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2017/03/24

スポーツと経営の共通点

残念ながらWBCでは王座奪還なりませんでした。しかし中継を観たり記事を読んだりして、スポーツ(特に野球)と経営との共通点が多いことに気づきました。それを書き出してみました。
  • 野球も経営も確率が勝負。確率の高い方を選ぶ。
  • クリーンアップ以外はメンバー変更してもそれほど影響はない。
  • 強いチームは、必ず脇役が影で活躍している(スコアラー等)。
  • 明るい選手(ムードメーカー)がいる。
  • 守備率の高い選手は、キャッチャーのサインを見て位置を変更している(仕事ができる人は、出たとこ勝負で仕事はしない)。
  • さりげない気配りができる。息抜きができる。こういう人がレギュラーになる。
- Blogged by Masa Kajiki, Founder CEO
Make patent translations more affordable through technology, collaboration, automation, and innovation.

2016/12/08

2017年の目標

2017年は、こんな感じで事務所を経営したい。


  1. 日英:英日の比率を50:50にする(現在、30:70)
  2. 日英チーム、英日チーム、ドイツ語チームの結成
  3. 新サービスの販売強化(Hybrid Translation など)
  4. スタッフ増員(とりあえず事務所一杯まで)
  5. 知財情報フェア出展

頑張ろう!

個人的には、Memsource Certified Trainer としての活動を強化したいです。

2016/08/05

後5年ぐらいは特許翻訳で食べていける技術分野

未来のことは誰にも分からない。予想しかできない。我々には生活がある。なんとしても安定した売上を上げたい。今後5年ぐらいは需要が継続するような技術分野を模索した。

僕が独立したときは、半導体全盛時代だった。とにかく半導体関係の翻訳が多かった。日本が世界の半導体業界のトップだったから。その時代は終わった・・・。

デジタルカメラに関する翻訳も多かった。我々は大阪の翻訳会社なので昔大阪に本社があったメーカーさん関係のお仕事を沢山いただいた。でもそのメーカーさんは今はなくなってしまった・・・。

電気自動車とウエアラブルデバイスは将来性は極めて高いだろうが、この業界は特許権を取得せず、オープン化するようなので、我々としては、あまりお付き合いはないだろう。残念ですが。

こうやって(どうやって?)考えていくと、後5年ぐらいは継続してお仕事を頂戴できそうな技術分野がある。我々の事業の規模はそれ程大きくないというかありとあらゆる技術の翻訳ができるわけではないのでまだ1つしか見つかっていないが、大手さんならきっと3つも4つも見つけられていると思う。

でも今言えることは後5年ぐらいは安定してお仕事が発生しそうだけど、その後のことは分からない。まぁ今後5年ぐらいは継続してお仕事を受注できれば、そのときは我々は創業して15年になっている。そこそこ頑張ったのだろうかな。会社は20年継続できれば良しとされるそうだし(事業年数20年というのは我々の目標でもありますね)。

自分たちが翻訳できるからというだけの理由で、将来のターゲットとする技術を決めていたら、事業は成り立たない。時代に合わせてターゲットを決めるべきだ。それが会社経営だ。

2015/05/13

「先発明主義」が「先願主義」へ

アメリカでは「先発明主義」が「先願主義」に変更されました。日本と同様になったわけです。ふ~んそうなのと思っていましたが、とうとうやってきます。2015年の9月がやってきます。そうです優先権が9月までという出願がアメリカ中にあるのです(<=適切な表現ではないですが、簡単に言うとこんな感じです)。

つまり9月までに大量の出願を日本だったら日本の特許庁に出願しなければならないのです。私の知っているアメリカの特許翻訳会社が英日翻訳をやってくれる日本の翻訳会社を血眼で探しています。

今朝、クライアントとスカイプミーティングをしたのですが、「ちょい増えちゃうかもよ」と言われました(全然、血眼臭はしませんでした・・・)。

翻訳案件が増えすぎちゃって大変だ~と騒いでいるのは一部だけなのでしょうか。お付き合いのある日本の翻訳会社はそれほど大騒ぎしてないみたいですし、特許事務所さんはどうなんでしょうね。まぁ外内担当者さんだけがお忙しいのでしょうか。どうでしょか?

