2017/02/14

アウトソースすること、しないこと

僕の事務所の方針で、売上が上がらない部門(経理とか)は、アウトソースすることにしています。売上が上がる部門(翻訳)のみ社内で行っています。年商1億円以下の会社はこれでいいと、言われて、考えてみたらそれでいいかと思いました。

契約書のリーガルチェックもアウトソースしています。内容により、行政書士さんか弁護士さんを使い分けています。特に英文契約書は、リーガルチェックを必ず行います。リーガルチェックを行った上でサインします。適当にサインなんて絶対にしません!

10年前会社を設立するとき、行政書士さんに依頼しました。自分でできないわけはないと思いましたが、アウトソースしました。理由は、すでに翻訳の仕事を開始していたので、忙しすぎて、自分で登記する時間がなかったためです。もう1つの理由は、会社登記の方法を学んだとしても将来会社登記を再度行うことはない。ノウハウを蓄積する意味はないと判断しました。可能性としては、将来、別の会社を設立することはあるかもしれません。しかしそのときは今よりも忙しいはずなので、行政書士さんに依頼するはずです。ということは会社登記のノウハウを貯める必要は全くありません。

外国人スタッフのビザ関係の手続きも行政書士さんにお願いしています。できないことはないでしょうが、プロに任せた方が確実です。それに一度不受理になると再交付まで時間がかかるらしいので。大阪南港の入国管理局まで往復する時間もありませんので・・・。

僕は全てを自分一人でしません。スタッフもいます。プロの方々もいらっしゃるので。コラボレーションです。会社の基本方針の1つです。

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本日は、バレンタインデーですね

本日は、待ちに待ったバレンタインデーですね。

しかし事務所的にはチョコレートの交換を禁止はしていませんが、少なくとも僕は受け取らないことにしています。

ですから毎年事務所ではゼロです・・・。

と思っていたら昨日開催した歓迎会のお礼として新しいスタッフからチョコが。

でもみんなで食べるので・・・。

先程ナレッジサロンの担当の方がチョコを配っていました。これもカウントすると2個か・・・。

奥さんからももらえたので3個。ちなみにその日のうちに全部食べてしまったのだが、チョコは、2ー3日に分けて食べるものだと叱られた。

追記:そして本日(2月15日)、大学の後輩に会ったときにもらえたので4個・・・。

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2017/02/13

今日は、新スタッフの歓迎会

本日は、1月に入社したスタッフの歓迎会ランチを開催するのでいつも在宅勤務のスタッフも出勤しました。いつもより1名多いです。

場所は、いつも利用させていただいているグランフロント大阪北館2階のサントリーウイスキーハウスさん。

歓迎会はいつもランチタイム。忘年会もランチタイム。ハンバーグ派が4名、魚派が1名。

勤務時間内に終業できるように開催はランチタイムにしています。

話題は、大阪の南、大阪の北、新世界、赤穂、ジョージア州、有機化学、バーボン、豊中、ネイティブであってもTOEIC満点取れるわけではない、ブルース、阪急沿線はコープが多い?、社長は寒がりなどでした。

その後、事務所勉強会(というかミーティング)。在宅スタッフの赤ちゃん(生後3ヶ月?)をオンラインごしに初めて見ました。

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2017/02/12

10年目で止めたこと

創業以来10年経過しました。次の10年のために、新しいことをしようと決心しました。Hybrid Translation なんかもその1つです。

止めたこともあります。

1つ目は、twitterと facebookを中止したことです。士業さんやフリーランサーさんは、必要かもしれませんが、翻訳会社として特に必要ではないというのが10年間で分かったことです。翻訳会社さんの社長さんが書いているブログをあまり存じ上げません。恐らく忙しすぎて書いている時間がないのだと思います。twitterと facebook経由で仕事が生まれたことは略ゼロです。宣伝広告を果たしていません。

2つ目は、ファックスDMも中止しました。実は反応率は低くなく、費用対効果も比較的高いことが分かりましたが、当初考えていたことが実現できそうにありません。戦術としては悪くないかもしれませんが、別のことを考えようと思います。

