2012/05/04

「仕事中毒」という病気

私はここ6年ほど病気を患っていました。重度のワーカホリック患者でした。過去6年間、平均して、1日完全に休んだののは年間10日ぐらいだったと思います(そんなに休んでない年もあったと思います)。

独立1年目にすぐ中毒症状が出ました。土日祝日と平日の区別が付かなくなるまでにそれほどの時間はかかりませんでした。それ以降、中毒患者のごとくずっと仕事ばかりしてきました。

この当時は、仕事があるだけでもありがたいと思っていましたので(現在も仕事を頂けるありがたさは変わりません!)、土日祝日も仕事をしている自分はいけてると感じていました。初めて契約してくれたエージェントさんからのお仕事は断らずに全て受けていました。その他にも2~3社契約していただけたのでほぼ365日稼働していました。

1年目は自分一人で仕事をしていました。10か月で年商が600万円。忙しくなってきたので2年目には家内に仕事を辞めてもらい自分の仕事を手伝ってもらうようになりました。2年目に年商1千万円、3年目には1千5百万円と順調に売上だけは伸びて行きました。

売上も順調に伸びて行きましたので、忙しくて当たり前だと思いました。最初の3~4年は、まさか自分が病気だとは夢にも思いませんでした。

サラリーマン時代、連休は必ず家内と旅行に行っていたのに、独立してからは土日祝日も仕事をやり続けたため、旅行らしい旅行に行った記憶がありません。

その後、お陰様でクライアント様も増えてきたので家で仕事をする限界が来ました。それで大阪市内に事務所を借りることにしましたた。翻訳に加えて事務所の経営も自分の責任でしたので更に忙殺されました。

理由は忘れてしまいましたが、ひょっとして自分は病気ではないかと感じるようになりました。ここ1年ぐらい前からですが、その症状が悪化していると自覚できるようになりました。すると、逆に心に少し余裕が出てきました。病気だと気付いたからです。

2011年からある翻訳イベントの運営をお手伝いをさせていいただく予定でしたが、途中でご辞退させていただきました。精神的にも体力的にも限界が来ました。このときから自分の症状を悪化させないよう少しずつ努力するようになりました。

中毒症状を自覚できて自分で脱する努力ができるようになって本当によかったと思っています。

ベストセラーの本ですので、ご存じの方も多いと思いますが、「The E Myth (1991), Michael Gerber」を読んでみました。この本には、失敗に終わるスモールビジネスのことが書かれています。どうすれば失敗せずに済むかということも説明されています。人に教えられない仕事(マニュアル化できない仕事)をやっている限り、その組織は大きくならないことを学びました。以前は、自分が全てを行わないと落ち着きませんでした。

2011年の暮れにスタッフを採用することを決定しました。ハローワークに行って初めて求人広告を出しました。それと在宅スタッフもインターネットを使って募集しました。

2011年の暮れは、独立して初めて年末年始の休みを取りました。12月30日~1月3日まで完全に休みました。

中小企業なので土曜日も休みにするのはなかなか難しいのですが、日曜日は休むようにしています。

これからは人を育てることに全精力を注ぎたいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