いい翻訳とそうでない翻訳の特徴について結論から書きます。
(1)短い語(単語)を正しく訳せている。
(2)長い語(センテンス)を「修飾語と非修飾語との関係が正しく理解しながら」を正しく訳せる。
以上です。非常に単純だと思います。
ですので、チェックを開始して、かなり最初の方(1ページ目とか)で単語レベルで誤っていたり、関係代名詞や複文を修飾語と非修飾語との関係を破綻させたまま訳していると、あ~この翻訳駄目だと感じます。
確かに単語の訳が適訳でないと該当分野には詳しくないと想像できますし、一見複雑なセンテンスでも内容が分かっているとたとえちょっとぐらい文法が破綻していても訳せるはずですしね。
翻訳をチェックする立場のスタッフからのいい翻訳の具体例も挙げます。
スタッフA
・用語の誤訳がない
・化合物名に誤りがない
・at least one ofを適宜訳し分けることができる(1つのor1種の)
・重量%の分母が分かっている
・at least, at mostを適宜、「以上」「以下」と訳せる
・当該技術分野の用語を使用している
・関係代名詞等の掛かり方に誤りがない
スタッフB
・話の流れに整合性がある
・文脈によって選択すべき訳語が異なる場合(例えば、reduce(還元、減少)やgroup(基、群))に、正しい訳語を選択している
・訳語の統一度が高い
・長い文章でも係り受けに間違いがない
・文意が理解できていると、文法的にも間違いが少ないと思います。
・逆に技術内容又は原文が理解できていない場合、訳文を読んでも文意がわからないことが多いです。
とにかくいい翻訳は、チェックが楽です(笑)。
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