3つ目は、SEOも止めました。以前も書きましたが「特許翻訳」というキーワードで1位で検索されたとしても売上に直結しないことが分かりました。特許翻訳業界ではSEOは無視しても良いと判断しました。2016年の年末の休みにちょうどホームページの契約更新の時期が来ました。そのタイミングでホームページを削除しました。しかし自分自身、事務所の住所を覚えてないのでホームページがないと困ることに気づきました。慌てて新しいホームページを正月休みに作りました。その結果、ドメインが新しくなりました(笑)。

4つ目は、名前は言えませんが某CATの使用を中止しました。トラブルが発生すると半日はかかるし、ファイル交換でフィールドコードは破綻するし、バージョンが異なれば問題が発生するし、第一、価格が高い!だから止めました。

続けることは続けて、止めることは止めます。次の10年のために。

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2017/02/11

翻訳だけで食べていける人、いけない人

大学時代、少しだけギターを弾いていました。モントローズというバンドのコピーバンドのようなものを少しやっていました。社会人になって音楽からは離れた生活をするようになりました。大学時代購入したギターはギブソン・レスポール・カスタムという当時26万円もした非常に高価なギターなのでずっと家に大切に保管していました。ほこりをかぶったままだったのであまりにも可哀想に感じたのでメンテナンスをすることにしました。近くの楽器屋に電話で問い合わせると2万5千円ぐらいでリペアできるという話でした。ずっとほったらかしたしていたギターが2万5千円で綺麗になるなら安いものだと思いました(女の人もエステにこれぐらいかけると思います)。何度かそのお店のリペア担当者さんとメール交換をしました。結局、ギター自体を見てみないとなんとも言えないようなので、本日、土曜日にギターを持っていきました。

リペアの店の担当者さんは、僕と同時代の音楽を聞いていたようで、マイケル・シェンカー、リッチー・ブラックモア、ニール・ショーン(ジャーニー)、ランディー・ローズ、ナイトレンジャーなんかの話題で30分ほど盛り上がりました。そのリペア担当の方は、昔、スタジオ・ミュージシャンをやっていたそうです。音楽で食べていくのは本当に大変で、音楽を辞めて別の仕事をしていたこともありましが、縁があって今、楽器屋さんのリペア担当者としてお仕事をなさっているとおっしゃっていました。

「音楽で食べていくことは大変」であることは皆さんもご存知でしょう。ギターがうまい人はゴマンといるでしょうし、うまいだけではデビューできません。ルックスも大切です。スタイルも重要でしょう。

ふと考えてみましたが、「翻訳で食べていくことも」大変です。英語ができる人はごまんといます。英検1級とかTOEIC900点とかサラリーマンの中にも大勢いらっしゃいます。「翻訳だけで食べている人」は、日本中の労働者の中で極少数でしょう。それに英語ができても科学技術のことが分からなければ、特許翻訳は不可能でしょう。

実は、僕も一時期、翻訳から離れた時期があります。向いてないと思ったからです。翻訳以外の仕事をしていた時期があります。その仕事を止めた後、無職だった時期もあります。僕の事務所は、退職を引き止めない方針です。退職後どうするかも問いません。自分の人生ですから自分で決めれば良いと思います。何年かしてまた翻訳を始めても良いと思っています。翻訳以外にも仕事は色々ありますから自分でベストだと思う仕事を選べば良いと思います。日本に住んでいる限り、自分の人生は自分で決めることが比較的簡単でしょう。それにサラリーマンには、自由に退職する権利があります(経営者には自由に解雇する権利はありませんが)。

色々なことがありましたが、現在は、翻訳会社の経営者です。僕は、翻訳者ではなく経営者を選びました。翻訳が苦手だからです。翻訳者としては「食べていけない」だろうと思ったからです。昨年から仕事中心の生活を止めました。好きな音楽、体に良いフィットネスにも時間をかけるようになりました。仕事以外でお付き合いができる方々とも知り合えました。