6月~8月は忙しくなったら嬉しいな~。ちょうど8月決算なので。最後の追い込みができますね。


2014/10/09

あなたの業界が後5年で消滅するとしたら?(特許翻訳業界)

最近、マーケティングとかビジネスに関するセミナーに多く出席しています。その中で、「今いる業界は5年で消滅する」というショッキングなことを言われました。それだけ市場の回転が早いわけです。

僕たちがいる業界は「特許翻訳業界」です。ちょっと考えてみました。

「特許出願の減少または停止」
今年、アメリカのテスラモータさんが特許を公開すると発表しました。電気自動車の市場を作るため特許で権利を独占せず、市場を拡大することにされたそうです。テスラモータさんだけでなく、私が存じ上げている大阪のウエアラブルデバイスの製造メーカーさんも市場形成を理由に特許出願をしていません。

Tesla さんのブログ:「All Our Patent Are Belong To You

「オープンソースの発展」
最近のコンシューマー系サービスの大半はオープンソースを利用しています。オープンソースの発展は目まぐるしいものがあります。オープンソース技術のエンジニアはそもそも特許取得を念頭に置いていません。

Open-source movement: http://en.wikipedia.org/wiki/Open-source_movement

以上の2つ(それだけでは根拠に乏しいですが)により特許出願をしなくなり、特許翻訳市場が消滅してしまう・・・。

ちなみに僕は機械翻訳に関してそれほど脅威を感じていません。

ただし後5年もあるのであれば、新しいビジネスを創造すればいいかな、と僕は楽観視しています。

まぁ5年ってあっという間ですが。

ひとまずランチを食べて5年後に備えます。

2014/05/08

小規模事業者持続化補助金に申請してみませんか?

小規模事業者持続化補助金の採択に至るまでに関してちょっと真面目に書きます。

補助金を受け取れることになりました。これは、補助金です。助成金と違って、返済義務がありません。

実は同時期にもっと金額が大きな補助金の公募もありましたが今回は断念しました。アイデアが足りなかったこともありますが、補助金は事業終了後に入金されるため、補助金なしで新事業を開始できそうになかったからです(とにかく1千万円程度の新事業を開始する必要がある。その資金は銀行融資等でまずまかなっても良い)。今回採択された補助金は、ひとまず自己資金で十分事業を開始できそうでしたので応募しました。

我々は、ダメもとで申請しています。なにしろ今年初めて募集されたので過去データを参照することができませんでした。

まず、申請書を大阪の商工会議所さんの担当者さんに自信満々で提出しました。内容は、「オフィスレイアウトを変更し、家具等を購入し、スタッフが働きやすい環境を構築して生産性を高める」というものです。

翌日、記載されている事業内容では申請に通る可能性が極めて低いと電話で言われました。所謂、拒絶理由通知書が発行されたようなものです。新規性も進歩性も欠如していたようです。

「チラシの作成や配布」、「ホームページの作成」、「店舗改装」などは、これらの効果で収益が上がったという因果関係が必ずしも明確でないため、ここでいう「直接収益に結びつく行為」には該当しません。<=という一文があることが分かりました。事務所のレイアウト等を変更して環境を改善した結果、生産性が上がったとしても直接の因果関係を特定することは難しいというわけですね。

拒絶された理由は、「単に机とか椅子とか買い換えるだけ」に過ぎないので新規性、進歩性ともないというものでした。性能が高いPCを買い替えるというのも認められないと言われました。PCは汎用性が高いため、特定の事業だけに使用を限定できないためです(それならオフコンならOK?)。

それで、拒絶を覆すために、「セミナーおよび講師業の開始」という新事業(サービス)の開始に関する内容に変更しました。その後、大阪の商工会議所さんから東京の日本商工会議所さんにとりあえず提出して下さい、と言われました。

特許出願だったら完全な新規事項に変更ですので、無効でしょうね・・・。

新事業や新サービスは思いつくとPCに書き込んでいます。ネタだけなら10~20は常にストックしています。実施可能性が高いネタもあれば、低いネタもあります。多くの資金が必要なネタもあれば、少ない資金で開始できそうなネタもあります。

我々の申請が通った理由は、新規性が加わったこと以外に、この補助金がスタッフが5名以下の小規模の事業所の申請を優先というものだったからかもしれません。

創業以来初めて資金調達を行いましたが、資金調達にも色々あるのですね。経営者としてちょっとだけですが勉強できたと思います。

結局、レイアウトの変更は全額自己資金で行うことになりました。

申請書提出直後の写真。ぐったり。

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2014/04/02

絶対的な存在?

