2020/03/31

【お知らせ】5月から本社機能は、WeWork 御堂筋フロンティアに集約します。

お知らせ

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

さて弊社は、これまで肥後橋オフィスとWeWork オフィスとの2拠点で営業してまいりました。2020年5月から本社機能をWeWork オフィスのみに集約することになりました。

コロナウイルス対策として、全スタッフの自宅勤務をすでに完了できております。これまで通りの翻訳業務を遂行することが可能です。

お近くにお越しの際は、是非お立ち寄り下さいませ。

WeWork オフィス
〒530-0002 大阪市北区曾根崎新地1-13−22 WeWork御堂筋フロンティア 

株式会社MK翻訳事務所
代表取締役
梶木正紀

2020/03/28

「英訳に英語力はあまり必要ない」とは?

以下の宣伝文句をご覧になった方は結構の数いらっしゃるのではないだろうか。

「英訳に英語力はあまり必要ない」

ええええええ!そんなことないでしょーと思うかもしれない。

しかしこれは、「英訳に必要なのは英語力よりも日本語力だ」と解釈するべきなのではないでしょうか。

こう考えると上の宣伝文句の意味がちゃんと伝わります。宣伝文句は、キャッチコピーなので、普通、真逆のことを言ってる場合が多いですよね。


2020/03/26

コロナのため在宅勤務が増えたら仕事が減るのは翻訳会社?

特許事務所が内製化を進めるため、翻訳会社の仕事が減るという意見もあるようです。全ての翻訳案件を内製化することは不可能ではないかと思うのですが。でも仕事は減るかもしれませんね。増えるかもしれませんが。

しかしメーカーさんが内製化を進めてしまったり、すべてを翻訳会社に依頼してしまったら、特許事務所さんは翻訳の仕事がなくなるのでは?

なんてことないでしょうけど。

2020/03/19

リモートワークに関する誤解~パート2

ある士業さんが「在宅勤務しようとしたら妻に断られた」と言ってました。当たり前である。在宅勤務は、家でくつろいでいるのではない。自宅が職場になるのである。もう一度書く、

在宅勤務は、自宅が職場になることを言う。

自宅を職場にされることを嫌うパートナーの方がいて不思議ではない。そりゃ職場にされたら嫌だろ。業者さんから家に電話がかかってくる、仕事の郵便物が届く、プライベートとビジネスとの区切りがなくなる。家族は歓迎しないだろう。

在宅勤務はいいことばかりではない。在宅勤務への移行はそんなに簡単なものではない。コロナのために急に在宅勤務に移行する必要があったのは理解していますが、本当は、在宅勤務は、ある程度の猶予期間を設けて徐々に導入した方がいいです。こうなる前に在宅勤務を一部のスタッフだけでも試すことができたはずだ。

弊社は、在宅勤務を導入するまえに試験は行った。それから導入した。僕は、石橋を叩いて一度後戻りする性格だ。だから思いつきでは事務所を運営してない。

2020/03/17

お値段の問い合わせがあった場合

「これこれの翻訳料金を教えて下さい」というお問い合わせをいただくと「いくらいくらでございます」と答えます。

まぁ普通はこんな感じで「では検討させていただきます」とか「ではお願いします」とかになります。

ご依頼いただける段階になって、問い合わせの時点ではお聞きしていなかった作業が追加される場合がある。表を作成しろとか、翻訳以外にチェックを入れろとか、フォーマットを整えろとか、画像にテキストを挿入しろとか、用語集を提出しろとか、あれもしてくれとか、これもしてくれとか。

あまり大きな声では言えないが、特許事務所さんがこのような要求をされることはまずありません。要求してくるのは同業者さんですね。

昔はそれでもお引き受けしていましたが、今は、再見積もりをしていますね。無償サービスは致しかねますので。でもご要望を全部お聞きすると40円/ワードぐらいになっちゃいますよ。

2020/03/16

オールラウンドプレーヤーを目指す?スペシャリストを目指す?

元ジャイアンツの王貞治氏が興味深いことをおっしゃっていました。

たとえば、昨年のプレミア12で“代走のスペシャリスト”として活躍した周東のように、一点に特化する選手が出てきた。すべての能力で60~70点の平均点をとる選手よりも、自分の得意なところで90点以上を取れる選手が求められるようになっている。

特許翻訳においてのオールラウンドプレーヤーとは、どの分野でも、電気/電子、機械、化学、バイオでも、70~80点ぐらいの評価の完成度の翻訳を行える人のことを言います。

スペシャリストは、特定の分野、例えば、バイオ、に関しては、95点ぐらいの評価の翻訳を毎回行える人のことを言います。

さてどちらを目指すべきでしょうか?

2020/03/12

リソースを確保しておいて下さい!

来月大量の案件が発生する見込みのため、御社に月間〇〇万ワードを発注したのでリソース(一般的には、翻訳者のこと)を確保しておいてください。

昔は、このタイプの内容のメールとか電話の問い合わせが入った場合、事務所中上の下への大騒ぎをしてリソース確保に努めた。しかしこのタイプの問い合わせが実現することがないことが経験上分かったので、最近は、「実際に仕事が発注してからご相談下さい」と申し上げています。

それでもご納得いただけない場合、「リソースを確保するため、仕事が発生しなくても、キャンセル料として推定総額の〇〇%をご請求申し上げます」とご返答しています。

「それでは結構です。」と言われることが略100%です。

このようなリソース確約希望が発生してしまうのは、営業担当者が「とりあえず受注できそうです!」をプロジェクトマネージャーが「とりあえずリソース確保しておきます!」と返答してしまうからというかこういうフローで発生しているのではないかと思う(本当に思うだけ)。

僕は、プロジェクトマネージャーも兼ねているので、こういう問い合わせをしたくなる気持ちは良く分かります。でもこちらもビジネスでやってますので未確定要素は排除しなければなりません。未確定要素に基づいて経営判断を下すわけにはいかないのです。

<See below for a rough translation using machine translation.>

Reserve resources!