なんども言いますが「翻訳だけで食べていく」ことはすごく大変です。

しかし「翻訳だけで食べていく」ことを望むなら、上の元スタジオ・ミュージシャンの方のように、現場(スタジオ、ステージ)以外のお仕事(リペア)も検討してみるべきです。僕は、「翻訳だけで食べていく」ことを望んだので、不得意な翻訳(現場の仕事)を諦めて、得意な会社経営を選びました。その結果、今でも翻訳業界にいます。翻訳以外の仕事はしていません。翻訳だけで食べています。

幸いにも翻訳業界には、ポストエディットという新しい仕事が生まれました。将来、「翻訳だけで食べていく」人に加えて、「ポストエディットだけで食べていく」人が誕生すると思います。

「昔、スタジオ・ミュージシャンをやっていました。ふとしたきっかけで今はポストエディットをやって生活しています」という人と出会っても不思議はないと思います。そのときは「やっぱりマイケル・シェンカーは、神だよね」みたいな話をしてみたいです。

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2017/02/10

日本翻訳ジャーナルに機械翻訳に関する記事を書きました。

日本翻訳ジャーナル(日本翻訳連盟さん発行)に機械翻訳に関する記事を執筆しましたよ!

発行されたら(3月号です!)読んでみて下さい。

なお僕以外に執筆する方は、それなりにお詳しい方みたいですので、結構しっかりした内容の記事らしいです。僕の記事は気楽に読める感じに仕上がっています(大幅に修正がなければ)。

記事は、発行後、社内翻訳者が英語にも翻訳します。翻訳後、全世界に向けて発表します(許可が出れば)。折角だから機械翻訳で下訳してポストエディットしてみます。そのうち、ドイツ語にも翻訳してみようかなー。

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2017/02/08

年商1億円以下の会社の経理業務

昔から、年商1億円以下の会社には経理担当者を雇うなと言われています。

経理業務は大切な業務ですが、経理業務自体では売上が上がらないので、経理担当者を雇う余裕があるなら営業マンを雇った方が合理的であるという考えです。

僕もその通りだと思います。

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2017/02/07

「社長」と呼ぶな

新しいスタッフが入ってきたのでというわけではないですが、昔から「社長」と呼ばれることに違和感を感じていました。

「マサ」と呼べ!と本日スタッフに通達した。

数年前にも試みましたが、浸透しませんでした。

どうなるやら。

2017/02/06

知財翻訳検定の実施が近づいて来ました!

知財翻訳検定の実施が近づいて来ました!

詳しくはこちらをご覧下さい。

今回も4名ほど受験する予定です。

昨年春には、電気/電子部門(日英)の1級合格者が1名出ました。

昨年秋には、化学(英日)の1級合格者が1名出ました。

現在、事務所内には1級合格者が2名います。

1級に合格すると報奨金(3万円)を支給しています。勿論、受験料は事務所が支払います。

特許翻訳を目指すなら英検やTOEICより知財翻訳検定を目指すべきでしょうね。英検1級取得していても明細書の翻訳ができるわけではないですので。

事務所内で受験対策用の勉強会も開催します。

今回も頑張って下さい!

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2017/02/05

同業界からイノベーションは生まれない。生まれるのは、・・・

同業内からはイノベーションは生まれない。生まれるのは批判だけだ!同業者さんのなかにも拡大解釈とか勘違いをなさる方は多いです・・・。

回転寿司業界では、ファミリーレストラン化を目指した回転寿司屋さんは同業者から批判を受けた。「回転寿司屋に、ラーメン、コーヒーなんて不要だ」という批判である。

ファミリーレストラン化を目指した回転寿司屋さんは、やがて業界で勢力を一気に伸ばした。ファンの心をがっちり掴んだからだ。

記事はこちら

翻訳業界では、機械翻訳を導入するなんてもっての他だ!という批判が溢れかえっている。機械翻訳は単なるツールの1つに過ぎないのに・・・。

同業者とコラボレーションしても新しいことは生まれない。イノベーションは他業種とのコラボレーションの結果だ。

同業者から生まれるのはせいぜい批判ぐらいですよ・・・。

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2017/02/02

20年後も生き残るためにすること

翻訳業は20年後消滅するらしい。

でもなんとしても生き残るために策を練りたい。

頭を柔軟にしたい(悪く言えば、のらりくらり生き残りたい)。会社に柔軟性を持たせたい。常に変化できる組織を構築したい。

顧客、スタッフ、銀行のうち一番大切なものはなんだ?みたいなことがよくビジネス書に書いてある。「我が社は、顧客よりスタッフが大切です!」と主張する社長さんもいらっしゃる。「顧客が一番大切です」という方もいる。