組織の中心人物。

エースと呼ばれる人だ。

その人がいないなんて想像できない。

みんなが頼りにしている。

「絶対的な存在」と言われる人だ。

僕は、フレディ―を失ったバンドは絶対に解散すると思った。

「絶対的な存在」を失った。

その後を継いだのは、ポール、マイケル、アダムと言った人たちだ。

組織に「絶対的な存在」は必要ない。

P.S. ジェネラリストだらけだと困りますが・・・。

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2014/01/12

安物買いの銭失い

この間、名刺交換会に参加しました。そのとき、映像制作会社さんを経営されている女性社長さんとちょっとだけ立ち話をしました。

実は、弊社も3分ぐらいのビデオの作成を検討していたので、お話しを聞かせていただきました。

結局、素人がハンディカムで撮影した作品はしょせん素人の作品、ということでした。やはりカメラマン、ディレクターを1日拘束すればそれなりの作品が出来上がります。そしてそれなりの予算が必要です。

素人さんがハンディカムで撮影してビデオを作成しても自己満足に陥るだけです。本来会社が伝えなければならないメッセージが伝わりません。

プロの映像制作会社さんにお願いすれば、会社が伝えなければならなメッセージが伝わるように制作してくれます(このことはホームページの制作にも言えると思いました。パンフレット作成もそうですよね)。

翻訳も同じことが言えるな、と大変共感しました。

翻訳も複数の工程を経るので複数の人間が関与します。それなりの翻訳を生産するためにはそれなりの人数を関与させる必要があります。その分人件費がかかります(逆に言えば、翻訳工程を減らせば値下げは可能ですね)。

昨年1年、私は、「安物買いの銭失い」というものを経営者として学びました。とにかくお金をかけないことばかりを考えていたことがありました。満足する結果に至らなかったという失敗を経験しました。

「翻訳はプロにお任せ下さい」というセールストークをお客様にしています。弊社もプロにお任せするべきことはプロにお任せしたいと思います。

こう見えてもキャリア10年選手
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2013/11/03

新しいことをやり続ける

今日、ある組み立て式の家具屋さんに行って事務所用の机を購入しました。この家具屋さんは結構気に入っているので、過去、机、椅子、本棚等を購入しています。もう何度も行ったことがあるのでどこになにかが売られているか完全に記憶しています。商品は前回とほとんど同じだし・・・。

でも良く見ると、前回は販売されていなかった商品が売られています。やはり同じ商品ばかりでは飽きちゃいますものね・・・。

翻訳会社の経営に関しても同じことが言えるのではないかと思います。

提供しているサービスが長年に渡って変更されないと、特に新規クライアントの獲得が難しくなります。

弊社は、方針として、新しいことをやり続けます。

2013/09/27

危機、危機、危機

2006年の創業依頼、何度も危機が訪れた。

  1. 2008年頃(<=はっきり覚えてないのですが・・・。)のA社危機。
  2. 2009年のリーマンショック(リーマンショックは2008年ですが、弊社に影響が出たのは翌年あたりでした)の危機。
  3. 2010年頃のB社危機。
  4. 2012年の10~12月の円高(1ドル=80円)時の危機。

出願人であるメーカーさんの業績が悪化すれば当然翻訳会社も影響が出ます・・・。

当たり前の話ですが、翻訳会社は、どんなに優秀な翻訳者を揃えたところで、どれほどITに投資しようが、仕事がなくなれば売上がなくなるわけですから倒産しかないわけです。

記憶にあるだけで少なくとも4回の大きな危機が訪れました。小規模にはもっと頻繁に事件は発生しているのですが、性格的に悪いことはあまり覚えていないので小さな危機は全て忘れました(笑)。

そのときに倒産しててもおかしくなかったと今になって思います。

でもなんとか乗り切ってきた。

乗り切れた理由は、「仕事を選ばなかったこと」と「単に運が良かったこと」だと思います。

基本的に打診されたお仕事は全てお引き受けしたと思います。条件悪いお仕事も、お安いお仕事も。全てではないか・・・。

2013/09/09

スロー経営

オリンピック東京開催決まりましたね!でも弊社は特許やリーガル翻訳中心なのでそれほど恩恵はないでしょうが・・・。

ところで2013年9月からの新年度の経営スタイルが決まった!

