が高い(辞書を使っているので当然だ)。所詮人間が翻訳やっても不完全な翻訳があるでしょ(笑)。
MTが世界共通語に:

  • 近い将来、英語の支配力が弱まる!世界の共通語(リンガフランカ)がMTになる。
特許翻訳業界:

  • JPO等各特許庁は大量の文章を保有している。MT用に供給すれば、知財翻訳業界に革命が起きるのではないかと思った。ただし知的財産権等克服しなければならない問題も多いが。
  • メーカーさん(出願人)はMTの利用を念頭に置いて出願するという発想はないのだろうか、と疑問に感じた?少なくともMTの利用を念頭に置けば、現在の明細書のあの日本語はないな(笑)。
セミナーの長さに関して:

  • プログラムをみたとき、セミナー時間が30分と知って驚いた。今まで参加したセミナーは1コマが1時間はあったので、最初は違和感があった。しかし、30分のセミナーをたくさん聞けるとういのは意外によかった。展開も早く躍動感という大げさだが、テンポがよかった。
TMの共有化に関して:

  • たしかにIP翻訳の場合、TMを他人と共有するというのは法的にも問題はあるだろう。しかし、MTを使わなくても(ローカルの翻訳メモリを使用しても)、A社で使用したTMをB社に使用する(クライアント別のTMを作成しない:global translation memory)のは、問題である。ちなみに弊社では、クライアント様ごとにTMを作っているので、A社のTMをB社のTMとして使用することはない。 用語集も使いまわさない。
  • NDAに、ある特定のクライアントのTMやグロッサリーを別のクライアントに使用することを禁じると明記すればよいかもしれない。ただ翻訳会社の場合は、出願人(依頼主)が分かっているので、TMの共有を防げるが、フリーランサさんは出願人名を伏せられる場合が多い。この場合、TMを区別するのは、現実的には、難しいかもしれない。
以上、色々書いてみました。MTに関しては、もっともっと勉強をしていこうと思っています。


フォーラムが終わってエレベータで名刺交換をした方は個人の翻訳者さんでした。個人で参加費500ユーロ払って参加されたそうです。気合い入ってるな~。

2012/04/18

機械翻訳(Machine Translation)-TAUS Tokyo Executive Forum-002

参加予定者のリストが送られてきた。

その中には、ベンダーさんとかクライアントさんとかも含まれていた。どっちにも挨拶しないと。

しっかり勉強してくるつもりだ。

今回の投稿は、出発の準備で忙しく、これぐらいで・・・。まだ新幹線のチケット買ってない・・・。

2012/04/16

機械翻訳(Machine Translation)-TAUS Tokyo Executive Forum

最近、翻訳業界の関係者が3人集まれば、必ず機械翻訳(Machine Translation: MT)の話題が出る(2人集まっても話題にするかもしれない)。今週、東京で機械翻訳のフォーラムが開催されるので、参加しようと思う。

導入できるかどうかは分からないというがそもそもMTに関して言うと、Google Translator Toolkit をちょっと試しにいじったことがあるだけで全然分かってないので、大いに勉強してこようと思う。Google のその翻訳ソフトをいじった感想は「へ~ここまでできるの」というものだった(もっとダメだと思っていた)。

IP翻訳業界では、WIPOもEPOもMTを導入している。JPOだってMTを活用している。この業界は積極的にMTを活用してきた業界ではないだろうか。特許明細書の翻訳にMTを導入するということは以前からの試されてきたと記憶している。

でもこのフォーラムの参加料がな・・・。2日間のフォーラムが1000ユーロだってさ・・・。内容濃いだろうが。と思っていたらJTFの法人会員は50%オフだってさ。それでも500ユーロか・・・。500ユーロ分ちゃんと学ばないと。

MTは、翻訳支援ソフトの次に注目すべき新技術だと思うので、このブログでも何度か取り上げて行きたいと思う。

2012/04/13

営業経費を限りなくゼロに!

