2017/01/31

様々なCloud translation system

追記:2017年2月8日

以下のシステムでは、登録翻訳者をシステムに登録する際、ユーザ側では作業ができません。システム側に依頼する必要があります。その際、エクセルで翻訳者のDBを作ってシステム側に登録を依頼します(その際、NDAを交わすことは可能)。現在、弊社では、社内的な試験使用に限定しています。

追記:2017年2月19日

上にお書きしたNDAでは、翻訳者のメールアドレス、翻訳済みのデータもカバーされます。

クラウド型の翻訳システムは、事務所で主に使用しているクラウド翻訳システム以外に、数多く市販されています。本日、知ったのはロシア製(アメリカにも支店はある)のシステム(プラットフォーム)です。

SmartCAT

HPをご覧いただくとお分かりのように、ロシア語、英語、日本語のページがあります。日本市場に力を入れていらっしゃることが分かります。

ダイレクトメールで知りました。恐らく日本の翻訳会社にも同様のメールが届いていると思います。メールを受け取って、5分後にサインアップしました(とにかく試してみるのが僕の性格です)。

翻訳エディターは、ハードディスクにインストールするのではなく、ウェブ上で動作させます。sdlppx ファイルも直接インポートできます(sdlrpxも作成可能)。中でも便利だと感じたのは、複数の翻訳者が同時に1つの案件を翻訳できる機能です(セグメントが確定されない限り、PMは修正等を加えることができない)。

ただし機械翻訳を設定する場合、APIをユーザ側で自由に設定できるわけではなく、サービス側に設定依頼をする必要があります。しかもその設定は次回のリリースまで実装されないみたいです。

基本的機能だけで良いなら無料版を無制限に使用できます。無制限に使用できるのがすごいです!IT系の会社は無料でサービスを提供することがありますね。

用途ですが、システムなわけですから翻訳エディターとしての用途に加えて、以下が考えられます。

プロジェクマネージメントシステムとしても注目しています。つまりこれまでは、翻訳システムに加えて、案件管理表が必要でした。このソフトで代用が可能かもしれません。

また支払いシステムとして注目しています。今までは、翻訳者さんに請求書を送ってもらって支払っていましたが、このシステムから直接支払いが可能になります。

手数料の10%は支払う必要がありますが、事務の手間が省けると考えると悪くないかもしれません。

ただし仕事毎に支払う必要があるのでキャッシュフローには気をつける必要があります(クライアントから入金されるのは1ヶ月後ぐらいなので)。

ビジネスモデルの話をします。

無料でどうやって商売しているかというと、システムの利用料金で売上を上げるのではなく、登録されている翻訳者に仕事を発注する際に手数料を支払わせて売上を上げるビジネスモデルです。最近はこのタイプの翻訳システムが増えてきましたね。

調べてみると日本人の翻訳者さんもすでに大勢登録していました。

ハードディスクにインストールするタイプの翻訳ソフトを高価で販売するというビジネスモデルは、今では昔のビジネスモデルです(有料のサポートサービスも昔の概念でしょう)。ソフトは無料(又は無料に近い値段)で提供して、利用者を増やして、その利用者から売上を上げるというネット時代ならではのモデルです。

値段次第ですが、弊社でも導入を考えてみたいと思います(法人料金は見積もりをお願いしないと分からないようです)。

*2月1日追記:お値段は、法人用のアドバンスプランの場合、Nドル/月のようです(正確なお値段をお知りになりたい方は直接お問い合わせ下さい)。このお値段は、無制限のユーザー数が含まれます(だから翻訳者が1万人でもこのお値段。5人でもこのお値段のようです)。

でも無料で使用できるので、当面は、無料版でいいか・・・。

翻訳システムの場合、一般ユーザ用のシステム、ソフト、アプリと違って、ユーザ数に限りがあります。翻訳業界でしか使用されません。投資家から巨額の投資を期待することは難しいでしょう。莫大な利益を得ることも簡単ではないでしょう。それでも開発を志す人達に敬意を示したいと思います。

僕は新しいものがとにかく好きなので色々試してみようと思います。

ある程度試してみたらこのブログでも書いてみたいと思います。

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