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2015/07/10

クライアント数を数えてみたら・・・。

暇だったわけではないですが、クライアントって何社あったかな?と思って数えてみました。

10社もないことが分かりました。

一桁なのか・・・。

ちなみに年間売上は、1社当たり年間N百万~N千万円です。創業以来約10年間に亘ってお取引させていただいているクライアントもいます。

既存客とお取引すると分かりますが、営業経費がほぼゼロになります(ゼロにはなりません)。

基本的にネット営業に特化しているため、営業経費を可能な限り抑えることができています。

我々は、新規客を年間100件獲得みたいな営業戦略を取っていません。そもそも扱っているサービスが特許翻訳の場合、普通、1社に対してある程度の期間サービスをご提供するので、年間新規100件ということはあり得ないです。

新規客を獲得することに対して時間と費用を掛けるよりも既存客に対して時間と費用を掛けます。それが我々の営業戦略です。

新規客の数ではなく、1社当たりの売上を重視しています。

我々のような規模で会社を経営しようとすると工夫して経費削減に務める必要があります。結局、営業経費を削減したというわけです。

ちなみにグランフロント大阪オフィス開設までマジック50になりました!

淀屋橋のオフィスもしばらく残します。


2013/07/23

円安の影響と翻訳会社との関係

ブログの下書きを見てたら下のような下書きが見つかりました。実は、下の記事を書いたのは今年(2013年)の2月です。

すでに1ドル=100円になりましたね。選挙も終わり、円=ドルはどうなるでしょうか。確か、昨日(7月22日)は、101円だったと記憶しています。

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円安について書いてみます。

私の記憶が正しければ、2012の後半のある時期、1ドル=78円だったと思います。

この時期、翻訳会社が海外に子会社を設立して、円高を利用していました。日本国内の翻訳者さんに対しても翻訳料金をドルで支払っていたところもありました。

2013年2月現在、円安です。1ドル=94円です。

最近、翻訳会社さんが日本国内の翻訳者さんを募集する求人広告をよく目にするようになりました。円高の効果が薄くなってきたので、日本国内で円払いができる翻訳者さんを確保しようとする動きを感じます。

特許、知財翻訳の場合、円安の方がメーカーさんはお得ですから外国出願も増えるようです。2012年の11月~12月に比べて、2013年の1月はより忙しかったです。

この状況では、当然、海外のクライアントに対して営業を強化することも考えられます。円安ですから日本国内の翻訳会社を利用すればお得ですと、というわけです。

たしかに日本は、円安の方がビジネスは活発になるかもしれませんが、コストも上昇します。経営改善をする場合、「コストを下げるよりも売り上げを上げろ」という基本がありますので、たとえコストが上がってもそれはそれでいいかもしれません。

私が独立した2006年は、確か、1ドル=120円だったと記憶しています。2013年中に、1ドル=100円まで円安が続くでしょうか?

平日の朝10時に、銀行から為替レートの速報メールを頂戴するのですが、いつも10時頃、ソワソワします。


2013/02/11

翻訳会社の最低料金はおいくらぐらい?-001

翻訳会社の最低料金に関して書きます。

翻訳料金の大半は人件費です。翻訳コスト、事務所経費、会社の利益等から合理的に算出されています。値引きは可能ですが、保証対象外の料金も存在します。つまり修正の依頼があってもお受けできないような低価格です。基本的には、修正は応じることができなくてもよいのなら値引きはいくらでも可能です。

日本国内では、翻訳会社が設定する料金としては、日英特許翻訳なら9円/文字(18円/ワード)でしょう。これ以下の料金で行われた翻訳に対して、修正を希望しても断られます。この料金の翻訳に対して修正を後で加えてほしいとお願いする方が間違っています。安物買いの銭失いとはこのことです。

翻訳会社の場合、翻訳者とチェックする人は別人ですから最低限2名分の人件費が必要です。フリーランサーさんの料金が翻訳会社のそれよりお安い理由は、フリーランサーさんは1名分の人件費だからです。

ただしどうすればコスト削減が可能になるかという課題に対しては、経営者として、その解決策を常に考えています。ここを諦めたら経営者として終わりだと思います。

どうすれば現在の最低料金を1円でも―0.5円でも―削減できるようになるかという課題は各翻訳会社さん共通の課題でもあります。

株式会社MK翻訳事務所
541-0047 大阪市中央区淡路町3-4-3 仁商建物3階
特許・知財:http://www.mktrans.jp/
リーガル:http://mktranslation.jimdo.com/
EN:http://mktrans.jimdo.com/

2012/04/11

ホテルビジネスと翻訳ビジネスの共通点

ホテルビジネスと翻訳ビジネスの共通点は、人件費率の高さである。

僕は元ホテルマンだった。大阪のホテルが一時期バタバタと倒産に追い込まれたり、オーナーが変わったり、買収されたりしたことがあった。原因は様々だが、人件費率の高さが経営を圧迫したと言われている。

