1)マニュアルがある。単語リストがある。
事務所の方針を記したマニュアルもあるだろうし、クライアント別のマニュアルもあるだろう。指定された用語もあるだろう。やはりそれらがないとばらつきが大きくなってしまう。複数の案件に跨ってフレーズレベルで統一することは難しい(できないことはない)ですが、キモとなるところは統一する必要がある。そのときに活用するのがマニュアルや用語集。
2)ワークフローがある。
翻訳>校正>フィードバック>フィードバック反映>納品>クライアントフィードバック、みたいなワークフロー。ワークフローがあるから複数人が特定の役割を担うことができる。ワークフローはクライアントにより指定される場合があります。
3)1日2500ワード翻訳の上限がる。
1日5000ワード翻訳出来ます!という翻訳者さんがいらっしゃいますが、あんまり信用していません(中にはおできになる優れた翻訳者さんがいらっしゃるとは思います)。我々は、品質管理上、1日の翻訳量に上限を課しています。
4)テクノロジーを活用する。
「てにをは」や漢字変換(英語のスペリング)等は、テクノロジーに頼った方が早いし、確実でしょう(目視も必要です)。過去案件とフレーズや用語を一致させるならトランスレーションメモリのようなCATツールを使えば、便利です。
5)1日8時間眠れる。週休2日。
体調が悪くてはいい仕事ができません!
6)翻訳に集中できる環境にある(質問をできる上司、先輩がいる)。
高速道路が傍を走っていて騒音が激しいような環境ではなかなか集中して翻訳できないと思います。質問は溜めずに即解決した方が良いです。解決できれば心もスッキリして目の前の翻訳に臨めると思います。
以上6点挙げました。全てが満たされたらそれなりの翻訳ができると思います。クライアント様は、翻訳を依頼する前に、どのようなワークフローで翻訳するかとか、どんなテクノロジーを活用しているのか、1日の翻訳量はどれぐらいか等を尋ねれば、大体の品質が想像できると思います。
翻訳者さんは、もしその翻訳会社に就職しようとしているのであれば、品質に関してどのような姿勢で臨んでいるかを知る尺度になるとと思います。
【お知らせ】
お陰様で2016年11月16日で10周年を迎えます。お客様に恵まれた結果だと思っています。スタッフにも恵まれました。運もあったと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