2013/10/23

スタンドアロン型の翻訳ソフトを使用していた時代(2~3年前)

会社経営の立場から翻訳システムを導入するメリットに関して、何回か記事を書いた。今日は、翻訳システムを導入していなかった時代について書いてみたい。

2年ほど前まで弊社はあるスタンドアロンタイプの翻訳ソフトを使っていた。MSワードをベースにしたTMだった。非常に軽いソフトだったし、料金も安かったので重宝していた。

仕事量が増えるに従って以下の問題が発生するようになった。
  1. 出張先で作業をするためには、TMをすべて移動させる必要がある。
  2. 同じPCで仕事ができない場合、TMを全て移動させる必要がある。
  3. 出張から帰ってくると、出張中の作業を反映させるため、TMを元のPCに戻す必要がある。
  4. 100ページほどの案件を処理しようと思ったら、データ容量が多すぎたため、最後の数ページでは、TMが正常に動作しなくなった。
もし私がいつも同じデスクで仕事をしていて、自分しか翻訳をしないのなら問題ない。しかし、出張もあるし、事務所以外の場所で作業を行うこともあるし、翻訳者さんも翻訳してくれるので、不便だと感じるようになった。

一番不便だと感じたのは、私しかこのソフトを使用していないので、翻訳者さんがMSワードファイルで納品してくるとわざわざこのソフトにインポートをする必要があった。インポート機能はあるのだが、類似したセグメントが複数ある場合、最適のセグメントが正しくインポートされるわけではなかったので、インポート後、セグメントが正しいかどうかのチェックをしなければならなかった。これは翻訳のチェックではなく、たんに正しくインポートされたかのチェックであり、このチェックが無駄だと感じた。

誤ったセグメントがインポートされてでもしたらチェック担当者がぶち切れていたことをを思い出す・・・。

このとき、私も、スタッフも、翻訳者さんもみんなが同じソフトを使ってくれたらどれだけ作業がはかどるだろか、と感じた。

上の全ての問題を解決してくれたのが翻訳システムである。

システムを使うようになって、上の問題は解決した。作業時間が本当に短縮された。

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