「スロー経営」

これで行きます!

スローライフって最近言いますが、それは個人の方の生き方に関するものだと思います。スロー経営というのは法人の経営に関するものだとお考え下さい。

ファスト経営もいいんでしょうかが、弊社はスロー経営を実践します。

顧客重視、顧客満足を目指すと、顧客にご満足いただくためときには無理なご要望もお受けしようとしてしまいます。そうするとどうしても土日出勤、早出、残業をスタッフに強要してしまいます(私は別に土日出勤でもいいんです。事務所好きだから)。これはやらないということです。

土日出勤、早出、残業が続く職場って嫌でしょ・・・。

冗談は抜きにして、社長重視、スタッフ満足を目指すということです。これぐらいがちょうどいいと思います。それがスロー経営。

でも売上目標は絶対に達成するつもりです!

2013/09/06

独立してお金がなくても使った方が良いと思う有料のサービス

今回は、有料でもいいから使った方がいいというサービスについて書きます。私が独立した頃をちょっと思い出したりします。

・税理士さん

ご存じの通り、税金に関するプロフェッショナルの士業さんです。経理を詳しい場合、自分で経理処理は可能だと思いますが、経理処理を行う時間がもったいないので、報酬をお支払してプロに代行していただいた方が自分の時間を有効に使えると思います。

・アシスタント(秘書)

私の経験からアシスタントは絶対に必要です!雑用を全部ど~んと投げれるアシスタントさんは最高~!たとえ時給をお支払しても雑用をこなしていただけるとむしろ売上は大きくなります。

・行政書士

わたしはまず会社登記でお願いしました。本を読んで自分で調べても会社登記は可能だと思いましたが、設立してすぐ仕事が忙しくなったため行政書士さんにお願いして会社登記をしていただきました。

その後利用しているのは、契約書作成時です。法人の場合、色々契約書を交わす必要がありますので、クライアントから提示された契約書の内容のチェックや、締結していただく契約書の作成をお願いしています。ネットで検索しながら自分で作成も可能でしょうが、法人としてはそれでは訴訟に至った場合、困るのでプロに作成していただいています。

行政書士さんは実はそれほどお高いフィーをお支払する必要もなく、身近にいる法律のプロです。大切な契約書の作成のときだけお願いしても良いと思います。内容にもよりますが、1万円代で契約書を作成していただくことが可能です(ただし料金は行政書士さんによって大きく異なると思います)。

・廃棄用紙処分会社

実は、以前は、廃棄用紙は事務所に備え付けのシュレッダーで処理をしていました。1か月分をまとめて処理していましたが、結構な量なのでそれなりに時間がかかります。昔は、ストレス発散のために自分でシュレッダーをかけていたこともありますが、今は、廃棄処理の専門業者さんにお願いしています。小さいな箱なら300円程度から処理をしてくれます。廃棄証明書の有料ですが発行可能です。

・会社のドメインのメールアドレス

ホームページを作成するかどうかはご自由だと思いますが、少なくとも会社のドメインのメールアドレスは必要でしょう。フリーランサーならともかく法人組織にしたければメールアドレスはフリーメールというのはなかなかクライアントに信用してもらいにくいと思います。

以上、これだけはお金を払って有料のサービスを利用した方がよいものを私なりに書いてみました。

もっと他にもあったと思いますので、思い出せば追加したいと思います。

2012/09/26

件名:国慶節休暇のお知らせ

そう言えば中国の翻訳会社さんとか特許事務所さんから9月30日~10月8日の間は国慶節休暇なので休みですのでよろしくお願いしますのようなお知らせメールが来てる。絶対にこの期間は仕事しませんのでメールも電話もファックスもスカイプもしてこないでくださいみたいなメールもある。