弊社の経営方針です。営業マンを置きません(野球で言ったら「救援投手置きません」みたいなものかもしれません)。

同業者さんの中には、IT翻訳やビジネス翻訳はするけど特許翻訳はしないという翻訳会社さんが結構いらっしゃいます。そういった会社様の営業活動の結果、付随して発生する特許翻訳のご依頼を頂くことがあるのですが、こういう場合、結果的に営業活動はその会社様に行って頂いている形になります。必然的に、ソースクライアント様とのお打合せもその会社様にお願いすることになります(事前にその会社様と弊社との綿密なお打合せは行うことはもとより、ご同行が必要な場合は同行させて頂いていますが)。

また弊社では、官公庁の入札案件にも入札していますが、入札案件は営業経費ほぼゼロです。入札情報を流している業者さんの情報では、翻訳案件の入札数は全国で年間2000件もあります!経費は、提案書に関する経費(印刷代、発送料)ぐらいです。それから提案書を作成する時間も費用と言えば費用ですが・・・。それでも1万円以下でしょうか。

さらに、私は、色々なところで講演とかセミナーとかの講師をお引き受けしています。50名ぐらいの方々の前で1時間なんらかのセミナーをやらせていただくと宣伝効果は絶大です。この場合、かかる経費は交通費程度です。講演料を頂戴できる場合もありますので、赤字になることはまずありません。セミナーはご依頼いただかなくても独自に開催するという方法もあります。

営業経費を限りなくゼロにする、というのはJay Conrad Levinson 氏の「ゲリラマーケティング」で学びました。スモールビジネスを遂行する場合、営業マンという固定経費を削減しながら、いかに効果的な営業活動を行うかが知恵の絞り所です。

2012/04/11

ホテルビジネスと翻訳ビジネスの共通点

ホテルビジネスと翻訳ビジネスの共通点は、人件費率の高さである。

僕は元ホテルマンだった。大阪のホテルが一時期バタバタと倒産に追い込まれたり、オーナーが変わったり、買収されたりしたことがあった。原因は様々だが、人件費率の高さが経営を圧迫したと言われている。

当時は、フロントレセプションの年収が1000万円に近いホテルもあったらしい。20年前の話しだけど。当然このホテルはつぶれた。

当時、ホテルでは、フロントレセプションは現金を取扱うので、大卒の社員でなければならないと言われていた。今、そんなことを言うホテル経営者はほとんど皆無だ。むしろ、ほとんどのホテル経営者は、正社員、契約社員、外国人留学生等のアルバイトをうまく配分するのがいいのだと言う。先日、利用した老舗系列ホテルでチェックアウト業務を機械化していたのはさすがに驚いた。

翻訳業界も似たことが言える。日本やアメリカなどの先進国在住の、人件費が高いネイティブ翻訳者だけを起用しても翻訳会社の経営は成り立たなくなりつつある。

翻訳会社は、人件費を削減するために様々な取組みを行っている。例えば、アジアのベンダーさんを使う。アジアの翻訳者を使う。機械翻訳を使う。TMのリソースをうまく再活用する等。ネイティブはチェックだけを行うなんてのもありだ。これらをうまく導入したり、組合わせて活用することにより、品質を維持しながら経費を削減するたゆまぬ努力を行い、ノウハウを蓄積し、生き残りをかける。

バックオフィス業務(データ変換、TM作成、DTP)なんかは海外のベンダーに依頼する。社内作業と外注とをうまく配分するのがいいみたいだ。

2012/04/09

社内(所内)子会社化

ご利用いただいている特許事務所の担当弁理士さんには時間を見つけてご挨拶に伺うようにしている。弊所近くに播磨屋のせんべいが売られているので、そこで1000円ぐらいのせんべいを買って持って行く事が多い。お値段は1000円ぐらいだし、お互いに負担にならないだろうし・・・。こういう日はちゃんとジャケットを着て行く。ジャケットは事務所においてあるのだ。ちなみにこのジャケットはある理由があって「チンドン」と呼ばれているが、そんなことはどうでもよい。

このようなご挨拶を通じて、弊社をお選びいただいた理由をお伺いし、マーケティングを行っているのだが、ここ数年、何軒かの特許事務所さんにおっしゃって頂いた理由は以下のようなものである。

