2017/10/11

自分より翻訳能力に劣るチェッカーが校正担当の場合の心得

本来、チェッカーは、翻訳者のエラーを見つける仕事なので、

能力=翻訳者<チェッカー

の不等式が成立するべきである。

しかしときには、

能力=翻訳者>チェッカー

の場合もある。そのとき、翻訳者としては、どういう心構えをすれば良いかについて書きます。

結論として諦めが肝心である。

スポーツで例えると、チームのエースである(例えば、ジャイアンツの菅野投手)が7回までリードした状態で、中継ぎ投手にリレーする場合を想像すれば良い。中継ぎ投手の方が、菅野投手より劣るのは明らかである。しかしこの場合、先発投手である菅野投手は、ベンチで声援を送ること以外にできることはなにもない。中継ぎ投手がばしっと抑えて試合に勝つ場合もあれば、逆転されて負ける場合もある。

しかし菅野投手クラスになると、年間15勝以上は勝つし、防御率も2点以下である。日本代表でもエースピッチャーである。心の底では逆転を許した投手のことをボロカス言うかもしれないが、口には出さない。

翻訳者もこれぐらいの気持ちで業務に励んだ方が良い。

年間15勝ぐらいできるチームのエースと言われる翻訳者を目指すべきだ。

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