昔はこれでよかったと思うが、これでは20年後は生き残れない。時代は、コラボレーション、イノベーション、レボリューションの時代だ。変化は、同業者からは生まれない。そういう時代だ。

絶対大切なものはない!

新サービスを導入する際は、スタッフが犠牲になる。新しいサービスを導入する際、反対派が絶対いるから。そのときは大切なスタッフを切り捨てる必要がある。大切なのは顧客なので。

顧客を犠牲にする場合もある。例えば、顧客が指定してきたソフトウエアが高額で生産効率も悪い(おまけにサポートも有料だったとする)場合、その顧客は大切かもしれないが、指定ソフトウエアを使用せずこの顧客を犠牲にする場合がある。廉価で、生産性が高く、簡易なソフトウエアを使って別の顧客にサービスするわけだ。最初の顧客は失ったかもしれないが、事務所全体から見れば、生産性の高い別の顧客が獲得できた結果、売上が上がる場合がある。

だから一番大切なのはないのだ。一番大切なのは、そのとき一番大切だったものだ。20年後生き残るためには、これぐらいの柔らかい考えの方がいいと思う。

そのとき一番大切なものを一番大切にしたい。

2017/01/31

様々なCloud translation system

追記:2017年2月8日

以下のシステムでは、登録翻訳者をシステムに登録する際、ユーザ側では作業ができません。システム側に依頼する必要があります。その際、エクセルで翻訳者のDBを作ってシステム側に登録を依頼します(その際、NDAを交わすことは可能)。現在、弊社では、社内的な試験使用に限定しています。

追記:2017年2月19日

上にお書きしたNDAでは、翻訳者のメールアドレス、翻訳済みのデータもカバーされます。

クラウド型の翻訳システムは、事務所で主に使用しているクラウド翻訳システム以外に、数多く市販されています。本日、知ったのはロシア製(アメリカにも支店はある)のシステム(プラットフォーム)です。

SmartCAT

HPをご覧いただくとお分かりのように、ロシア語、英語、日本語のページがあります。日本市場に力を入れていらっしゃることが分かります。

ダイレクトメールで知りました。恐らく日本の翻訳会社にも同様のメールが届いていると思います。メールを受け取って、5分後にサインアップしました(とにかく試してみるのが僕の性格です)。

翻訳エディターは、ハードディスクにインストールするのではなく、ウェブ上で動作させます。sdlppx ファイルも直接インポートできます(sdlrpxも作成可能)。中でも便利だと感じたのは、複数の翻訳者が同時に1つの案件を翻訳できる機能です(セグメントが確定されない限り、PMは修正等を加えることができない)。

ただし機械翻訳を設定する場合、APIをユーザ側で自由に設定できるわけではなく、サービス側に設定依頼をする必要があります。しかもその設定は次回のリリースまで実装されないみたいです。

基本的機能だけで良いなら無料版を無制限に使用できます。無制限に使用できるのがすごいです!IT系の会社は無料でサービスを提供することがありますね。

用途ですが、システムなわけですから翻訳エディターとしての用途に加えて、以下が考えられます。

プロジェクマネージメントシステムとしても注目しています。つまりこれまでは、翻訳システムに加えて、案件管理表が必要でした。このソフトで代用が可能かもしれません。

また支払いシステムとして注目しています。今までは、翻訳者さんに請求書を送ってもらって支払っていましたが、このシステムから直接支払いが可能になります。

手数料の10%は支払う必要がありますが、事務の手間が省けると考えると悪くないかもしれません。

ただし仕事毎に支払う必要があるのでキャッシュフローには気をつける必要があります(クライアントから入金されるのは1ヶ月後ぐらいなので)。

ビジネスモデルの話をします。

無料でどうやって商売しているかというと、システムの利用料金で売上を上げるのではなく、登録されている翻訳者に仕事を発注する際に手数料を支払わせて売上を上げるビジネスモデルです。最近はこのタイプの翻訳システムが増えてきましたね。