特許事務所さんが、翻訳部門を社内子会社化したらしいのだが、別会社なので、翻訳を依頼する場合は、見積もりを取るらしい。で、その見積もりが高すぎるので、ネットで検索したら弊社がヒットしてご依頼頂いたらしい。

社内子会社化しているので、その翻訳部門とは、同じ建物もしくは同じフロアに存在したりするのであるが、値段が合わないので翻訳はわざわざ外注。一応、その翻訳部門は、別会社だけど依頼すると「あっ、その日程じゃ無理」とかも簡単に言われるらしい。別会社っぽくないけど、まぁいいか。今まで同じ事務所のスタッフだったわけだしね。

出願明細書の翻訳はその子会社がほぼ100%やっちゃうので、まず新規の翻訳会社が入りこむスペースはないけど、契約書、コレポン文書、その他一般のビジネス文書、商標文書の翻訳なら需要がありそうだ。

大手特許事務所さんが翻訳部門だけではなく、調査とか商標とか外国出願とかも子会社化されているケースはよくある。

事情があってこれ以上書きません・・・。

2012/04/06

「低価格」=「低品質」ではない

今日はある誤解について書いてみます。それは、「低価格」=「低品質」という誤解です。

これは大きな誤解です。「低価格」=「低品質」ではないということです。

例えば、マクドナルド、フェデラルエクスプレス、UPIは「低価格」=「高品質」です。

マクドナルドは、どの店舗でも同じサービスを受けることができます。味も同じ、大きさも同じ、料金も同じです。品質管理は非常に厳格です。マニュアルも完璧なものが用意されています。「低価格だが高品質」です。ハンバーガー1つが80円(違った?←100円だそうです)。私は個人的にその品質に満足しています。80円はお値打ちです。

これを翻訳に当てはめてみましょう。

「スピード翻訳(色々な名称が付いていると思いますが)」というものがあります。お値段はお安いです。では品質はどうでしょうか。実は高品質です。なぜならトッププロが翻訳しているからです。私がお付き合いのある翻訳会社の社長さんからお聞きした話しですが、その翻訳会社でスピード翻訳用の翻訳者を募集したところ2000人(?聞き間違い?)の応募があったそうです。勿論、合格は数人のみ。トッププロが自分の隙間時間を利用して翻訳しているのです。翻訳者が自分の大きな案件を翻訳しながらちょっと休憩中とかの隙間時間を利用してスピード翻訳に対応します。ですから品質は高いのです。

よく考えてみれば、「低価格で低品質」の商品は市場から消える運命にあることが分かります。

「この価格でこの品質なら仕方ないね」程度では、市場から消えて行くだけです。「この価格でこの品質なんてすごいね」とユーザ様に感じていただく必要があります。

「翻訳料金が高い」=「高品質」とういう公式は必ずしも成り立つわけではありません。なぜならどの翻訳会社も「低価格」=「高品質」に対して企業努力を怠らないからです。ですので、個人の翻訳者さんの翻訳料金より翻訳会社のそれの方がお安い場合があり得るのです。

この企業努力に関しては、いつかもう少し詳しく書いてみたいと思います。

2012/04/04

番外編~「新婚さんいらっしゃい」の収録に行ってきました!

昨日(4月3日)、朝日放送さんの「新婚さんいらっしゃい」の公開収録に行ってきました。妻がインターネットで申し込んだら当選しました。

収録が行われたABCホールは、USJのバックドラフトのセットよりも小さく、まさに番組専用のスタジオでした。

恐らくキャパは200名ぐらい?そのうち100名ぐらいは団体客でした。観客の平均年齢は60歳ぐらいでしょうか?