ABC Translator expects to see a large project next month. Therefore, we want to order your company tens of thousands of words of translation per month. We hope that you have the resources (generally, translators) to do this.

In the past, when we received an email or phone call of this type, we made a fuss and worked to secure resources. However, since experience has shown that this type of inquiries will not be realized, So recently, I respond to the client saying "Please consult after the work is actually ordered."

To clients who don't give up, I say, "In order to save resources, we will charge a 50% cancellation charge, even if no work occurs".

Clients who make inquiries often say, "No thank you."

This kind of request for resource commitment occurs when the sales manager says, "I'm very likely to receive an order!" And the project manager responds, "Now I will secure resources!" I guess it's because it just happens (just really thinks).

Since I am also a project manager, I understand the desire to make such inquiries. However, it is a business, so we need to eliminate uncertain factors. Business decisions cannot be made based on uncertain factors.

2020/03/06

リモートワークに向く人、向かない人ーその2

「リモートワークの際は、スーツを着用のこと」と会社に命じられたとする。これがどれほど無意味であっても雇用契約を結んでいる限り就業規則である会社のルールには従う他ない。やってられないよと言って無視していると「就業規則違反」のため、最悪、解雇もあり得る(実際、この違反だけを理由に解雇しても不当解雇に当たると思う)。

リモートワークは、フリーランサー契約ではない。これは「リモートワークに向く人、向かない人ーその1」でも書いた。もう一度、ここに書く。リモートワークは、雇用契約である。会社のルールに従いながら自宅で勤務することである。

もし上のような「リモートワークの際は、スーツを着用のこと」がばからしく無意味であると感じるのであれば、労働組合等を通して、経営者側と話し合って変更してもらうしかない。経営者側が変更に応じない限り、このルールを無視すると就業規則違反である。事務所勤務であっても「こんなルールあほらしくて守ってられるかよ」的な態度を取る人は、リモートワークでも同じ態度を取る可能性が極めて高い。

雇用契約をしている限り、就業規則は遵守しなければならない。リモートワーカーは、フリーランサーではない。

2020/03/05

そんなに怒らないで

やはり文面からその人の感情が分かるというお話をします。

翻訳と共と翻訳メモも納品していただいています。その翻訳メモの内容なのですが、どう読んでも翻訳者の怒りみたいなのが伝わってくる場合があります。「原文に誤りが多すぎる!いい加減にしろ!」、「論理が破綻している!お前の頭が悪すぎる!」みたいな感情が伝わってきます。

お気持ちは良く分かります。しかし考えてみて下さい。プロの翻訳者としてその怒りを依頼主にぶつけて何か得ることはあるでしょうか?それで気分が晴れますか?

怒りをコントロールできないのは、コントロールできない側の問題だと思います。コントロールできていないか単なるコミュニケーション能力が低いかの問題でしょう。

だからそんなに怒らないで。

2020/03/02

リモートワークに向く人、向かない人ーその1

コロナウイルスの影響でリモートワークに関する話題をそこら辺で耳にします。本日は、リモートワークに向く人、向かない人に関して書いてみます。

事務所で仕事をする場合と、自宅で仕事をする場合との間には、精神的な違い、物理的な違いがあると思います。これらの違いが仕事のパフォーマンスに対して影響を与える場合があるようです。

表1:事務所勤務と自宅勤務とにおけるパフォーマンスの比較
事務所自宅
タイプA良い良い
タイプB良い悪い
タイプC悪い良い
タイプD悪い悪い

*「良い」、「悪い」は、パフォーマンスが良いか悪いかを示しています。

これらの4つのタイプの中で、タイプA型、タイプB型のスタッフについては理解しやすいと思います。A型は、いつでもどこでも最高のパフォーマンスを示すことができる人です。D型は、就業場所は関係なくパフォーマンスが悪い人です。

興味深いのが、タイプC型、タイプD型の人です。前者は、事務所で仕事をすると非常にパフォーマンスが良いが、自宅だとパフォーマンスが悪い人です。事務所では指示書を穴が開くまで注視してあれだけ細かに仕事ができるのに、自宅だと翻訳指示書のこまかい指示をなぜか飛ばしてしまう、凡ミスをする、そういう人です。

後者は、事務所ではそれほどパフォーマンスが良くないのに自宅では生まれ変わったようにパフォーマンスがが良くなる人です。ただしこういうタイプの人には直接お目にかかったことがありません。

タイプC型の人は、きっと自宅だと気が緩んでしまうとか、気が散る条件がそろっているとか、PCの性能が悪いとか、事務所のように仕事ができる環境が整っていないとかが理由かもしれません。

世間では、コロナウイルスに感染する可能性があるため、リモートワークを導入し始めた企業さんが一気に増えたようです。もしタイプA型、タイプC型の人が半数以上いたら生産性は向上するでしょう。反対に、タイプB型、タイプD型の人が半数以上いたら生産性は落ちるかもしれません。

技術的には、可能であっても、リモートワークは、簡単に導入できるわけではないと思います。人の性格も考慮しなければなりませんし、自宅で仕事ができる環境が整っているのかも考慮しなければなりません。後者の場合、仕事ができる環境に整えるために企業はどの程度費用を負担できるでしょうか。