調べてみると日本人の翻訳者さんもすでに大勢登録していました。

ハードディスクにインストールするタイプの翻訳ソフトを高価で販売するというビジネスモデルは、今では昔のビジネスモデルです(有料のサポートサービスも昔の概念でしょう)。ソフトは無料(又は無料に近い値段)で提供して、利用者を増やして、その利用者から売上を上げるというネット時代ならではのモデルです。

値段次第ですが、弊社でも導入を考えてみたいと思います(法人料金は見積もりをお願いしないと分からないようです)。

*2月1日追記:お値段は、法人用のアドバンスプランの場合、Nドル/月のようです(正確なお値段をお知りになりたい方は直接お問い合わせ下さい)。このお値段は、無制限のユーザー数が含まれます(だから翻訳者が1万人でもこのお値段。5人でもこのお値段のようです)。

でも無料で使用できるので、当面は、無料版でいいか・・・。

翻訳システムの場合、一般ユーザ用のシステム、ソフト、アプリと違って、ユーザ数に限りがあります。翻訳業界でしか使用されません。投資家から巨額の投資を期待することは難しいでしょう。莫大な利益を得ることも簡単ではないでしょう。それでも開発を志す人達に敬意を示したいと思います。

僕は新しいものがとにかく好きなので色々試してみようと思います。

ある程度試してみたらこのブログでも書いてみたいと思います。

特許翻訳会社が社内で抱える問題


  1. 高齢化
  2. アンチテクノロジー派の存在
  3. 優秀な翻訳者の採用の困難さ


これ以外になにがあったかな・・・?

2017/01/27

特許翻訳者の平均年齢って40才ぐらい?

偶然だと思うが、2日連続で同業者の社長さんとお話する機会があった。

色々おもしろい話をした(けど、ここには書けない)。

その中で、「若い翻訳者さんっていないよねー」という話題になった(そもそも20歳代の人の応募ってなかなかないですねと慰めあった)。

20歳代で特許の翻訳者を始める人は少数だろう。

どうしてもスタートが30歳代になる。

経験を積んだらもう40歳代だ。

翻訳会社の場合、30歳代でも若手だ!

どうしても平均年齢が上がった場合、フットワークが悪くなる、変化に対応できないというマイナス面はあるが、信頼できる、成績が一定する、落ち着いているというプラス面もある。

まぁ若い人がキャ~キャ~言ってる翻訳会社って想像できないが・・・。

2017/01/26

Runaway translator

発注後、連絡を断った翻訳者。

昨日の9時に納品予定だが音沙汰なし。

本日の朝からスタッフのべ5名(1名は自分の作業に戻る必要があるので夕方に離脱)でファイルを分割して翻訳作業開始。

Memsourceはファイル分割(均等に、又は任意の数で)可能なので、翻訳を開始。

納品には間に合いそうな感じです。

チームワークで乗り切ろうと思います。

2017年、共存、コラボ、異業種

Let's find a way to coexist!

Work through innovation.

A new idea comes only from a different industry!

2017/01/23

残業をしない組織の作り方


  1. 合理的に判断して無理難題と思われるご要望をお受けしない。
  2. 無償奉仕はお断りする。
  3. 勤務時間内で成果を出すようにスタッフに伝える。
これで残業はかなり減ります。