時期忘れたけどインドの翻訳会社からは、お祭りのため営業してないと言われたことがある。

しかしアメリカとかイギリスの取引先とか翻訳会社さんから1週間ぐらい休みますというお知らせメールもらったことないがない(ような気がする)。イースターとかクリスマス休暇のため事務所閉めますのようなお知らせもらっても不思議じゃないけどもらったことないな~。

日本にはゴールデンウイークとやらがある。メーカーさんは10日間休みとか取られるみたいだ。

ただし知財関係の会社(特許翻訳会社とか特許事務所)はGWもカレンダー通りしか休まない。これは特許庁が公官庁のためカレンダー通りしか休めないからだと思われる。

僕が特許事務所に勤めていたころGWはメーカーさんから電話がかかってこなくなったので事務所中がし~んとしていたことを記憶している(特許事務所は基本的にし~んとしている。電話だけがその静寂を切り裂く)。だけど図面会社さんとか調査会社さんはどうなんだろう。あんまりお付き合いがないので知らない。

知財関係でもフリーランサーさん(翻訳者さんとか)は、GWだろうか年末年始だろうが働いてらっしゃる方は大勢いるだろうけど。

2012/09/20

件名:【至急】翻訳依頼

件名のところに【】付きで【至急】翻訳の依頼、みたいなメールを頂戴することがある。依頼内容を拝見するとかなりお急ぎのご様子。

大急ぎで原稿を確認して目ぼしい翻訳者に当たるだけあたって、ご要望の納期に間に合うのかそれとも間に合わないので納期に遅らせていただければ翻訳は完了しますのような返答をお送りする。

実はこういうご依頼に限って、依頼主からの返答が遅い・・・。

恐らく、複数の翻訳会社とか翻訳者に依頼メールを送って、できまるよという返答が来たので安心して他のメール送信先にことをお忘れになってしまわれるのだろう。

こちらは慣れっこなので別に構わない。24時間経過後、スケジュールボードには「Released」と書き入れる。決して「Cancelled」とは書き入れない。「Released」と「Cancelled」は意味が違うので。

本日はこういうブログ記事にしたのは、他社さんだったら一体どれぐらいお待ちになるのかな、と思ったからだ。

僕は、事務所のProject Managerとして、【至急】の案件だったら依頼を受け取ってから24時間ぐらいは、【至急】(スケジュールボードには「Urgent」と記入)のステータスは維持するかな・・・。それで24時間経っても依頼主から返答がない場合は「Released」としちゃう(もうちょっと待つか・・・)。

これが復活して実ジョブになったことは1回だけあったかな~と思う。6年間で1回だからゼロと考えて間違いないだろう。

依頼主さんに対しては、例えば、「本日18時までにお返事を頂戴しないとご希望の納期は間に合いませんので、お早目にお返事を」的なメールを途中で出したりもするか。

以上は、依頼主さんと弊社の問題だが、まだ残っているのは打診だけした翻訳者さんに対してだ。僕は「本日打診いたしました案件ですが、本日のxx時まで依頼主様からご返答がございません」のような必ず途中経過のメールを送る。恐らく翻訳者さんは「あ~だめっぽいな」みたいな感じで「ご丁寧にメールありがとうございます。決まりましたら是非ご連絡をお待ちしております」のようなメールが返ってくる(返って来ないケースもある)。

僕がホテルマンだったころ、飛行機のディレイが発生して、空港の航空会社の事務所からお客さんを緊急で宿泊していただくための客室を50室探しているのだが、御社は空いてますか、のような電話を何度も受けた(ホテル用語で「イマージェンシー」とか「ディレイ」とか言う)。

その時点での取れる客室数(ホテル用語で「アベイラブル」と言う。英語では「availability」だが)をお伝えする。ここで大切なのは電話口の担当者さんの直通の電話番号を聞いておくことだ。航空会社の担当者はこういう場合、複数のホテルに同じ内容の電話をしているので、客室が確保できると分かると、その他電話したホテルには断りの連絡を入れ忘れるのが多いのである。だから適当な時間が経ってからその後の状況を確認するため担当者の直通の電話番号を聞いておくのである。

空港事務所の電話番号を聞いただけではだめである。なぜなら空港事務所はある時間になると自動的にクローズになってしまうので、連絡が取れないのである。


もし50室分の宿泊客が夕方に突然増えると、レストランの翌日の朝食の食材が足りなくなるので、宿泊部はなんとしても宿泊があるのかないのか責任をもって確認しなければならない。50室分増えてしまうと恐らくベルボーイは最低1人は泊まり残業になるだろう。