1日で2週分を収録します。1本目は、11時収録開始。2本目は14時収録開始です。我々は2本目に参加。

匂いフェチの奥さんが1人目、2組目は旦那さんがディズニー狂。

とにかく強烈なエピソードを語っていました。観客がどど~と引いてましたので、すごいインパクトの話しをされていました。まぁあれぐらいのべしゃりができないと出演できないんだろうなと感じました(内容をもうちょっと書いてもいいのですが、ネタばれになっちゃうので、実際の放送をご覧下さい)。

2つ発見したのは、録画を始める前に「5秒前」と言ってからカウントダウンが始まりますが、実際は3秒ぐらいしかありません。

「5秒前!4秒前、3秒前、2秒前、・・・スタート!」ではなく、「5秒前!4、3、2、・・・スタート!」みたいな感じです。

もう1つは、出演者の新婚カップルさんですが、番組スポンサーさんから衣装提供を受けているのではないかということです。←確認していません。想像です。服装が決まり過ぎているのです。服は自前だが、収録前にスタイリストさんがセッティングするかもしれません・・・。もし出演された方がいらっしゃればコメント下さい。

ちなみに5月6日に放送されるそうです。

収録中、カメラは観客席には1度も向けられませんので、私と妻とその家族の姿は番組では確認できません。

収録に当選した!とSNSでつぶやいたら、数人の方から出演するのか?と尋ねられましたが、結婚3年以内という基準があるため、我々夫婦は出演はできません。

2012/04/02

現場の仕事と管理の仕事

僕は語学が好きなので翻訳自体は嫌いではないけど、管理の仕事(マネージメント)の方が好きだ。翻訳やってるよりも翻訳会社経営の方が面白い。

僕は元ホテルマンだけど、ホテルでも現場(接客、接遇、料理等)の仕事と、管理(人事、コスト管理、渉外等)の仕事がある。

例えば、シェフは、昇進していくとやがてマネージメントの仕事をするようになる。料理をする時間がなくなって管理の仕事をすることになる。コスト管理とかメニューを決めたり、内装を決めたり、人件費の管理をしたりする仕事が増える。管理の仕事より料理を作っている方が好きなシェフは、ホテルを辞めて独立してレストランを始める。

翻訳も同じことが言えて、サラリーマンとして翻訳の仕事をしていても昇進していったりベテランになると管理の仕事が増える。翻訳の仕事がしたいのにできないと嘆いている方がいらっしゃる。

僕は現場の仕事が嫌いではないですが、管理の仕事の方が好きです。翻訳をしなくなって約1年になります。いまでは自分がゼロから翻訳をすることはほとんどなくなった。だけど仕事に興味を失うことはない。ただマネージメントの仕事の方が好きなだけ。

2012/04/01

トライアルでは分からないこと

翻訳会社は翻訳者さんを募集する際、トライアルを実施します。1ページぐらいの量の翻訳をやっていただいて翻訳の実力を試すというものです。実施する翻訳会社もプロですからたった1ページぐらいの量でもその翻訳者さんの実力を公平に評価できるようです。

そのトライアルでは、分かることは、その翻訳者さんの現在の実力です。分からないことはその翻訳者さんのポテンシャルです。つまり一般的なトライアルでは、金の卵―磨けば光る原石―である翻訳者さんを採用できていないのです。これは翻訳業界全体にとっても大変大きな問題だと思います。

翻訳者を目指しているのだが、どうやれば翻訳者になれるか分からない若い人達が大勢います。今日、道ですれ違った若者が金の卵だったのかもしれません。

大手翻訳会社さんなら「実力を付けてからもう一度トライアルを受験して下さい」と言うかもしれません。ならそれでもいいでしょう。トライアル受験者は、毎月、数えられないぐらいいるでしょうし。しかし小さな翻訳会社はそれでは経営が成り立ちません。経験を積んでから再度受験下さいという姿勢では、その翻訳者さんは実力を付けたら大手翻訳会社を受験してしまいます。

弊社の翻訳者の階層は、トップクラスの翻訳者、そこそこの翻訳者、一番下の翻訳者となっており、その下には、翻訳者予備軍がいます。

即戦力の翻訳者さんも大変重要ですが、私は、翻訳者予備軍の確保にも力を入れています。2~3年後、彼らが中心的な翻訳者になってくれることに弊社の社運がかかっていると言っても過言ではないでしょう。

翻訳業界全体でこの問題というか課題に取り組んでもいいと思っています。

私はもう若くない。若い人を育てる義務があります。