残業を減らす理由は、残業が少ないとスタッフの疲弊が減り、スタッフのパフォーマンスが高まり、その結果、お客様にご満足いただける翻訳を提供できるからです。

またスタッフは余った時間で、自ら学習したり、趣味に興じたり、リフレッシュする余裕が生まれます。結果、良い翻訳が生まれます。クライアントにもご満足いただけます。

2017/01/22

2017年の姿勢

自分(達)がコントロールできないことにくよくよしない。

為替とか、政治とか、・・・。

新サービス

ある程度できると思わなければ、やりませんよ。

2017/01/21

2017/01/15

順位予想

今年、下位に沈むだろうなと思うプロ野球チームがあります。

理由は、2つあります。

1つ目は、指揮官に統率力及び説得力がないこと。

2つ目は、組織が崩壊していること。

それぞれ詳しく書いてみます。

1つ目は、そのチームの指揮官は、あるベテラン選手2名にポジションの変更を提案しました。その2名の選手は提案を受け容れませんでした。指揮官に統率力又は説得力がないためだと思います。

2つ目は、組織全体を考えると、ベテラン選手は、ポジション変更(異動)を受け容れなければなりません。受け容れなければ、指揮官の構想が崩れてしまうからです。ベテランが異動を受け容れない組織は、組織として機能していません。

指揮官に統率力及び説得力がなく、組織も崩壊しているとなると、成績は芳しくないでしょう。

僕はスポーツ記事をビジネスに当てはめて考えることがよくあります。

ビジネスでは、ビジネスプランを実現するため組織変更や異動を行います。A社担当だった翻訳者をB社担当に変更するとか、翻訳担当を校正担当に変更するとかです。

基本的に、会社では、異動を断ると退職しか選択肢はありません。引き続き元の役割で勤務させるわけにはいきません。ベテランほど自分の立場を理解していれば異動は受け容れます。異動を受け容れることができないのは、経験が浅い人の特徴と言えます。

ほとんどの会社では、就業規則で業務命令を無視する場合は解雇すると定められていると思います。

1987年、ショートの真弓選手は、ライトへのコンバートされました。当時の監督の吉田義男さんの「センターライン強化(新人の平田選手をショートに起用する)」というチーム構想があったからです。チーム構想が成功した結果、阪神タイガースは日本一に輝きました。

チームの優勝の可能性がなくなったロッテの当時の稲尾監督は、個人タイトルを競っていた落合選手を控えにまわしましたた。新人選手に経験を積ませるためです。落合選手は「自分が断ったら監督の構想が崩壊する」と言って、黙って試合を休みました。その後、落合選手は日本を代表する打者及び監督になりました。

チームや組織の構想を考えるのは、選手ではなく指揮官です。個人が好き勝手を言い出すと組織が成り立ちません。言い出せるような組織を作ってしまったのは指揮官の責任です。

2017/01/09

What comes around goes around

独立した直後に契約してくれたメーカーさんがあった。1年ほど翻訳のお仕事をさせていただいた。突然、ある翻訳会社に全面的にお願いすることになったので個別の契約は年内をもって解除しますと通知された。

昨年になって、そのある翻訳会社さんに代わって我々があるメーカーさんのお仕事を引き受けるようになった。なぜ我々にお仕事が回ってきたかの理由は知っているが、ここでは書かない。

我々がその翻訳会社さんに追いつけたとは思っていないが、特許翻訳業界は狭いのでこういうことが起こる。

真面目に仕事をやっているとそのうちチャンスは巡ってくる。

今年も一生懸命仕事をしようと思う。

2017/01/07

シャツでも買い換える感覚でホームページを変更しました。

2017年1月7日をもって日本語のホームページを刷新しました。ついでドメインを変更しました。

新ホームページは、以下の通りです。

https://mktrans.biz

URLが短くなりました・・・。

お問い合わせメールも短くなりました。

info@mktrans.biz

どうぞ宜しくお願いします。

創業以来10年間、色々営業活動をやってきましたが、結局、最も効率的だったのがホームページでした。

100万円だしてプロの方にしっかりしたホームページを作成していただくのもいいと思いますが、我々は、1万円ちょっとで年間契約して毎年ホームページを変更していこうと思っています。

シャツでも買い換える(髪型を変える)感覚でホームページも変更していくつもりです。

オシャレでいいじゃないですか!