まぁホテルの仕事も楽しかったね~。今考えると。


僕は以前、急ぎだと言ったのでこちらは色々な手をまわしたのに断りの連絡さえ入れてこない。失礼な客だ!と思ったことがあるけど、回数をこなしていくうちに、こちらも時間を定めてその時間を過ぎてもご連絡がない場合はご希望の納期には間に合わないとか、自動的にキャンセルさせていただく(実際は、「リリース」だけど)とかは、翻訳会社側から依頼主さんにお伝えしておくのがプロだ、と思うようになった。

ただしがくっとくるのはPDF原稿しかなくて(さらにダメージが大きいのはファックス原稿しかなく、文字が粗すぎてOCRも通らない場合)それも図とか表とか一杯あるので、文字数をカウントするのが結構大変で、それでもなんとか見積もりを出した急ぎの問い合わせに返答が一切ないことである・・・。

連絡してよね。

2012/09/19

イノベーションとは?

ピーター・ドラッカー曰く「企業にはイノベーションが必要である」。

企業にとれば稼ぎ頭の事業をさておいて、次に到来するであろう事業に資本を投入することは難しいかもしれないが、それなくしてイノベーションはない!

翻訳会社にとれば、主力商品である翻訳に対する資本投下を止めて、機械翻訳に資本投下を集中させることか、はたまた翻訳事業に対する資本投下を止めて、ポストエディットに資本投下を集中させることか、日英翻訳を止めて、日中翻訳を始めるとか・・・。

2012/09/02

9月1日から新年度開始

とうとう8月も終わった。夏が去った。ある種のさみしさを感じる。僕が一年のうちで活発に動けるのが7月と8月の2カ月だけなので残りの10カ月は動きが悪くなる。

とにかく9月が始まった。新しい会計年度のスタートだ。

前期は、売上目標は達成はできた。新たなクライアントも獲得できた。その反面、できなかったことも沢山ある。未読の状態で机の上に放置された、約10冊の本なんてその例だろう。

まずそれから片付けようかな。気持ちを新たに9月から頑張ろう。前進あるのみ。

9月からやってみたいこと:

電気自動車を借りてみようかなと思ってます。電気自動車なんて乗ってみたことないけど。最近は、駐車場に乗り捨てられる電気自動車があるみたいです。1時間単位で料金をお支払いするようだ。ガソリン車のようにガソリンを満タンにして返却する必要はないそうなので、検討してみたい。事務所の近くにその駐車場が2か所もあるしね。ただし基本、営業は自転車または地下鉄なのでそんなに利用しないと思うけど。

ちなみにホームページのURLが変更になりました。

新) http://www.mktrans.jp

旧) http://www.mktranslationfirm.com

2012/08/29

体制

現在、体制を立て直しています。

部署まではいきませんが、チームぐらいを作ろうと思ってます。9月から弊社新年度に合わせて。

2012/07/14

事業計画書をそろそろ用意せねば

弊社は9月から新しい会計年度が始まる(4月からではない)。ヨーロッパの大学のカレンダーに合わせたのだ。

別に銀行の融資担当者に見せるわけではないけど、パソコンを使って思いつくままに書いている。今はメモ書き程度だけど。

僕は事業計画を練るのが好きだ。あんなことがしたい、こんなことがしたい・・・。きっと全てはできないだろうな・・・。

まだ50日程度あるのでゆっくる練ってみます。

重要なのは紙に書くことである(PCに記憶させてもいいと思う)。

なぜか紙に書くと実現する。不思議だけど本当だ。去年は手帳に書いたが、そのうちのいくつかは実現した。

そう言えば、年度の途中で計画書ってあんまり見返さないな~。

2012/05/11

売上目標を達成するには

ある年までだらだら仕事をしていた。年商1,500万円ぐらいまでは比較的無難に達成できたので、少々、軽く考えていたところがある。独立する前に読んだ本で、1,000万円ぐらいまでは簡単に達成する場合もありますよ、と書いてあった。私の場合、幸運にもそれに当てはまった。

