本日はみなさんにクイズから入ります。次の単語を訳して下さい。
問1) To
さあどうでしょうか?
答えは、「終了」です。
はぁ~とお思いになるかもしれませんが、ある特定の場合、「終了」です。では、どんな場合でしょうか。以下をご覧下さい。
となりますよね?
実は、翻訳者さんは「宛先」と訳してきたのです!答えが分かってしまってからでは「宛先」はないだろと言いたくなりますが、UIを目で確認できない場合、このような誤訳が発生してしまいます。
つまり「To」だけを訳せと言われても実物を確認しないと訳語を決定することができないのです。ですので、誤訳は誤訳なのですが、これを誤訳を断言するのは揚げ足取りでしかありません。
ちなみに「New Work」は「新規案件」ですが、最後の「Work」を「York」と勘違いして「ニューヨーク」と翻訳してくる人もいます・・・。いきなり「ニューヨーク」はおかしいだろそれ。
このような誤訳はソフトウエア開発とマニュアル制作を同時に行なった場合発生してしまいます。開発側は一生懸命納期に間に合うように開発するのですが、どうしても予定通りには開発できそうにない。翻訳側はソフトのUIを実際に見ながら翻訳をしたいがソフトが間に合わない。こういうケースは頻繁に起こります(こういった場合、とばっちりを受けるのがプロジェクトマネージャーです。両方から文句を言われるからです)。
では、このような誤訳が発生した場合、実際にはどのように処理をするのかと言うと、普通、次のバージョンアップのときにこそっと修正します・・・。本当にこそっと・・・。
でも最近は、クラウド上のソフトのマニュアル翻訳では、誤訳が発覚するごとに修正している場合もあるみたいですね。堂々と。
ではまた!
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