2017/01/06

10年目にして気づいたこと

この10年間、営業や集客に関するセミナーは、数え切れないほど出席した。

ブランディングに関するセミナーも。

ウェブマーケティングに関するセミナーも。

短期間で購読止めたけど、メルマガも購読した。

いろいろ試したけどどれもうまくいかなかった。

特許翻訳会社が新聞広告掲載しても反応ないだろうし・・・。やめとこか。

訪問営業も嫌がられるだけだし・・・。やめとこか。

ホームページあるけどほとんど閲覧されてないし。ないよりましか。

でも山のように仕事があるからいいか・・・。

真面目に仕事をしてきたのがよかったかな。

お客さんに恵まれたか。

運もあったか。

残業について考える-パフォーマンス面から

最近、朝、家の近所を20分ほどジョギングしている。そのときちょうど通勤途中の人たちに出会う。皆さん眠そうだ。シャキッとしてる人は少数だと思う。

日本の習慣で、遅くまで働いて頑張って翌朝も一番に出勤する。

でもこれだと翌朝(少なくとも午前中)のパフォーマンスは悪いと思う。

そんなに眠そうな人に大事な仕事は任せられない。それなら8時間全力で仕事をした方が効果的だ。

残業して10時間働いても8時間分の効果しか出なければ非効率だ。

だから8時間でベストなパフォーマンスを出して下さい、と指導しています。

お客さんの都合とかあって、遅くなることはあるだろけど。

2016/12/28

2016年も大変お世話になりました。

2016年度も大変お世話になりました。

2017は、1月5日から営業いたします。

来年ももどうぞ宜しくお願いします。

株式会社MK翻訳事務所 
代表 梶木正紀

2016/12/27

機械翻訳が向かう将来の方向

ちょっとお付き合いのある同業者さんが機械翻訳を組み合わせたサービスを開始された。

これまで機械翻訳は翻訳業界だけが利用してきた技術かもしれないが、2017年以降は、他業種が機械翻訳を組み合わせたサービスを続々と発表すると思われる(機械翻訳がバックグラウンドで動作しているかは分からないようなサービスも含めて)。

機械翻訳を組み合わせたサービスを中心にしたベンチャー企業なんかが起業されるのではないかな。

創業補助金の経費項目に「機械翻訳利用代金」が加えられる日も近いかもしれない(?)

これまで、同業者間では、機械翻訳を使っているか使っていないかが話題だった。これからは、機械翻訳をどのように使うかが話題になると思う。

勿論、手の内はお互い見せないと思うが・・・。

2016/12/25

できる翻訳者の性格とは?

あまり知られていませんが、できる翻訳者には共通する性格があります。

それは、ネガティブなことです。

できる翻訳者ほど性格はネガティブです。

採用に適さないぐらいのネガティブさを見せる方ができる翻訳者になれます。適性試験(性格試験)を受験してもらってネガティブさをご確認ください(他業種では採用されないぐらいのネガティブさが良いです)。

これは、自分の翻訳、他人の翻訳に納得しない性格(ネガティブさ)が良い翻訳者の資質だからだと思います。

翻訳者はある意味職人ですので。

できる翻訳者を採用したければネガティブな人を採用しましょう!

僕は翻訳できませんのでものすごくポジティブですが。

2016/12/23

なぜHybrid Translation の販売開始を決断したのか

なぜHybrid Translation(ハイブリッド型の翻訳*)の販売開始を決断したのかについて書きます。

理由は、3つあります。

1つ目は、機械翻訳の精度が高まったからです。以前から注目していましたが、精度が低すぎて商品にできなませんでした。しかし今年後半に機械翻訳の精度が飛躍的に高まりました。それで商品化しようと思ったのです。

2つ目は、特許翻訳市場における値崩れに伴ってこの市場から撤退せざるを得なくなったことです。特に、大阪の特許翻訳市場では、大手翻訳会社が低価格な翻訳を提供したため、値崩れが発生しています。もうこの市場は衰退期に入ったと判断しました(東京も同じかもしれません)。昨年から特許翻訳市場から撤退を真剣に考え出しました。そこでハイブリッド型翻訳市場という新しい市場を自分たちで作ってそこを土俵にしようと考えました。

3つ目は、資金調達です。翻訳は20年後消滅する仕事だと言われています。将来性のない事業に銀行もお金を貸しませんし、投資家も現れません。最近のニュースで確認する限り、人間翻訳の会社には投資家は興味を示していないことが分かります。