ある年、売上目標を掲げた。決算最終月が近づいてきた。その年の売上目標額を達成するには、最終月にその年の平均売上月額の約2.5倍の売上が必要だった。

それまでの自分なら、「無理だな」で終わっていたと思う。目標が達成できなくてもまぁそれでいいやとしか思わなかった。どうせ自分が作った目標だ。達成できなくても誰にも怒られない。ああ今年もだめだった。来年頑張ろうと思うだけだ。

私がサラリーマンの頃、上司が常に「今年も目標を達成できなかった。景気が悪い、政府が悪い、国が悪い、あいつが悪い、こいつが悪い」と、責任は必ず他人にあるというスタンスを取っていたので、目標というものは、普通、達成されることはないのだ、と信じていた。私は自分が勤めた会社のことしか分からないが、上司の大半がそういうスタンスを取るような会社は、倒産とまでは言わないが、吸収合併や買収され、跡形もなくなることがある。

その年はなぜだか分からないが―今でも分からないが―、それではダメだと思った。独立して初めて、今のままではだめなんだと思うようになった。だから1か月で約2.5倍の売上を達成するために必死になって仕事をした。

命がけで仕事をしたら目標を達成できた。

深夜2時まで事務所で仕事をして、翌朝6時には事務所に到着して仕事を開始したことも何度もあった。

必死に仕事をしたらその必死さがクライアント様に伝わったのかもしれない。それ以降、定期的にまとめた量を発注して下さるクライアントが現れた。

売上目標を達成するノウハウのようなものはなかった。こうすれば目標を達成できますよ、というやり方をお伝えできないのが残念だ。

目標が達成されない場合、原因は自分であると考えるのがリーダーだ、と思う。達成できなかったとしても決して「景気が悪い、政府が悪い、国が悪い、あいつが悪い、こいつが悪い」」と言ってはならない。

2012/05/07

食べていける翻訳者(会社)とそうでない翻訳者(会社)

GWも終わりました。現実世界に戻りましょう。

翻訳は上手なだけではだめです、というお話をします。

私が存じ上げているバイリンガル翻訳者さんは大変翻訳がお上手です。しかしフリーランス翻訳者だけでは生計が成り立たないので会社員と兼業をされています。

私は独立当初、フリーランス翻訳者でしたが、当時は、翻訳は下手でした。その当時、私は翻訳に向いてないのかもしれないと悩んでいました。ただ、翻訳を好きだという気持ちだけで自分を奮いたたせていた記憶があります。

そんな私ですが、幸運なことに、独立後1年目からフリーランス翻訳者としての収入だけで生計を立てることができました。独立する前はアルバイトとの掛け持ちが必要だと覚悟をしていました。元ホテルマンですので、どこかのホテルでバイトを探すつもりでした。多分フリーランス翻訳者としての収入 だけでは生計が立たないだろうから副収入が必要だと想像していました。

理由は分かりませんが、当時、私を使ってくれた翻訳会社がありました。このクライアントは、私が会社員をしているときから仕事を頂いていました。会社員を辞職し、専業翻訳者になったらアルバイトを探す暇なんてないぐらい仕事を頂きました。ただし、毎回、ボロクソ言われました。フィードバックというかクレームだらけでした。これだけ文句があるなら他の翻訳者に依頼すればいいのに、なぜ私に依頼するのか全く理解できませんでした。でも仕事は途切れることなく舞い込んできました。

1年目、この翻訳会社さんからの仕事だけで年間400万円ぐらいになっていたと思います。このクライアントがなければ年商200万円程度ですから、やはり副業がないと食べていけなかったと思います。2年目は多分700万円ぐらいの仕事を頂いたと思います。この翻訳会社さんからの仕事は断りませんでした。とにかく全て受けました。翻訳料金も安いし、使い勝手が良いいと思われたのかもしれません。

翻訳者(会社)は翻訳が上手なだけでは独立できません。翻訳は大変お上手だが独立できない翻訳者が大勢います。逆に、下手でも仕事さえあると独立が可能です。

私の場合、「翻訳がうまくなった、みんなに認められたから独立した」というより、「翻訳は下手だし、誰からも認められなかったけど、使ってくれるクライアントがあるから独立できた」でした。

翻訳会社としても全く同じことが言えます。仕事がないとやっていけないのです・・・。