数年前あるベンチャー企業のセミナーに参加した。内容は、企業プレゼンに近かったが、イノベーションを起こす実例を紹介するセミナーと言ってもよかったと思う。
その会社の商品開発の基準は、1) 世の中にないモノ、2) 人々の生活を豊かにするモノ、3) 技術的なハードルが高いモノだとおっしゃっていた。志が非常に高い会社だなと感じたが、そのとき、うまく説明できないが違和感を感じた。
そして数年が経って、先日、その企業さんが破産申請を行ったというネット記事を読んだ。そのとき僕が違和感を感じた理由がやっと分かった。
その違和感というのは、この企業さんの商品開発の基準に「お客様目線」が欠けていることである。企業(エンジニア)目線でしか商品開発を行っていない。ただ単にエンジニアさんが「世の中になく、人々の生活を豊かにし、技術的なハードルが高いモノ」を作りたいと思っただけである。
商売の基本は、「人々(お客様)がほしいもの(サービス)」をお売りすることである。
だから機械翻訳や人工知能等を活用したサービスを開始しようが、お客様がご興味を示さない場合、売れない。
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