*ハイブリッド型翻訳とは、自動車で言えば、ガソリンエンジンと電気モータとを組み合わせたハイブリッドカーと似ています。機械翻訳+トランスレーション・メモリ+ポストエディットの3つを組み合わせた次世代の翻訳です。

*現在、2017年の正式発売前にトライアルのご依頼をお受けしています。正式依頼前に内容をお確かめしただけます。

2016/12/21

豊中商工会議所のインタビューを受けました。

本日、豊中商工会議所さんからインタビューを受けました。3月の会報誌に掲載されるみたいです。我々は、豊中市ではなく大阪市に本社がありますが、豊中商工会議所の会員です(事業者が豊中市内になくても会員になれるようです)。

今日は、これだけ。

では、また!

2016/12/19

明日は、ランチ会(忘年会)です!

我々は、残業ゼロを目指しています!目指しているだけで実際はゼロではありませんが・・・。

忘年会もランチタイムに行います。夜に行うと帰るのが深夜になってしまう可能性もあるので、基本
昼開催です!

今年のランチ会はすき焼きだそうです。

誰のセレクトだろうか・・・?

ではまた!

2016/12/18

2017年にやろうと思っていること

スタッフ間ではすでにメール送受信を廃止しましたが、クライアント様との間もメールでのファイル送受信を廃止しようと思っています。

これまでは、暗号化+パスワードにしていましたが、メールにファイルが添付されているとこの先何年間もダウンロード可能になってしまう、と商工会議所のIT担当の方にも言われました。

ファイルが添付されている過去メールも削除させようかと思っていますが、本文は残す必要があります。添付ファイルだけを削除することって可能なんでしょうか?

新サービス販売開始に伴って、セキュリティレベルも上げようと思っています。

2016/12/14

Hybrid Translation の考察-その1

機械翻訳(以下、MT)+TM+TB+ポストエディット(以下、PE)を組み合わせた翻訳サービスの販売を予定している。

様々なな検証及び実験を行っている。

ある検証の条件は、以下の通りだった。

  • 言語ペア:日英
  • MT:あり
  • TM:あり(弊社にて作成)
  • TB:あり(弊社にて作成)
  • 翻訳システム:あり
  • PE:私
  • 対象テキスト:明細書(弊社にて任意で指定)


結果の詳細はこちらをクリックして下さい。

この結果では、6102ワードを翻訳した。そのうち、1359ワードは、TMからであり、4707ワードは、MTであり、繰り返しが36ワードあったことが分かる。

ただし以下のことが判明している。


MT
50%–74%2543
0%–49%1838
4381

つまり全体で6102ワード中、4381ワードのMT使用率は、74%以下である。簡単に言えば、6102ワード中、4381ワード分は、ポストエディタ(私)がかなり書き換えているということだ。

いわばこれが弊社のHybrid Translation サービスである。MTという原材料をPEを通して翻訳というサービスにまとめて販売するわけである。石油会社が原油という原材料を精製してガソリンとか灯油を販売していることに似ている。

このサービスを販売するに当たりお問い合わせ頂いた中には「単なる機械翻訳でしょ」という誤解があった。

そうではない。

MTの部分が単なる原材料です。我々は自社で加工し、それを商品として販売します。

この検証を通して感じたこと:

  • TMのデータ量は、多いほど良い。
  • ポストエディタは、基本、ゼロから翻訳できる能力が必要。
  • 翻訳とPEとは、作業内容が全く異なる。
  • 料金次第ですが、PE次第でMT臭さを完全に払拭することが可能。
  • 意外にもMTは正確な翻訳をしてくれる。
  • 従来の翻訳方法と比べて、20%程度は作業が軽減された。

上の感想の中で、注目したいのが最後の「20%程度作業が軽減された」である。つまりMTというコストが極めて低い技術を利用して作業が20%低減されたのである。年間を通して考えると、作業効率が大幅に軽減されることになる。

さらに複数回、検証を行う予定です。またアップデートいたします。