当時は、フロントレセプションの年収が1000万円に近いホテルもあったらしい。20年前の話しだけど。当然このホテルはつぶれた。

当時、ホテルでは、フロントレセプションは現金を取扱うので、大卒の社員でなければならないと言われていた。今、そんなことを言うホテル経営者はほとんど皆無だ。むしろ、ほとんどのホテル経営者は、正社員、契約社員、外国人留学生等のアルバイトをうまく配分するのがいいのだと言う。先日、利用した老舗系列ホテルでチェックアウト業務を機械化していたのはさすがに驚いた。

翻訳業界も似たことが言える。日本やアメリカなどの先進国在住の、人件費が高いネイティブ翻訳者だけを起用しても翻訳会社の経営は成り立たなくなりつつある。

翻訳会社は、人件費を削減するために様々な取組みを行っている。例えば、アジアのベンダーさんを使う。アジアの翻訳者を使う。機械翻訳を使う。TMのリソースをうまく再活用する等。ネイティブはチェックだけを行うなんてのもありだ。これらをうまく導入したり、組合わせて活用することにより、品質を維持しながら経費を削減するたゆまぬ努力を行い、ノウハウを蓄積し、生き残りをかける。

バックオフィス業務(データ変換、TM作成、DTP)なんかは海外のベンダーに依頼する。社内作業と外注とをうまく配分するのがいいみたいだ。

2012/04/09

社内(所内)子会社化

ご利用いただいている特許事務所の担当弁理士さんには時間を見つけてご挨拶に伺うようにしている。弊所近くに播磨屋のせんべいが売られているので、そこで1000円ぐらいのせんべいを買って持って行く事が多い。お値段は1000円ぐらいだし、お互いに負担にならないだろうし・・・。こういう日はちゃんとジャケットを着て行く。ジャケットは事務所においてあるのだ。ちなみにこのジャケットはある理由があって「チンドン」と呼ばれているが、そんなことはどうでもよい。

このようなご挨拶を通じて、弊社をお選びいただいた理由をお伺いし、マーケティングを行っているのだが、ここ数年、何軒かの特許事務所さんにおっしゃって頂いた理由は以下のようなものである。

特許事務所さんが、翻訳部門を社内子会社化したらしいのだが、別会社なので、翻訳を依頼する場合は、見積もりを取るらしい。で、その見積もりが高すぎるので、ネットで検索したら弊社がヒットしてご依頼頂いたらしい。

社内子会社化しているので、その翻訳部門とは、同じ建物もしくは同じフロアに存在したりするのであるが、値段が合わないので翻訳はわざわざ外注。一応、その翻訳部門は、別会社だけど依頼すると「あっ、その日程じゃ無理」とかも簡単に言われるらしい。別会社っぽくないけど、まぁいいか。今まで同じ事務所のスタッフだったわけだしね。

出願明細書の翻訳はその子会社がほぼ100%やっちゃうので、まず新規の翻訳会社が入りこむスペースはないけど、契約書、コレポン文書、その他一般のビジネス文書、商標文書の翻訳なら需要がありそうだ。

大手特許事務所さんが翻訳部門だけではなく、調査とか商標とか外国出願とかも子会社化されているケースはよくある。

事情があってこれ以上書きません・・・。

2012/04/06

「低価格」=「低品質」ではない

今日はある誤解について書いてみます。それは、「低価格」=「低品質」という誤解です。

これは大きな誤解です。「低価格」=「低品質」ではないということです。

例えば、マクドナルド、フェデラルエクスプレス、UPIは「低価格」=「高品質」です。

マクドナルドは、どの店舗でも同じサービスを受けることができます。味も同じ、大きさも同じ、料金も同じです。品質管理は非常に厳格です。マニュアルも完璧なものが用意されています。「低価格だが高品質」です。ハンバーガー1つが80円(違った?←100円だそうです)。私は個人的にその品質に満足しています。80円はお値打ちです。

これを翻訳に当てはめてみましょう。

「スピード翻訳(色々な名称が付いていると思いますが)」というものがあります。お値段はお安いです。では品質はどうでしょうか。実は高品質です。なぜならトッププロが翻訳しているからです。私がお付き合いのある翻訳会社の社長さんからお聞きした話しですが、その翻訳会社でスピード翻訳用の翻訳者を募集したところ2000人(?聞き間違い?)の応募があったそうです。勿論、合格は数人のみ。トッププロが自分の隙間時間を利用して翻訳しているのです。翻訳者が自分の大きな案件を翻訳しながらちょっと休憩中とかの隙間時間を利用してスピード翻訳に対応します。ですから品質は高いのです。

よく考えてみれば、「低価格で低品質」の商品は市場から消える運命にあることが分かります。

「この価格でこの品質なら仕方ないね」程度では、市場から消えて行くだけです。「この価格でこの品質なんてすごいね」とユーザ様に感じていただく必要があります。

「翻訳料金が高い」=「高品質」とういう公式は必ずしも成り立つわけではありません。なぜならどの翻訳会社も「低価格」=「高品質」に対して企業努力を怠らないからです。ですので、個人の翻訳者さんの翻訳料金より翻訳会社のそれの方がお安い場合があり得るのです。

この企業努力に関しては、いつかもう少し詳しく書いてみたいと思います。